ありがとうございました。
誠に突然ではありますが、個人的理由のため当ブログ閉鎖します。
今までご愛読下さった方々、本当にありがとうございました。
そしてブログを通じて知り合った方々、引き続きこれからも宜しくお願い致します。
ではまた、どこかで。

けすいけ
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# by kesuike6 | 2007-04-20 21:38 | OTHERS
西村哲也『ハンナと怪物達』レコ発!?ライヴ!!
b0061611_2223972.jpg西村哲也『ハンナと怪物達』レコ発記念LIVE
2007/04/08(Sun)@Coffee House 拾得
OPEN 17:30 START 19:00
出演:CLOCKWORK PORK PIE HATS
【西村哲也(Gt.Vocal)中島かつき(E.Bass)五十川清(Dr)大前チズル(Key)】
ゲスト:大久保由希(Gt.Vocal)& okyon(Perc.Cho)/北条しょうじ(Blues Harp)

とにかく愉快な夜だった!

前回12月8日拾得でのCLOCKWORK PORK PIE HATS(以下、C.P.P.H.)ワンマンライヴでのお客さんの数と内容のギャップの激しさにファンとしてもかなり悔しい思いをしたので、しかも東京から遠路はるばる大久保由希さんとokyonさんも来られることだし(京都初見参だし!)、それだけに今回は気合いを入れて宣伝してみましたが(中島かつきさんと会うなり開口一番“宣伝部長!”と呼ばれる・笑)、それが功を奏したのかどうなのかはまぁ謎ですが(西村さんの学生時代の同級生らしき方が多かったような)、会場が程よく埋まるくらいのお客さんの数だったのでホッと一安心。これでライヴはより一層盛り上がること間違いなし!否が応にも期待が膨らみ、同時に旨い漬物ピラフと泡盛でお腹も膨らむわけです。

19時きっかり、レムスイム大久保由希&okyonライヴ開始。昨年7月marthaライヴ以来久方ぶりに見るお二方ですが、やはりステキですなぁとポーッとしてると、大好きな曲「スマトラマンデリン」から渋カッチョ良くスタート。いやいや、相変わらず由希さんのギターカッティングは惚れ惚れするほど歯切れが鋭い!男前リズム&ブルース!それに比べ、okyonさんのスッカスカのパーカッションはいい意味でちょっと間の抜けたユルユルのグルーヴ(笑)。この一見相反するリズムどうし妙にマッチングしてしまうのが、レムスイムマジック!心地好いんだなぁ、これが。東京からレムスイム追っかけ8時間かけてバイクで来られた(!)ファンの方曰く「なぜだか分からないけどイイんだよねぇ、レムスイム」、その気持ちなんかよく分かります、何とも言えない不思議な魅力と味わいのある音楽なんですよねぇ。この日演奏されたのは今年中に出るであろう新アルバムからの曲中心で、そのどれもがとっても素敵でした。何と言うか、こういう言い方は失礼かもしれないけど、前よりも随分と曲自体の完成度が上がってるなぁという印象でした。由希さんのソングライターとしての才能にまたもや驚き、これは新作かなり楽しみですぞ!デュオでのラストはもちろん「OLマフィア」!okyonさんの福岡史朗風(?)低音ボイス合いの手が最高(笑)。締めのゴッドファーザーのテーマを由希さんミスってしまい(ご本人曰く、何百回もやってるのに間違えちゃった、かなりアガッてた)、ラストパートをもう一度やり直し、「お客さんもご一緒に!」ということで皆で「OLマフィア!」合唱、楽しかったぁ。

ここで、C.P.P.H.のメンバーが呼び込まれ夢のセッション、「アーティスティックな女」「Baby, Please Knock My Door」を。これがまた痺れるほどカッコ良すぎ!感動!あの独特のユルい世界から一転、砂煙舞うぶっといアメリカンロックに変身!いやホント、C.P.P.Hがザ・バンドに見えた。中でも西村さんのスライドギターがたまらい響きしてて、そりゃもうヤバかった。大前さんのキーボード演奏も抜群にキまってましたねぇ。出来れば、これ音源化してくれないかなぁ。由希さん曰く「今日初めて合わせたのに、もうバッチリ!すごい楽しい!」、心から幸せそうでした。

引き続き、C.P.P.H.の熱演ライヴ。この日はより一層気合い十分、いきなり「HEY HEY」ですよ!最初からアクセル全開、フルスロットル!いやぁもう、ぶったまげて椅子から転げ落ちそうでした。カーネーションで例えるなら、1曲目に「夜の煙突」をやるようなもんですから。こりゃいくらなんでも暴挙だと思ったけれど、その後も一切テンション下がることなく突っ走っていきます!西村さんのアクション的には前回の半ばヤケクソ気味の暴走っぷりに軍配が上がりますが(笑)、バンドとしての一体感はホント観る度に良くなってます。それでいてメンバーそれぞれの個性もグングン表に出てきて(例えば、かつきさんのベースの弾き方がライヴを重ねるたびにノリノリ、音もブリブリになってきてる)、めちゃくちゃ強力なバンドです。ハードなブルーズロックからジャジーなものからAORまで、極シンプルな編成でありながらその音楽性は多彩だし、京都最強のポップ・ロック・グループというのはテリーさんの言うとおり、嘘じゃないです。それこそカーネーションやThe BM'sと真っ向勝負できる関西のバンドはC.P.P.H.しかいないような気さえします(この3組のライヴが実現したら燃える!)。途中もう一人のゲスト、ブルースハーピスト北条しょうじさんが登場、いろんな意味で強烈なインパクト。「ハープのしょうちゃんで~す!」と体操のお兄さんのごとく明るいハイテンション、しょうちゃん曰くオタッキーな西村さんとのギャップが可笑しすぎ。でも、しょうちゃんの激しく身体を揺らしながらのブルースハープ演奏はどえらい渋くて不良でカッコ良かったなぁ。終盤の「何でもいい」の間奏、お馴染み五十川さんの鬼のドラムソロは今宵も炸裂、最初は曲の流れに乗っていたけど徐々に曲を無視して五十川ワールド全開で息を飲むド迫力、西村さん唖然としてすっかり傍観者になっていたのがいと可笑し。ラストは「エレクトリック・ラバー」で西村さんのエレキギター胴上げが飛び出し、盛り上がり最高潮で締め。ライヴ冒頭で大前さんから「今日はメンバー紹介ちゃんとして下さいよ。」と釘を刺されていたにも関わらず、西村さん危うく忘れかけてました(笑)「・・・あっ!ベース中島かつき、ドラム・・・」。そして、アンコールは新曲「夢の禁じられた遊び」、とても美しいメロディーを湛えたバラードで僕は思わず涙しそうでした、これまた超名曲で参ったなぁ。C.P.P.H.観るたびにマジで惚れ込んでます、今最もグッとくるサウンドを出してくれるロックバンドなのです。

