ソウル・フラワー・ユニオン 「LOVE±ZERO」('02)
b0061611_058360.jpgふと引き寄せられるように買ったボブ・ディラン『欲望』があまりに素晴らしくて、涙。「ハリケーン」でのディランの喉の奥から絞り出す絶唱、そして明らかにズレていてもお構いなしの掻き毟られるギター、生命がけのロックンロールに胸を撃ち抜かれて身動きできない・・・。

そんなディランの『欲望』を聴いていると、何故かこのSFUのアルバムを思い出したのです。そういえば、このアルバムタイトルはディランの曲から拝借したものだし、おまけにディランの曲をカヴァーしているし、なるほど思い浮かべるのも無理はないのだけど、でも、そのことに気付いたのは後のことであって・・・とにもかくにも、真っ先に思い浮かんだのが愛を歌う中川敬氏の姿だったのです。

そう。SFUが愛を歌うということだけでも感動的だけど、ほとんどがカバー曲で構成されているためか、中川氏のいい塩梅にリラックスした歌いっぷりがすこぶる爽快。しかも、アレンジ面でも、いつになくストレートなロックンロールでこれまた爽快。初っ端のオリジナル曲「タンザニアからパタゴニアまで」を聴いて昂揚しない、ヴァン・モリソンのカバー「クレイジー・ラヴ」やグラム・パーソンズの「シー」に涙しない、あるいはディランの「嵐からの隠れ家」でウキウキしないのなら、それはちょっと寂しいな。あ、あと、最も意外な選曲であろうチューリップ「アイ・ラヴ・ユー」のカバーもチャーミングで、これがなかなかいい感じなのです。おそらくSFUのディスコグラフィーでは地味なアルバムだと思うけど、僕はこういうのすごく好きです。

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by kesuike6 | 2005-01-12 02:10 | ALBUM(SINGLE)
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