コイル 『ORANGE & BLUE』('00)
b0061611_025060.jpg宅録オルタナポップ(そんな言葉があるのか?)の傑作。宅録とはいうものの、こぢんまり感は皆無、非常にパワフルでスケールのデカいギターサウンドが鳴り響いている。そこにキャッチーな美メロディーが乗っかり、人懐っこい歌声で歌われる。その上、捻りの効いた文学的な詩も素晴らしいものだから、僕にとっては、何ひとつ文句のつけようのない作品なのです。そういえば、くるりの岸田くんやスガシカオや直枝さんもすごく褒めてたっけ。

中でも、「海とゼリー」という曲が一番好き。爆音で鳴らされるズシリとヘヴィーなギターとそれとは対照的な切ない泣きのメロディーが見事に混ざり合い、幻想的な言葉と共に見知らぬ世界へ誘ってくれます。続く「BIRDS」も超がつく名曲、ミレニアムのJ‐POPスタンダードですな。言葉遊びが楽しいドライヴ感溢れる「カウンセリング&メンテナンス」でノリノリ、中期ビートルズ風フォーキーバラード「夏の約束」でホッと一息、杏子もカヴァーした「ユメオチ」で涙し、またもヘヴィーかつドラマチックな「追放と楽園」で唸り、まんまティーンエイジファンクラブな「河川敷ドリーム」でニヤッとし、ラストの「White Room」でしんみり気分、はあぁと溜め息・・・ホント良いアルバムです。

もっと売れてもいいような気がするんだけどなぁ。

※洋楽だと、ジェイソン・フォークナーが真っ先に思い浮かびますね。そう、洋楽といえば。コイルは松村雄策氏が贔屓にしていて、新譜が出る度に洋楽誌の「ロッキングオン」にレビューが必ず載っているのです(日本人では最多じゃないかなぁ)。まぁ確かに、洋楽派の人にもコイルは結構イケルような気がするんだけど。どうだろ。
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by kesuike6 | 2005-03-01 01:23 | ALBUM(SINGLE)
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