≪C.P.P.H.の演奏曲目(順不同)≫
「HEY HEY~赤い汽車に乗って~」「幸せな人生」「ブルー・サーフィン」「砂のコリン」「Snowbird」「ひまわり」「GOOD BYE(with北条しょうじ)」「悲しみのキトゥン(with北条しょうじ)」「何でもいい」「エレクトリック・ラバー」「夢の禁じられた遊び」

終演後は、ここからがまた楽しいもう一呑み&歓談。大好きなミュージシャンの方々ともお話できて、大変幸せでございました。由希さんとokyonさん、近いうちにまた関西に来てくださいね!心からお待ちしております!さらに帰り際、西村さんから来場者全員にある意味レアなプレゼント(勘のいい方は分かる!?)が配られ、これまた大変嬉しゅうございました。言うまでも無いですが、新アルバム『ハンナと怪物達』はめちゃくちゃ素晴らしいです!トッド・ラングレンばりのブルーならぬブラウンアイドソウルな傑作宅録アルバムとなっておりますぞ。そして、西村さん並びにC.P.P.H.の勝手に宣伝部長として、これからも引き続き宣伝活動に励みたいと思う所存でざいます。次は、5月20日MANDA-LA2でっせー!ヨロシク!

※そういやライヴ前のBGM、Squeezeがかかっていたのが嬉しかった。
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# by kesuike6 | 2007-04-09 22:23 | LIVE
西村哲也『ハンナと怪物達』レコ発記念ライヴ!
b0061611_22435689.jpgおかげさまで大盛況で終了!そりゃもう楽しすぎたぞ!

西村哲也『ハンナと怪物達』レコ発記念LIVE
2007/04/08(Sun)@Coffee House 拾得
OPEN 17:30 START 19:00 CHARGE 1500yen
出演:CLOCKWORK PORK PIE HATS
西村哲也(Gt.Vocal)中島かつき(E.Bass)五十川清(Dr)大前チズル(Key)】
ゲスト:大久保由希(Gt.Vocal)&okyon(Perc.Cho)/北条しょうじ(Blues Harp)

「現在の京都で最強のPOP/ROCK GROUPと言ってよい!」
    (拾得HP・Pick upより。テリーさんが言うのだから間違いない!)

当ブログが絶対の自信120%でオススメする京都の最高にイカしたロックバンドCLOCKWORK PORK PIE HATS!時にウイングスのようであり、時にスティーヴ・ミラー・バンドのようであり、時にグレイトフル・デッドのようであり、と60’s~70’sアナログロックの旨味をギュッと濃縮、こんなに歌心に溢れガッツのある骨太なサウンドを聴かせてくれるバンドを僕は他に知りません。素晴らしきキャリア素晴らしき技術素晴らしきハートを持った4人のオトナたちは目一杯ヤンチャにはじけてくれると思いますが、注目はやはりフロントマン“エレキギターを抱えた途端にクレイジー!”西村さんの白熱のギタープレイ&アクションはこの夜も炸裂してしまうのでしょう。なんて想像しただけで大興奮してきた、とにかく強烈なんだから!必見!

そして、ゲストは東京からこれまた当ブログ一押しのレムスイム大久保由希(with お気楽グルーヴokyon)!可愛らしさと渋味が同居する何ともユニークでユーモラスなリズム&ブルースに自然と心と身体が揺れます。一見ほんわかしてそうで実は芯が太い音楽なのです。なんたって、由希さんのシャープなギターカッティングはマジでカッコイイんだから!必見!もう一人のゲストのブルースハーピスト北条しょうじさんはポークパイハッツと絡むのでしょうか?なんともブルージーで渋いセッションになりそうな予感、楽しみ!

というわけで4月8日、少なくとも関西の音楽好きは全員拾得集合!!

※西村哲也さんの新アルバム『ハンナと怪物達』の通販が始まっています。3年以上かけてついに完成した超力作は全12名曲入りで1500円、2枚買っても3000円、こりゃお得ですぞ!どうしてもライヴ会場に行けないという方は是非通販でお買い求めを!
⇒http://www.d1.dion.ne.jp/~shihomin/solo.html
↑通販一時中止だそうです
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# by kesuike6 | 2007-04-01 22:46 | 勝手に宣伝!
とにかく楽しかったのです!加藤千晶2DAYS
b0061611_19491546.jpg『ふちがみとふなとと加藤千晶』
2007/03/22(Thu)@拾得 START 19:00
出演:ふちがみとふなと/加藤千晶(buck up 高橋結子/鳥羽修)

『ピアノを弾き語る女vol.2~加藤千晶VS島崎智子~』
2007/03/23(Fri)@martha START 19:30
出演:加藤千晶(buck up 高橋結子/鳥羽修)/島崎智子


トーキョーキョートオーサカ ウ~~~ポポ♪
あの日から頭の中、鳴り止まないのです。誰か助けてください。

というわけで行ってまいりました、加藤千晶2DAYS。2005年3月拾得での青木孝明&西村哲也&加藤千晶というメトロトロンな組み合わせのライヴ(ちなみに、その半年ほど前はバナナホールでNRBQのオープニングアクト!)以来ちょうど2年ぶり、かなりお久しぶりの加藤さん関西ライヴは京都大阪ともに大いに盛り上がりました!いやぁホント楽しかったんだなぁ~ムフフフ・・・いかんいかん思い出しただけでニヤけて怪しい人になってしまう。僕がアルバム『おせっかいカレンダー』を買ったのがつい最近(なんでもっと早く買わなかったんだ!)で、そのあまりにキュートなユーモアにベタ惚れ、で、今回初めてライヴを観させてもらって、実際目の前で繰り広げられたそのあまりにキュートなユーモアは想像以上で、加藤さんの魔法のようなピアノのリズムに心ウキウキワクワク、かと思えば時々無性に懐かしく切なくさせられ、すっかり加藤千晶ワールドの虜。加藤さんのライヴを観ていると、嗚呼、音楽って楽しいな、そんな当たり前の感想を惜しげもなく漏らしてしまう、それって実はスゴイことなんではないかと思うのです。

以下、mixi日記より転載という卑怯な作戦
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# by kesuike6 | 2007-03-28 19:45 | LIVE
加藤千晶2DAYS
b0061611_1222847.jpg『ふちがみとふなとと加藤千晶』
2007/03/22(Thu)@拾得 START 19:00
出演:ふちがみとふなと/加藤千晶(buck up 高橋結子/鳥羽修)

『ピアノを弾き語る女vol.2~加藤千晶VS島崎智子~』
2007/03/23(Fri)@martha START 19:30
出演:加藤千晶(buck up 高橋結子/鳥羽修)/島崎智子


