『Brinsley Schwarz / Despite It All』('70)
b0061611_17485946.jpg'70年に発表されたブリンズレー・シュウォーツの1stと2ndがセットになったお得盤。僕の大大大大好きなラリーパパ&カーネギーママ『dreamsville』という作品に対して、青山陽一さんが「ブリンズレー・シュワルツの1枚目とかを思い出しました」とコメントしていたのが心に引っ掛かっていて、いつか聴いてみたいなぁと思っていたのです。で、満を持して最近購入したのですが、これがすごくいいのです。

↓のオムニバス盤の中でruralという女の子バンドが素敵にカヴァーしている名曲「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding」のオリジナルを歌っているのがブリンズレー・シュウォーツです。この曲は後にエルヴィス・コステロも歌っているので、コステロのオリジナルだと思ってる人も多いかもしれないですね。あ、そういえば、ソフィア・コッポラの映画『ロスト・イン・トランスレーション』の中で、ビル・マーレーがカラオケで歌っていたのがこの曲でした。ブリンズレー・シュウォーツにはニック・ロウが在籍していたということで、いわゆるパブロックの文脈で語られることが多いバンドなのですが、ごく初期はまるでザ・バンドのようなアーシーなカントリーロックを鳴らしていました。実際、イギリスのザ・バンドと言われていたようです。

1st『Brinsley Schwarz』の1曲目「Hymn To Me」の恐ろしくテンポの遅いゆるゆるのイントロが流れてきた途端、こ、これはいかん、いかんぞ!部屋で独り思わずニヤケました。そして、このニヤケは2nd『Deapite It All』のラスト曲「Old Jarrow」までずっと止まらなかったのです・・・すいません、ちょっと嘘をつきました。実際は、そのあまりの緩さと心地良さに途中でウトウト寝てしまいました。春の優しく暖かい陽射しをしっかり浴びたふかふかの布団にくるまっているような、そんな音楽です。確かに、笑ってしまうくらいザ・バンドなサウンドだけど、ザ・バンドのような泥臭さや汗臭さはあまり感じないですね。ファルセットを効かせた爽やかで美しいハーモニーが、どこか英国紳士らしい上品さを醸し出しています。そうだなぁ、ザ・バンドの鳴らす音を聴くとすぐさま髭もじゃ顔を想像しますが、ブリンズレーの場合は綺麗に髭を剃ってる顔なんですよね。とはいえ、渋いですが。2ndの『The Slow One』という曲がとにかく泣けます。
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by kesuike6 | 2005-04-10 19:02 | ALBUM(SINGLE)
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