Manic Street Preachers 『THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS』('98)
b0061611_8545371.jpgすっかりUKロックに興味が失せて久しいし、これはもう思い出でしかないのです。

これが出た98年、ボクは兵庫の田舎を出て、京都で独り暮しをしながら予備校に通っていました。それは寂しい一年でしたよ。敢えて高校時代の友だちが誰も行かない予備校を選び、男友達は数人できたけど、予備校とアパートを行ったり来たりするだけ。今思うと、あの一年って、女の子と一言も喋ってないような気がする。部屋に帰ると、もうひたすら音楽ばっかり聴いていたなぁ。その頃は、カーネーションは相変わらずよく聴いていたし、キリンジ、くるりも好きだったな(くるりのやってたラジオ番組に、カーネーションの曲をリクエストして採用された)。洋楽は、オーシャン・カラー・シーン、ポール・ウェラー、レディオヘッド、ヴァーヴ、マンサン、で、このマニックスと、もっぱらUKロック。不思議とオアシスは聴かなかった。思いっきり、『SNOOZER』に影響されてますって感じ。でも、当時は、一応UKロックが元気だったような気がするなぁ。

マニック・ストリート・プリーチャーズって、いかにもUKらしいやたらメランコリックでドラマチックで、UKの演歌みたいなバンド。曲調がミドルテンポの泣きのメロディばかりで、音楽性も大して面白くも何ともない。ただ、パワフルな歌いっぷりとスケールのデカさはなかなかのもんです。あと、このバンドの生い立ちが異様に面白い。「デビュー・アルバムを全世界で1位に送り込んで俺達は解散する。」と大口叩いてデビュー。しかし、その宣伝が災いしたのかデビュー・アルバムの売れ行きがイマイチで結局1位を取れず、しかも解散せず。非難轟々。「それでも、お前らは解散しないのか?」という度重なる質問に怒った中心人物のリッチーは、腕にナイフで「4 REAL」と切りつけて見せつけ、そのままぶっ倒れ病院送り。その後、大口叩いたリッチーが突然失踪、未だ見つからず。残った3人で作ったこれの前作『EVERYTHING MUST GO』でついに1位を獲得。なんとも感動的というか、皮肉というか、滑稽というか・・・。なんかマニックスは、そのB級映画みたいなストーリーがそのまま音楽になったという感じなのかな。

99年、1月1日。京都の狭いアパートで独り新年を迎えた。確か1番最初に聴いたのは、カーネーション「New Morning」だった。その後、真っ暗な部屋で「ナイアガラ滝の生中継」を見ながら、このアルバムを聴いたことを異様によく覚えている。よく考えたら、今もその頃とそんなに変わってないのかも・・・。

今、久しぶりに聴いたら、そんなに悪くない。でも、やっぱり大袈裟だな。

※最近、マニックスの新作が出たみたいですね。まぁ買いませんけど(でも、ちょっと気になる)。ただ、頑張ってくれてるのはすごく嬉しい。
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by kesuike6 | 2004-11-21 09:00 | ALBUM(SINGLE)
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