スキスキ『おせっかいカレンダー』、メロメロ千晶さん。
なので、2日とも行きまっせ~♪
ふちふなもこっちゃんも楽しみだなぁー。
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# by kesuike6 | 2007-03-22 01:37 | LIVE
あれよあれよでティン・パン・アレー
b0061611_0362640.jpg林立夫の小粋なドラミングに胸を躍らせ、豪華な細野晴臣ボックスに頭クラクラ、鈴木茂のますます鋭くとんがった轟音ギターに熱く大興奮!・・・となると、これはもうしょうがない、我が家では今ティン・パン・アレー旋風が吹き荒れております。その証拠として、ここ最近買った邦楽LPは以下の4枚(ちなみに、参考書はロック画報14~特集ティン・パン・アレー)。

吉田美奈子 『FLAPPER』(’76)
・・・ティン・パン・アレーを語る上で絶対外せないだろう傑作。とはいえ、村上ポンタ秀一、高水健司、松木恒秀らのフュージョン組も大活躍(A-3,4,B-2,5)していて、二組の火花を散らしたガチンコ勝負が実にスリリング!これが本当に30年前のレコードなのか!?おそろしく完成度の高いオトナなサウンドに腰抜かしました。フュージョン組の洗練の極み本格的な演奏に比べて、ティン・パン・アレーは洗練の中にもどこか茶目っ気があるというか、素敵にチャーミングな演奏に頬が緩みます。ワンモアコカコーラ!ノーサンクス!そして勿論、こんな凄すぎるバックを従えて、表情豊かに堂々とソウルフルに歌い上げる吉田美奈子さんの歌力に改めて脱帽、素晴らしいの一言です。ワンモアコッカコーラ!!・・・クレイジー・・・。

吉川忠英 『こころ』(’74)
・・・アコースティックギターの名手、吉川忠英さんのファーストソロアルバム、おそらく未CD化。ジェームス・テイラーに通じる緩やかフォーキーソウルな世界。ここでのティン・パン・アレーはゴージャスな『FLAPPER』とは真逆のイナたーく素朴な演奏、出汁のよく浸み込んだおでんの大根のごとく滋味深いサウンドにほんわか心が温かくなります。「古い時計の」は思い切り「恋は桃色」なしんみりと良い曲なのですが、それだけに(?)細野さんのベースの歌いっぷりが泣けるほど素晴らしいです。そして、不似合いなほど妙にアッパーな「今だけは」はご愛嬌ですかね(笑)。

ブレッド&バター 『レイト・レイト・サマー』(’79)
・・・アルファレコード移籍第1弾アルバム。眩暈がするほど絢爛豪華なゲストミュージシャンが大挙集結し一気に洗練と親しみ易さ倍増、これは間違いなくシティポップスの名盤(コロンビア時代って結構マニアックだったんだなぁと)。タイトルの通り、夏の終わりのちょっぴりセンチメンタルな黄昏気分満載のレコード、ていうかブレバタはいつもそうか。ユーミンの「あの頃のまま」も良いけど、一番のお気に入りは細野さん作の「The Last Letter」ですね。これは確か林立夫セレクション『NON VINTAGE』にも収録されてますが、立夫さんの叩き出す独特の粘っこいリズムが失恋をひきずる男の何とも言えない倦怠感を演出しています。間奏の(おそらく)茂さんのツボを押さえたさりげないギターソロがまた渋くてグッときますなぁ。情けなくも切ない名曲。あと、細野ボックスの後に「ゆううつ」を聴くと、どうしてもマリンバの音色にニヤリ。

久保田麻琴と夕焼け楽団 『ベターデイズ・オブ・サンセット・ギャング』(’7?)
・・・トリオレコーズ時代のベスト盤。これはもう「バイ・バイ・ベイビー」(細野さん作曲)のシングルバージョン目当てで買ったようなもの。で、そのシングルバージョンというのは、東京録音で細野さんプロデュース&アレンジでバックがハックルバック!ズシリと軽快なリズム隊、アラン父さんこと佐藤博さん専売特許のニューオリンズな弾むピアノに心ウキウキワクワク、何だかハンドクラップが止まらない。茂さんのゴォゴォ吹き上げる蒸気機関車の煙のごとく豪快スライドギターも聴き所。それにしても、つくづく細野さんは良い曲書くなぁと。しかも、ベーシストらしくまずリズムありきのポップなメロディーという曲構造が実にユニークなのです。
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# by kesuike6 | 2007-03-14 00:39 | 日々レコード
Root is One~歌うギタリスト達の宴<大阪編>-LIVE REPORT-
b0061611_20343554.jpg青山陽一 / 田中拡邦 / 鈴木茂
with The BM's 【伊藤隆博(organ) / 中原由貴(dr)】
2007/02/25(Sun)@シャングリラ
START 18:30

ビートルズを聴けば聴くほど、ジョージ・ハリスンの曲に惹かれてゆく。はっぴいえんどを聴けば聴くほど、鈴木茂の曲に惹かれてゆく。ひょっとすると、僕は歌うギタリストが好きなのかもなぁと思い始める。そして。鈴木茂イズムを受け継いだ青山陽一と田中拡邦によるジョージのカヴァーから始まり、茂さんのあのギターあの歌声を目の前で浴びたこの日、僕はやっぱり歌うギタリストが好きなんだと確信した。ロックという音楽は、ギターをガツンと弾いてしっかり歌う、それがまず基本であり、また人の心を動かし踊らす最も重要な要素なんだと改めて思い知らされた一夜だった。嗚呼、ロックってエレキギターって素晴らしい。

それにしても、三人とも同じストラトキャスタータイプのギターでありながら、三者三様、それぞれの音色の違いに心底驚いた。田中くんの水色の可愛らしいストラトはとても艶やかでまろやかな音色、まるで彼のルックスのごとく。しかも、彼はギターソロになると、斜め上を向いて目をつぶり陶酔しながらセクシーに弾き出すものだから、その音色はさらに艶やかさを増し、田中ギャルはおろか男の僕まで惚れそうになる・・・卑怯だ。青山さんのクラプトンルックなストラトはカミソリのように鋭くソリッドな音、強力な殺傷力。今回は割とギターソロは控え目でリズムギターに徹しているような印象だったが、それだけにその音の特性がいかんなく発揮され、The BM’s中原さんのパンチ力抜群のドラミングと組み合わさって竜巻のような強烈なグルーヴを生み出していた、圧巻。そして、茂さんは個人的に見たかったあの赤色ではなく茶色い方のストラトだったが、その音色は一言“えげつない”、そりゃあもう凄まじいのだ。三人の中で音は最もストラトの王道を行っているような気がするが、でも、途轍もなくオリジナルで、太い、とにかく太い。それは、今までのレコーディングやライヴなど心からやりたい仕事だろうがやりたくない仕事だろうがとかく膨大な音楽経験が血肉化した太さというか、まるで音の説得力が違う。やはりキャリアが成せる業というのがあって、茂さんの熱くて深い轟音ギターを聴いていると、ロックは若者のものという世間の思い込みはアホらしく思えてくる。というか、55歳の茂さんの出す音は今の若い奴らなんかよりよっぽどとんがっているし、そりゃあ相当な不良だ。キャリアを積めば積むほどやさぐれてゆく、それはひとえにクリエイティヴな気持ちを常に持ち続けている証だと思う。ロックギタリストにチョイ悪なんて言葉はダサイ、悪けりゃ悪い方がいいのである。・・・おっと、熱く語ってしまった。リズムに合わせて身体を揺らしステップを踏みながら左右に激しく動き回り、足元に置かれた無数のエフェクターを忙しく操作、モニター用のイヤホンを付けたり外したり、ここぞと言うときは左眉を吊り上げ渋く豪快なギターソロをキめる、と茂さんのアクションも骨硬い系(?)の青山さんや田中くんとは対照的なアクティヴさでビックリだった(あと、妙に気さくなMCも。森○一・・・ハイ○ァイセット・・・ヤ○ザ・笑)。

