福岡史朗 『TO GO』('01)
b0061611_9593337.jpg高校時代、グリーディ・グリーンというバンドの「スポットライト」という曲が好きだったのです。あれはなんともしょぼくれた感じのバラードで、染みたなぁ。いやぁ、グリーディ・グリーンってなかなかいいバンドだったんだよなぁ。・・・なんて、のっけから回顧モードですが。これはそんなグリーディ・グリーン(現在活動休止中)の中心人物、福岡史朗さんの1stソロアルバム。傑作です。

ブルース、フォーク、カントリーなどのアメリカン・ルーツ・ミュージックを節操なくごちゃ混ぜにした渋いサウンドに史朗さん独特のアクの強い奇天烈な歌声(中村一義をねちっこくした感じ)がポップに融合した、まさにワン・アンド・オンリーな世界。プロデューサー鈴木惣一郎氏の生々しい音作りも絶妙で、なんとなくBECK『MUTATIONS』に手触りが似ている気がします。いや、ホント史朗さんはBECK並の才能だと思いますよ。

で、僕の場合その『MUTATIONS』もそうなんだけど、最初からスコーンとのめり込めたわけではなくて、何度も聴き込んでくるうちにじわじわキたというか、逆に、何度も聴かないと本当の良さは解からない音楽なんだと思います。履きつぶして初めてイイ味が出るジーンズやスニーカーのような音楽とでも言いましょうか。またこのタイプの音楽って、最初のうちに肌に合わないと判断して放っておいたとしても、不思議なことにふとした拍子に聴きたくなるんですよね。優れたものほど、その引きが強いのです。もしそれがいつまで経っても来ない場合は、本当に肌に合わないんでしょう。なので、根気よく聴き続けて下さい。

試聴など詳しくは⇒http://sky.zero.ad.jp/nekogen/disc1.htm
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by kesuike6 | 2005-01-07 10:51 | ALBUM(SINGLE)
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