春一番2005~バナナホール編~
3/11(金) 梅田バナナホール 春一番プレイベント
     春一番2005~バナナホール編~
ラリーパパ&カーネギーママ / 中川イサト / 岸部眞明 /
ハンバート ハンバート / 北川子
open18:30 start 19:00 AD¥2.000 DA¥2.500 D別
2/19より前売発売

1971年以来、30年以上の歴史(79年に一旦終了、95年に復活)をもつ浪速のロックイベント「春一番コンサート」のプレイベントに行ってきました。

このブログを見てもらったらお分かりになるように、僕は最近グレイトフル・デッドにはまってまして。デッドのライヴ映像を観てると、「ああ~いいなぁこのピースフルな感じ。ステージと客席が自然と一体になる感じ。こういう雰囲気って今じゃなかなか味わえないんだろうなぁ」なんて羨望と諦めの気持ちがあったのですが、おいおいそんなことないよ、関西には春一があるじゃないか、と。僕は2年前に一度だけ春一に参加したことがあって、今回がそれ以来の春一(前哨戦だけど)だったけど、やっぱり春一の雰囲気はええわ~。常連さんからのいかにも大阪人的な愛情のこもった拍手喝采と野次、大笑い、とてもじゃないけど30年以上の歴史と伝統をもつ由緒正しさなんて微塵もない(笑)。ラリーパパのチョウさんの言う通り、いい意味で敷居の低いコンサート。音楽愛と人情に溢れた本当に本当に素晴らしいイベントです。MCの福岡風太さんがしきりにこう言うてはりました、「金とかほんまもうどうでもええねん。もうとにかく歌やねん、やっぱええ歌聴きたいねん。」ホンマええ歌聴かせてもらいました。

それぞれの出演者の感想を。トップバッターはアコギ弾きの岸部眞明さん。岸部さんの少しシャイで穏やかでソフトな佇まい同様、ギターの音色も耳に優しく響いてきました。とてもメロディアスでまるで歌っているようなプレイでした。特に、中川イサトさんに捧げる歌「Song For 1310」がすごくドラマチックで胸が熱くなりました。

続いては、琉球系大阪人の北川子(きたがわ・ちか)さん。三線の弾き語り。ねちっこいリズムで弾かれる三線のひとつひとつの音がとても心地良く、北川さんの朗々とした歌声も素敵でした。2曲目に演奏した「じゅげむの歌」(たぶん)が言葉遊びのようなユーモラスな歌詞で思わずニヤケてしまいました。すごく気に入りましたね。あと、客席を走り回っていた北川さんの子どもがめっちゃ可愛かった。思わずほっぺた触ってしまいました。

3番手は東京から初参戦のハンバート ハンバート。喫茶ロックの流れで名前を知っていた程度で、ライヴを観るのはもちろん初めて。ハンバート ハンバートは素敵な歌声をもつ男女ユニット。今回はサポートメンバーをくわえたバンド編成で、ものすごい爽やかな風を吹かせてくれました。ヴァイオリンも弾いちゃう佐藤良成さんの渋くて男前な歌声も然ることながら、小さな佐野遊穂さんの伸びやかな歌声とキュートな佇まいにやられちゃいました。東京のバンドと思えないほどナチュラルで瑞々しくて、まるで無農薬野菜を食べてるような気分(?)です。いいバンド見つけたなぁ。

次は、日本の、いや、世界のアコースティック・ギター界の重鎮、中川イサトさんです!日本のロックの歴史本みたいなのを読んでいると必ず出てくる名前だし、もう生きる伝説のような方なので、もうその人がステージにギターを持って立ってる(厳密に言うと、座ってる)という事実だけでもう胸がいっぱいです。なので、正直あまり覚えてなかったり・・・汗。もちろんイサトさんの奏でる旋律は奥行きがあってふくよかでそれはもう素敵でしたが、曲の合間に春一番の思い出を訥々とユーモラスに喋られる姿もとても印象的でした。でも、やっぱりなにかオーラみたいなものを感じましたね。それにしても、イサトさんって、もう歌ってらっしゃらないのですかね。風太さんがMCで、イサトさんの歌はスゴイとおっしゃってたので。

そして、トリを務めるのはラリーパパ&カーネギーママ。ラリーパパのライヴは昨年12月末のイベント以来で、しかも、ドラムス辻さんが脱退し、クラリネット&サックス&ボーカルの浦朋恵さんが加入した新生ラリーパパを観るのは初めてということで、ものすごく楽しみにしていました。大御所の中川イサトさんの後でのトリということで緊張してたのか(チョウさん、カポタストを持ってくるのを忘れてたくらいですから・笑)、最初のうちは少し堅かったような気がしますが、体がほぐれて落ち着いてからはもう怒涛のラリーパパワールド全開、すっかり圧倒されて魂がどこかへ持って行かれちゃいました。ラリーパパのライヴはまさに生き物で、旧曲もライヴの度にどんどん変化するので、常に新鮮な驚きを与えてくれます。特に、今回はそれが顕著だったような気が・・・。クラリネット&サックス&ボーカル(タンバリンも叩いていた)の浦さんが加わり、楽器が増えたためにアレンジも変わってくるという、まぁ当たり前といえば当たり前の流れなのですが、それにしても今回の曲の変貌ぶりは凄かった。「冬の日の情景」なんかはレコードバージョンとは全くメロディーが異なり、少しプログレっぽい複雑な曲構造で、最初はてっきり新曲だと思ってました(でも、よく聴いてみるとどこかで聞いたことのある歌詞だったので、なんとか判別できたのだけど)。そして、なんと言っても新曲「黒猫よ、待て(仮)」。もうすでに名曲の呼び声高いけど、本当に本当に本当にこの曲は素晴らしい!とにかくチョウさんとスチョリさんのボーカルの掛け合いがめちゃくちゃ熱くて、観ているこっちまでカタルシスに満ちていく。もうただただ感動的。この曲が音源になってこの世に出たらロックの歴史がひっくり返るんじゃないか、マジでそう思います。とりあえず、ライヴで体験してほしい。泣くよ。

-うろ覚えセットリスト(順不同)-
まちとまち / 風来渡 / 夢を見ないかい? / 風の丘(新曲) / あの空は夏の中 / 冬の日の情景 / 終わりの季節に / 黒猫よ、待て(新曲)

最後の最後に、ラリーパパ&イサトさん&ハンバート ハンバートでのセッション。曲はラリーパパの名曲「風にのって」。まるでラスト・ワルツを観ているような幸せな気分でした。春一番の前哨戦でこれですから、本番は一体どうなんねん!?一日でいいから、なんとか参加したいですね。ちなみに、春一番コンサートは服部緑地公園で5月1、2、4、5日に行なわれます。今年はメンツが豪華そうですよ!
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by kesuike6 | 2005-03-11 13:25 | LIVE
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