で、これはやっぱりと言うかしょうがないと言うか、はっぴいえんどの曲をはっぴいえんどの鈴木茂がギターを弾いて歌っているという光景は、そりゃあもう筆舌にし尽くせない感動で。一発目「抱きしめたい」のあの静かに燃える印象的なイントロ、まっしぐらなのです~♪直後の“キュイィィーーーーン”というあの刺激的なチョーキングが聴けた時は、大興奮と共に心で泣いた。そして、鈴木茂の横には青山陽一がいて。実は茂さん作の「花いちもんめ」という曲、以前はそれほど印象に残っていなかった曲なのだけど、はっぴいえんどトリビュートで青山さんの素晴らしく洒落たカヴァーバージョンを聴いて、逆にオリジナルのファンキーなカッコ良さに気が付き、今でははっぴいえんどの中で1、2を争うくらい大好きな曲になった。だから、「花いちもんめ」を茂さんと青山さんと一緒に演奏するというのは個人的にものすごく感慨深く、これまた泣いた。

いわゆるはっぴいえんどフォロワーと呼ばれる人は数多くいるけれど、その中でも、青山さんが最もはっぴいえんどの意志を受け継いでいる人なのではないかと僕は常々思っている。はっぴいえんどが面白いのは、とても叙情的でありつつどっか冷めてる感覚であり、それはそのままメロディー(=叙情的)とリズム(=冷めてる感覚)の関係性にも繋がってくると思うのだけど、はっぴいえんどフォロワーと呼ばれる人たちの中で前者の叙情性やメロディーという側面だけならば該当者はたくさんいても、後者もしっかりと表現しきれている人はあまりいないような気がする。そういった意味で、両者を常に意識し実験し続ける青山さんこそが真のはっぴいえんどフォロワーと呼べるのではないだろうか。・・・なんて偉そうなことを言ってしまったけど、まぁそんなのどうでもいいことで。もちろん青山さんは、はっぴいえんどでもないし鈴木茂でもないし、どこの誰でもない圧倒的に個性的なシンガーソングライターでありギタリストであるというのは、ファンならみんな知っている。

あ、話が少し逸れたので戻してと。演奏されたはっぴいえんどの曲はさらに2曲、伊藤さんの暢気なトロンボーンが効果的だった「さよなら通り3番地」はめちゃくちゃ変な曲だなぁとニンマリ微笑ましく、ラストの「はいからはくち」は茂さんイントロでちょっと手が追いつかなくて苦笑いしつつもギターソロではバチコーン!とド派手にキめ、そして追い討ちをかけるように中原さんの入魂の高速ドラムソロ!そんなもん会場大盛り上がりに決まってる!嗚呼、生きてて良かった、幸せ。・・・とか何とか言いながら、あれが聴けて嬉しかった部門での個人的ハイライトが「100ワットの恋人」間奏の“プォォーーーーーーン”と粘っこく鳴り響くスライドソロだったというのが、自分でも意外だった。元々ホットな『BAND WAGON』の楽曲はさらに熱々で、ものすごい迫力の演奏。なのに、茂さんの頼りなさげなか細い歌声は相変わらず、その両者のギャップはあまりにあり過ぎるのに妙にキモチ良く響いてしまうのはなぜなのだろう?それはもう茂マジックと言うしかない。キモチ良いと言えば、中盤の「8分音符の詩」(大阪のみ、ラッキー!)「ソバカスのある少女」のメロウコーナーもとても味わい深かった。

その日以来、はっぴいえんど含め茂さんのレコードばかり聴いているのは言うまでもない。だって、より一層音がリアルに迫ってきちゃうんだもん、参っちゃうよなぁ(笑)。いやはや、茂さん中心の語りになってしまったが、こればっかりはどうしようもない。思い入れもあるだろうけど、それ以上に生で体験した茂さんのプレイや音力が想像を超えてあまりに凄すぎて、青山さんや田中くんやThe BM’sの演奏まで気が回る余裕が無かったというのが正直なところ。ということはつまり、ひょっとすると僕はこのイベントの真の面白さは味わえきれていないのかもしれない。嗚呼、やっぱりもう一回観れてたらなぁ・・・と感じた人も多いだろうから、次も出来るだけ近いうちに(茂さんの熱が上がっているうちに)是非このメンツでお願いします!と同時に、青山陽一&The BM’sの関西ワンマンライヴも引き続き熱望です!忘れてないっすよ!

・・・長文すぎて、目がシュパシュパしてきた。お疲れさまです。
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# by kesuike6 | 2007-03-01 20:33 | LIVE
Root is One~歌うギタリスト達の宴<大阪編>-SET LIST-
b0061611_13552974.jpg青山陽一 / 田中拡邦 / 鈴木茂
with The BM's 【伊藤隆博(organ) / 中原由貴(dr)】
2007/02/25(Sun)@シャングリラ
START 18:30

行ってきました!
いやぁ~何と言っても茂さんですよ、茂さん!
一体何なんすか、あのえげつない音!凄い、凄すぎる。
完全に魂持ってかれて、終始口ポカーン・・・。
そして、レコードで何度も聴いたあのギターフレーズや
味のある線の細い歌声が生で聴けて大感動、涙。
詳しいレポは興奮が冷めてから。って、冷めるかなぁ。

