カーネーション 『天国と地獄』('92)
b0061611_10514355.jpgカーネーションは、『Edo River』『a Beautiful Day』『GIRL FRIEND ARMY』の夏三部作あたりからメディアの露出も増えてきて、それと同時にファンの数も急速に増えて行ったと思うのだけど・・・。

『Edo River』以降にカーネーションに出会って嵌ってしまったファンは、時代を遡ってCDを集めることになるのですが、その過程で当然だけど、『天国と地獄』というアルバムに出くわすわけですよ。で、そのクオリティーの高さと溢れるアイデア&ユーモアにまず驚愕し、次に発売年を調べたら92年と書いてあって驚愕、そして、その前に出た『エレキング』からわずか1年で一足飛びにサウンドやグルーヴが強力になっているのが分かって驚愕、一体全体どうなってんだ!?この計り知れない驚愕は、たぶん、この過程を経た人誰もが感じることだと思います。逆に、初期からカーネーションを追い続けてるファンにとって、この『天国と地獄』が発売された時、どう映ったのかというのは結構気になるところだったりします。「なんじゃこりゃ?」なんて、とまどったりしたのかなぁ。それとも、「すげえぞ、こりゃ!」などと、すんなり受け入れたのかなぁ?

『天国と地獄』から体育会系ベーシストの大田さんが加入。このことが、これほど強大で壮絶な傑作アルバムが生まれた全てじゃないか、と思ったりします。打ち込みやサンプリングの多用など、サウンド面での実験性も凄まじいものがありますが、それと同時に、この作品の本質はリズムの追求にあるのではないかと。とりわけ、黒人音楽のリズム、グルーヴ(ファンクかな)。おそらくこれが無かったら、ボクはそこまで驚かなかったような気がします。こういうインナーで実験的な音楽は、得てして頭でっかちになってグルーヴを忘れちゃう傾向があると思うのですが、これはとにかく踊れますからね。知性と肉体が伴っている、それが奇跡的。下手すると、後にも先にも、こんな凄い作品は生まれないんじゃないか?とすら思ってしまいそうなくらい。発売から12年経った今でもまだ時代は全然追いついてないですね、確実に。ていうか、ボク自身もホントに理解できてるのかも不明。これじゃあ、当時、音楽評論家たちに総スカンを食らうのは無理もない・・・か。

個人的に好きな曲もたくさんあるアルバムなので、曲については後日。昨日の夜、「オートバイ」を聴いていて、なんだか心地よい気分になりました。

※我が家の『天国と地獄』は96年に出た再発盤です。現在出てる再再発盤は、ジャケット違いのデモ音源がふんだんに付いた2枚組豪華盤です。ただ曲間が違うらしい(再再発盤は曲と曲がぶつ切れてる?)ので、オリジナルを聴くならこっちの方が良いらしいです。
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by kesuike6 | 2004-11-19 10:50 | CARNATION
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