小谷美紗子 「嘆きの雪」('97)
b0061611_2104925.jpg女版レオン・ラッセルではないけど、小谷美紗子というシンガーの歌声は強烈だ。彼女の感情剥き出しの言葉とそれにも増したエモーショナルな歌声を聴いていると、胸がチクチク痛い痛い。一応ポップス然りとしたアレンジが施してあるが、僕は彼女の歌声に一点集中、他はあまり聞こえてこない。まさに情念オンリーの歌。彼女の歌がイースタンユース始めパンクスたちに圧倒的な支持を受けるのも無理はない。

「嘆きの雪」は彼女の記念すべきデビュー曲にして、どこまでも衝撃的な名曲。デビュー曲がこんなに暗くていいのかと思わず心配になるくらいのヘヴィーな曲だけど、悩みもがいている人たちの心に間違いなくガツンと響く素晴らしい曲だ。僕の中では、荒井由実の「ひこうき雲」にも匹敵するくらいの名曲。しかも、これが20歳の時の曲だと言うから驚き。

  同情まじりの優しさは ダイヤモンドを切り刻むナイフのよう

  凍りついた彼の中で 私だけが あどけなく死んでゆく

・・・痛い。

その後、Coccoとか椎名林檎のような情念系女性シンガーが出てきたけど、まさしく小谷美紗子さんはその走りだと思う(もう少し前には鈴木祥子さんがいますけど)。ただやっぱり彼女らに比べると、小谷さんは地味なのかなぁ。それだけで聴かれないのなら、寂しい限り。ただ良い歌を真っ当に歌うその当たり前の姿が眩しすぎるのかな。
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by kesuike6 | 2005-02-09 02:11 | SONG
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