セットリスト(なかにしさんのHP参照)
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# by kesuike6 | 2007-02-25 14:01 | LIVE
ハミングキッチン 『虹色ソーダ』('05)
いよいよ間近に迫ってきました、「Roots is One~歌うギタリスト達の宴~」@大阪シャングリラ。何と言っても、田中拡邦!に青山陽一!!に鈴木茂!!!それぞれの世代を代表するスーパーなエレキギタリストがいっぺんに観れる、長くて短い人生、こんな贅沢なライヴってそうそうないぞ!最前列かぶりつき、限界の限界まで眼を見開いてその雄姿を一コマ一コマ焼き付け、血が出そうなくらい耳の穴かっぽじってそのサウンドを一音たりとも逃すことなく鼓膜に擦り付ける、そんな激烈な意気込みで臨む所存でございます。そして、バックを務めるのはハモンドオルガン伊藤隆博!にドラムス中原由貴!目下日本最強の呼び声高いThe BM’sですから、そのしなやかで艶めかしくでも途轍もなく骨太な強力グルーヴを全身に浴びてしっかり踊りたいと、いや、踊らざるをえないんでしょう。嗚呼、想像しただけでムラムラしてきた・・・。おっと、なんだかアホみたいに興奮してしまったので、ちょいとクールダウン。

b0061611_1422966.jpgと、そんな時にこんな素敵な音楽はどうでしょう。前記事でフューチャーした林立夫さんと交流があり(林立夫&一樹親子+ハミングキッチン=システムキッチンだそうです)、青山さん主催のライヴシリーズ“怪しい隣人”にも出演したことのある湘南、横浜を中心に活動する雑食系男女ユニット、ハミングキッチンの『虹色ソーダ』2005年作。男女2人組と言えば、エゴ・ラッピン、ハンバート・ハンバート、ビューティフルハミングバード、さかな、ふちがみとふなと、レムスイム・・・とりあえず今パッと思い浮かんだ名前を挙げてみましたが、流行なのか結構いますね。しかも、いずれも実力派であり且つ非常に個性的なグループばかりで改めて驚いたのですが、ハミングキッチンもそこに堂々と割り込んでくる素晴らしいグループです。

このレコードを聴く前は何となくフォークデュオっぽいのかなとイメージしていたのですが、ところがどっこい、ティン・パン・アレーを彷彿とする卓越した演奏力と洒落たセンスのファンキーなシティポップス集でビックリ!めちゃくちゃ良い意味で裏切られました。ブラジル、ニューオリンズ、ソウルなどのグルーヴィーな音楽を無理なく取り込む様は湘南の先輩ブレッド&バターを思い起こさせ、ボーカルのイシイモモコさんの伸びやかで力強くソウルフルな歌唱はまるで吉田美奈子さんのよう。そんな風に70’sのアノ匂いをプンプン漂わせているところが僕にはやはりグッとくるポイントですが、もちろん決して懐古主義的ではなく、その自由奔放なポップ感覚はあくまで現代的。眞中やすさんの紡ぐ黄昏時のオーシャンブリーズのごとくメロウで美しいメロディーも人を選ばないと思うし、こういう音楽がヒットチャートを駆け抜けてくれると僕は嬉しいんですけどね。是非ともライヴが観てみたい(やっぱり神戸が似合うかな)、立夫さんドラムで超ファンキーな「アヒルグライダー」聴けたら最高だなぁ。
※試聴などは⇒http://airlymusic.net/profile/humming.html
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# by kesuike6 | 2007-02-23 01:44 | ALBUM(SINGLE)
ふゅーちゃりんぐ林立夫
b0061611_16353647.jpgレムスイムのドキュメンタリー映像『剛速球DVD』にて、それはライヴのリハーサル中、ドラマーでもある大久保由希さんがバンドメンバーに「林立夫ってスゴイよね!」と言っている場面が、僕はなんだかわからないけど妙に引っ掛かって、それ以来、林立夫の大ファンです・・・て、それ以来ってことはないですね、それ以前からも林立夫はスゴイ!というのは十分存じていたわけですが、夕焼け楽団に出会ってからじわじわとここ最近は特にニューオリンズっぽいものがすこぶる心地好くなってきて、そこから自然とリズムそしてドラムに興味が湧いてきて、どんな音楽を聴くにしても耳はいつも以上にドラムに集中、おかげで手足はバタバタ身体は揺れ揺れ、そんな風にいろいろ聴いて研究していく中で、僕の場合、最も自分のリズムや感性にピターッとくるドラマーは林立夫ではないかという結論に達しまして。決して歌を邪魔しないジェントルさを持ちつつも、よく聴いてみると、アイデアてんこ盛りでさりげなくスゴイことをやっている、しかも異様にファンキー!そんな粋でオトコ前なドラマー林立夫。ということで、今回はフューチャリング林立夫、最近のお気に入りの3曲を紹介しようかと思います。

DEVIL WOMAN / ブレッド&バター
・・・『マハエ』(’75)収録、Bass小原礼。ブレバタで林立夫と言えば「ピンク・シャドウ」に決まってるだろっ!とツッコまれること必至ですが、敢えてこの曲。いや、ひょっとして「ピンク・シャドウ」を凌駕してるかもしれない滅茶苦茶ファンキーなこの曲(「ピンク・シャドウ」に対抗して「グリーン・ルージュ」というタイトルでも良かったりして)。立夫さんの粘っこくシャープなドラミングと小原さんのブリッブリッのファンクベースとのガチンコ真っ向勝負は実にスリリング!あわや失禁もののカッコ良さ、外人も踊り出す強力なグルーヴに痺れまくり。いつか青山陽一&The BM’sでカヴァーしてくれないかなぁ。それにしても、このDEVIL WOMANは相当の悪女ですな、おお怖っ・・・。

流星都市 / 小坂忠
・・・言わずもがなの超名盤『ほうろう』(’75)収録、Bass細野晴臣。この曲は立夫さん自ら選曲した林立夫セレクション『NON VINTAGE』にも入っているので、立夫さん自身もかなりのお気に入りだと思うのですが、いやぁでもホント、曲といい歌といい演奏といい三位一体、これはマジで素晴らしいですよ(涙)。洗練の極みアダルティなメロウグルーヴにメロメロ、これぞ正真正銘のシティポップス。とは言え。細野さんの口数は少なくとも雄弁なしなやかなベースプレイにうっとりしつつも、背後から聞こえてくる立夫さんのドラムに耳を向けてみると、なぜだか尋常じゃなくテンションが高い!そ、そ、そんなに熱くならなくてもと止めたくなるほど、一人だけ荒くれてる(笑)。終盤のキック連打とか壮絶。おかげで、単にオシャレで終わらない何だか不思議な暑苦しさのあるロックな名曲に仕上がっております。

星くず / 久保田麻琴と夕焼け楽団
・・・『DIXIE FEVER』(’77)収録、Bass恩蔵隆。これもメロウでとてもロマンチックな名曲ですが、夕焼け楽団の独特の土臭さとユルさは、都会というよりも南の島が似合う感じでしょうか。決して派手ではないけど、立夫さんのリムショットとバスドラのコンビネーションはホント絶妙で気持ちいいツボを確実に突いてきて、あっという間に夢見心地に・・・。ドラム演奏っちゅうのは叩くだけが能やない、何よりも間(ま)が大切なんやなぁと教えてくれる素敵なドラミングです。嗚呼、でもホンマ気持ちええ曲やわぁ、大好き。
 あ、余談ですが、先日のグレイトノスタルジア祥さんのこの記事を見て、カーネーションの「オートバイ」という曲がこの「星くず」にインスパイアされていたということに気付きました。僕らはみんな星くず~♪ですからね。

それゆえに細野ボックスのDVDで一番嬉しかったのは、今はもちろんゴキゲンに叩く若き林立夫の姿が見れたことです。ありがたや。
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# by kesuike6 | 2007-02-18 16:49 | SONG
西村哲也 / チョウ・ヒョンレ with P.P.H
2007/02/11(SUN)@京都エル・ラティーノ
START 19:30

「西村さんは、このあいだの12月の青山(陽一)さんと一緒にやったライヴを観に来て下さって、気に入ってくれて、ライヴ終わった後に初めてお会いして、ライヴのお誘いを受けました。西村さん、呼んでくれてありがとうございます。」
「さっきチョウさんも言ってたように、去年の12月にチョウさんのライヴを初めて観てすごく気に入って。で、ライヴ終わった後、むりやり楽屋に押しかけて、青山に、ねぇ紹介してよぉ、と頼んで、チョウさんに会わせてもらって、いきなりライヴ誘ったんですよ。チョウさんにしたら、なんか変なおっちゃんがいきなり来てびっくりしたと思うけど(笑)、快く誘いを受けてくれてありがとう。」
そんな実にアナログな経緯で実現したこのライヴ、互いの人柄が滲み出たユルくて(笑)心地好くてめちゃくちゃ楽しいひとときでした。

会場の京都エル・ラティーノは、陽気でオモロイおっちゃんが店主の雰囲気と居心地のすこぶる良いメキシコ料理店。メキシコゆえにミュージシャンだけでなくプロレスラーもたくさん訪れているようで、店内にサインや写真が無数に貼ってあり、プロレス好きの僕は興奮(帰り際に三沢光晴のサインを見つけて大興奮!外には越中詩郎の写真もやたらいっぱい、真面目メガネをかけてイイ人そうだった)。心配だったお客さんの入りは、チョウさん人気のおかげで(笑)、小さいお店とは言えギッシリ(30人くらいかな)、お客さんワイワイガヤガヤ厨房てんやわんや、ええ感じに活気に溢れてました。おかげで開演30分前に到着した僕は席を確保するのも一苦労だったのですが、なんとか席に腰を落ちつかせ早速お酒を注文、やっぱりメキシコと言えばコロナビール!やって来たコロナビールはライムが大きくてビンの中に押し込むのが大変でしたが、その分爽やかで美味しかったです。そんなこんなでチョウさんがテレキャスターを抱えてステージにやって来ました。まぁステージと言っても、店の端っこに強引に作ったそれこそ1畳半くらいのステージなんですけどね。

b0061611_23592431.jpgパパになって2回目のライヴになるチョウさんはビールをあおりながら、いつになくリラックスムード、終始気分良く歌ってましたねぇ(お喋りも快調)。チョウさんのアーシーで人間味のある温かい歌声はエル・ラティーノの雰囲気と似合いすぎるくらい似合っていて、いつも以上に心にじわっと響いてくるものがありました、すごく気持ち良かった。個人的に嬉しかったのは「冬の日の情景」を演ってくれたこと、しかも長尺デッドバージョン(?)で。チョウさん曰く「あのバンドの分厚さをなんとか一人で表現できないかなぁと試行錯誤して、こんな感じになりました」、いやぁもう十分表現できてましたよ、音の寂しさなんて微塵も感じなかったし、圧巻でした。とは言え、実はチョウさんのステージで会場が一番盛り上がったのはジェフ・マルダーの日本語カヴァー「もう少しだけ」で、思わずチョウさん「えっ?こんなん受けるんですか?それなら、もっとこんなん用意しとけばよかった」と言ってましたが、やっぱり京都はブルースの街なんでしょうかね。それにしても、今日のチョウさんは本当ゴキゲンで(ていうか、酔っ払ってた?)、京阪電車のきわどいMCは可笑しかったし、ジェフ・マルダーの思い出話で「SMALL TOWN TALK」の触りのフレーズを弾いてくれたり(で、結局やらへんのかい!というツッコミもありつつ)、お客さんのリクエストに応えて「ええーっ、それは全然やってへんから無理やわぁ」と言いながらも「道々」を思い出しながら限界まで気合いで演奏してくれたり、とサービス精神旺盛でした。で、最後は「ここまでええ感じに来てるから、この流れを壊したくないなぁ」と延々悩んだ末、「白い雲の下」で締め、ゆるやかに西村さんにバトンタッチしました。

b0061611_23595685.jpg西村さんはすっかりソロ弾き語りだと思い込んでいたのですが、大前チズルさん(Key)と中島かつきさん(Bass)が加わったバンド編成でした、なんだか得した気分。あの狭いスペースで3人ひしめき合いながらの演奏、でも一音鳴っただけでええバンドやなぁと思わせる音の説得力はさすが!身体が自然と揺れます。いきなり初お披露目の新曲から始まったのですが、これがまたメロウで切なくてまたもや超のつく名曲、西村さんのソングライティングの冴えっぷりに早速度肝を抜かれました。続く新曲「ひまわり」なんか特にそうなのですが、ポーク・パイ・ハッツのサウンドを僕なりに表現すると、西村さんの土臭くソウルフルな歌唱と大前さん&中島さんのアーバンで黒っぽい感覚が混ざり合ったグルーヴィーロック、その見た目に反して(笑)意外とオシャレだったりします。この日はとりわけ小粋な演奏で、エル・ラティーノの雰囲気と相俟って、パブロックという言葉がピッタリくる感じでした。それこそブリンズレー・シュワルツみたいで、いやぁカッコ良かったですよ。途中、チョウさんがエレキギタリストとして加わり、西村さんの「夢のランデブー・ドッグ」「幸せな人生」を。「夢のランデブー・ドッグ」なんて相当珍しいのではないかと思いますが、チョウさんの味のあるカントリーギターがバッチリ決まって、個人的にはこの日のハイライトだと言ってもいい愉快な演奏でした。「幸せな人生」でのスティーヴ・クロッパーばりのファンキーなギターソロも痺れたし、まぁラリーパパ時代からそうなんですが、僕はギタリストとしてのチョウさんも大好きなのです。本編ラストのお馴染み「HEY HEY」は、スペース的に西村さんが暴れられなかったのが非常に残念でしたが(笑)、それでも会場は熱く燃えていました。

そして、一旦ステージから引っ込むのも一苦労なので、すぐさまアンコールセッションへ。再びチョウさんを呼び込み、さらにひしめき合ってチョウさんボーカルで「機関車」「狼の好物は迷える子羊」。「機関車」の演奏前、西村さんがマイクをチョウさんに向けるとチョウさん「この曲は西村さんが歌った方がいいんじゃないですか?さっき聴いてて、西村さんの歌声が若き日の(小坂)忠さんに似てるなぁと思ったんです」、おおーそれは僕も感じてたことなんですよ!確かに忠さんに似てるんですよね。それでも(それでもってことはないか・笑)、チョウさんボーカルの「機関車」は今回も感動的に素晴らしかったです。特にこの日はバンドなので『HORO』バージョンにより近づき、西村さんのスライドの枯れた響きがまた切なく、余計に沁みました。ラストの「狼の好物は迷える子羊」は、なんと西村さんとチョウさんのダブルスライド(!)でねっとりブルージーに豪快にキめてくれました、いやぁもう最高です。おかげで西村さんなんだか盛り上がっちゃって「イエー!」とか叫んでたら、大前チズルさんが「イエー!じゃなくて、メンバー紹介してくれないんですかっ!」と冷静かつ鋭いツッコミ、たじたじになりながら西村さんメンバー紹介、グダグダな終わり方でしたが(笑)、まぁそれもポーク・パイ・ハッツらしいですね。

それにしても西村さん(ポーク・パイ・ハッツ)とチョウさんとの相性の良さは僕が想像していた以上で、いい意味でビックリしました。気も合うのか、チョウさんがすごく楽しそうだったのがとりわけ印象に残りました。これで互いに何か新しい展開が生まれてくれるとファンとしても嬉しいんですけどね。

嗚呼、楽しいライヴだった。そして、この日お会いした皆様ありがとうございました!

※西村さん曰く、4月8日(日)@拾得は「レコ発」ライヴ、とのことですぞ!
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# by kesuike6 | 2007-02-12 17:59 | LIVE
西村哲也 / チョウ・ヒョンレ
b0061611_0141072.jpg2007/02/11(Sun)@京都エル・ラティーノ
START 19:30 CHARGE 1,500yen

西村さんの2007年1発目のソロライヴは、
チョウさんとの弾き語り対決ですぜ!

密かに(密かにじゃないか?)二人の共演を夢見ていた僕としては、めちゃ嬉しいのです。京都と大阪を代表する粋な歌うたい対決(セッションもあり!)、そして、息子を持つお父さん対決(チョウさんおめでとうございます!)、こりゃあ楽しみですなぁ。そうそう、お父さんと言えば、西村さんには「オー!ベイビィ」、チョウさんには「ベイビー」という我が子を想い作られた名曲がありますね、ということはベイビー対決でもあります(?)。ともに大好きな曲なので、聴けたら最高ですね。とにかく、キモチよぉ~くええ歌に酔いしれる素敵な一夜になりそうです。ほんでもって、エル・ラティーノのご飯も旨そうです(涎)。

BGM:大寒町 / あがた森魚
(↑チョウさんはラリーパパ時代にカヴァーしてるし、西村さんは鈴木博文さんバージョンですんばらしいエレキギター弾かれてるので、この曲のセッションなんか観てみたいなぁ)
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# by kesuike6 | 2007-02-11 00:08 | 勝手に宣伝!
東京ローカル・ホンク 『東京ローカル・ホンク』('05)
あんなに熱かった伊藤銀次ブームはあっけなく終焉を迎え、て大袈裟な、まぁB型なので移り気早いのです。とは言え、ココナツ・バンクを聴いていて、なんだかんだで結局僕は米国南部な土の匂いのするロックがホント好きなんだなぁと再確認、そっからはもう泥まみれ、ユニフォームは真っ黒けです。そう、あれは僕が野球少年だった頃、毎日のように日が暮れるまで必死こいて白球を追いかけていたのでした。嗚呼、汗と涙の我が青春。

b0061611_0154987.jpg土の匂い、ロック、野球、青春・・・それはつまり、東京ローカル・ホンク『東京ローカル・ホンク』。なんだかよう分からん連想ゲームですが、とにかく、この作品は日本語土ロックの名盤だということを声高らかに言いたいだけなのです。

溢れんばかりの歌心と人間味のある豊かな演奏、ゆったりと粘っこいちょいとファンキーなグルーヴに乗せて、ちょいとした日常風景をちょいと熱っぽく歌う。思い出すのは、はっぴいえんど、はちみつぱい、センチメンタル・シティ・ロマンス・・・そして、やっぱりどうしても久保田麻琴と夕焼け楽団。というのも、この作品は久保田麻琴プロデュース。至極アーシーでありながら、よく足元を見てみると2mm程宙に浮いていた、そんな独特な浮遊感だったり、生身のライヴっぽさを大切にしつつスタジオマジックはしっかり試みる野心的で凝りに凝った音作り(制作期間なんと4年!)は実に麻琴さんらしいと言えるし、もちろん東京ローカル・ホンクの音楽世界との相性もバッチリ、ノスタルジックなのに斬新という非常にユニークな作品に仕上がっています。

あと、ハイドパークフェスなどで東京ローカル・ホンクのライヴを観て、5人時代のカーネーションのようだという感想をいくつか見かけたけど、夏三部作あたりのあの気だるくグルーヴィーな感じは確かに近いかもしれないですね。ただ、カーネーションは東京から少しはなれたところに住んでいるけど、東京ローカル・ホンクは東京から結構はなれたところに住んでいるというか、山や田んぼがよく似合うというか。なので、なんだかんだで超がつきそうな田舎もんの僕はどうしてもグッときてしまうのです。中でも、前代未聞の帰省ダブ(?)「ブラック里帰り」なんかは、麻琴さんの言葉を借りると鼻がつ~んときて仕方がないのです。

その可笑しな「ブラック里帰り」(とりあえずフィッシュマンズ・ファン必聴!?)や麻琴さんも豪華メンバー(レボン・ヘルムにガース・ハドソンにジョン・セバスチャン!)でカヴァーしているしんみり切ない「遠い願い」なども好き、というか全曲大好きなのですが、敢えて一曲選ぶとするなら、「カミナリ」ですかね。壮大で物語性に富んだドラマチックなうねりのある曲構成、胸に染み入ってくる郷愁を帯びた和風メロディー、折り重なる美しすぎるハーモニー、泣きながら熱くなれる名曲です。

※試聴など、詳しくは⇒http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/1368/works/honk.html
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# by kesuike6 | 2007-02-07 00:20 | ALBUM(SINGLE)
ココナツ・バンク 『ココナツ・バンク』('03)
先日購入した伝説の浪速ファンキーロックバンドSooo Baad Revueの唯一のスタジオ盤LPを聴いていて。大阪人脂コッテコテでむさ苦しいソウルナンバーだらけの中、異様にオシャレでアーバンでメロウな石田長生ボーカルの「真夜中の歌姫」という曲にヤられてしまった僕は、それじゃあこの流れで行くと次はやっぱり「こぬか雨」だろうと、伊藤銀次『Deadly Drive』に針を落としたわけです・・・ふむふむ・・・ふーむ・・・むむむっ・・・嗚呼、銀次ステキ・・・やん・・・それ以来、つまりここ1週間くらいはターンテーブルの上に『Deadly Drive』が乗っかったまま、さぁ伊藤銀次ブーム到来です。とは言ってみたものの、手持ちに伊藤銀次ものってそんなに無かったことに唖然愕然、急遽、買いそびれていた2003年リリースのココナツ・バンク1stアルバムをアマゾンクリックしたのが3日前。そして、なんやかんやで今朝届き聴いてウキウキして今これを書いていると。

b0061611_1212084.jpg2002年に日比谷野外音楽堂で開催された喫茶ロックコンサートで30年ぶりに復活したココナツ・バンク。70’s米国南部臭濃厚なぶっといバンドサウンドの真ん中で、エレキギターを汗だくで弾きまくる銀次さんの表情はあくまでクールでも全身からほとばしるのは眩しく光る楽しくてたまらんオーラ、それは3倍録画ビデオからでもはっきり見えたのですが、そんなヤンチャでゴキゲンなギター小僧・伊藤銀次がそのままパッケージされたかのような瑞々しく勢いのあるこのアルバム。個人的に昨年の青山陽一&The BM’sや西村哲也バンドなどのギター汁満載な熱いライヴを観て以来、やっぱエレキは弾いてナンボやろ!という思いが日に日に強くなってきてるので、余計に盛り上がっちゃいます。とりわけ銀次さんのスライドギターかっちょ良すぎ、燃える!とまぁこの時点で既にかなり嬉しいのですが、さらに嬉しいのは銀次さんのメロディーメイカーとしての冴えっぷり!煌いてます。やっている音楽は今のご時世渋いと言われるようなものなのかもしれないけど、実際聴いてみると全然渋くない、それどころか、すんげえポップやん!それは銀次26歳若かりし頃の『Deadly Drive』よりも印象ははるかに爽やかで若いのです。なんだか胸がキュンとしちゃいましたよ、オトナが青春してるって最高ですネ。

1.東京マルディグラ
・・・タンタンタン、ッタタンタン!盟友ユカリさんの叩き出す痛快なセカンドラインビートに乗って、軽快にライムを踏む銀次さん。嗚呼、愉快愉快!なんかもう細胞からウズウズしちゃう感じ、こりゃもう踊らずにはいられない。もし今度東京に行くことがあれば、ヘッドフォンでこの曲を聴きながら街を闊歩しようとさっき決めました。あと、「東京マルディグラ」は青山陽一ライヴDVD『Broken Words And Music In Concert』での伊藤銀次&The BM’sバージョンがまた良いんですよねぇ、必見。
2.天気予報図
・・・キュイーンとトロけるようなスライドギター炸裂のイントロからあっという間に心奪われ、続く甘くて酸っぱいベリーグッドなメロディーに昇天。嗚呼、なんて素敵なシティポップなんでしょう。僕が真っ先に思い浮かんだのは、トッド・ラングレン「I Saw The Light」でした。
3.航海記
・・・ソプラノサックスが切なく響くイントロに泣き、ザ・バンド風の力強くも哀愁漂うバンドサウンドに泣き、銀次さんの線は細いけど何ともいえない優しい歌声に泣く。泣いて泣いて、まさに男泣きの名曲。
4.憧れの南国鉄道
・・・スウィートなハーモニーを効かせたドリーミーなトロピカルポップスでありながら、どことなくグレイトフル・デッドっぽいユルさ、なんとも不思議な質感の曲ですねぇ。あれ?いつの間にかハマッてた、そんな中毒性の高さはワンバーワンではないでしょうか。
5.MAD冬景色
・・・タイトルといいやたらに暑苦しいギタープレイといい、ダ、ダサい、こんなの今時流行らないだろうと頭では思いつつも、気が付けばしっかり口ずさみエアギターしちゃってた、という(笑)。つまりはサイコー!ってことですね。それにしても、このアルバムでの銀次さんの歌詞がまた抜群ですね。大滝詠一直伝というか、遊び心のある言葉選びは本当ユニークだし言葉とリズムとのハマリ具合も絶妙です。だって、「MAD冬景色」ですよ、めちゃくちゃカッコいいタイトルじゃないですか!(って、どっちやねん)
6.ココナツ・ホリデー2003
・・・ナイアガラーお馴染みのインスト曲の2003年バージョン、ややアダルティな仕上がり。銀次さんと久保田光太郎さんとのユニゾンギター実に息が合っていて見事ですが、それより何よりココナツ・バンク素晴らしいバンドじゃないですか!

これほどの充実作、リリースから3年以上経ってますが、次作は一体いつ?まさか30年後!?
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# by kesuike6 | 2007-02-02 01:26
4月8日 拾得にて
b0061611_15584470.jpg我が家に『Diver’s Music』が届いて、またもやレムスイム熱が燃え盛ってきた途端にグッドタイミング!こんな嬉しすぎるニュースが飛び込んでまいりました。私イチ押し4月8日の西村哲也バンドCLOCKWORK PORK PIE HATSライヴ@拾得に、なんとレムスイム大久保由希さんの出演が決定です!ウワーイ、ヤッタァァーッ!このニュースを知ったとき、僕は興奮しすぎて鼻血が大洪水、狂喜乱舞でした。由希さんと言えば昨年7月marthaライヴの感動は冷めることを知らないし、エレキギターを抱えた由希さんの男も女も惚れる凛としたカッコイイ立ち姿は今もって僕の瞼の裏にベッタリと貼り付いております。そのmarthaライヴの後、すっかりメロメロになってしまった僕たちは由希さんに今度は拾得で観たいとしつこく言ったのが功を奏したのかどうなのか、とにかく拾得で由希さんの歌がギターが聴けるというのはそりゃあもう落っこちるほっぺたがいくらあっても足りない美味しさだろうし、しかも、何と言っても“京都のウイングス”ポークパイハッツとの共演ですからね!これは間違いなく120%スペシャルでホットな夜になりますよ、見逃せません。
4月8日は、そうだ、拾得に行こう!

 2007年4月8日(日) 京都・拾得
 出演:CLOCKWORK PORK PIE HATS
    西村哲也 Guitar / 中島かつき Bass / 五十川清 Drums / 大前チズル Keybords】
 ゲスト:大久保由希(Vo,G)&okyon(Perc,Cho)

それにしても、今年の西村さんは気合入ってると言うか何か一味違いますね。ええもんいっぱい見せてくれそうで楽しみです。それだけに、僕も気合入れて勝手に応援したいと思います(笑)。
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# by kesuike6 | 2007-01-26 16:01 | 勝手に宣伝!