カーネーション 『LIVING/LOVING』('03)
b0061611_347283.jpg『SUPER ZOO!』も確かに力のこもった傑作だけど、結局のところ僕の帰る家はやはり『LIVING/LOVING』なのである。この作品について何度語ったかわからないが、まだまだ語り尽くせない、いや、一生かかっても語り尽くせそうにない。それなら、もう語るのはよそうか、いや、でも、語らなければ気が済まない・・・。

「やるせなく果てしなく」「OOH! BABY」「LOVERS & SISTERS」「永遠と一秒のためのDIARY」「愚か者、走る」「あらくれ」・・・この時の直枝さんの描くメロディーはもう神がかってるとしか言いようがない(「ANGEL」然り)。僕はロックやポップスにおけるメロディーというものは70年代中盤くらいまでにもう出尽くしてしまってるんじゃないかと思っているので、それ以降の音楽のメロディーにそうそう心を奪われるということはないけれど、この『LIVING/LOVING』は違う。なにも考えないで純粋にメロディーの流れに身を任せることができ、息継ぎをしなくてもどこまでも泳いで行ける。「やるせなく果てしなく」のあの滑らかなギターストロークのイントロが聞こえてきたかと思うと、次の瞬間「OOH! BABY」後半部の矢部さん魂のドラムフィル連打に胸が熱くなっている。自然と最初から最後まで通して聴ける、文句なく素晴らしい作品だ。ビートルズやバカラックがそうであるように、本当に良いメロディーは色褪せることなく時代を軽々超える、30年後の僕も相変わらず『LIVING/LOVING』を聴いていて、きっと今と同じように感動しているのだろう。

それにしても、やるせなく果てしなくメロディー指向の僕は、日に日に新譜を買う機会が減り、どんどんレイドバックしていっている。それもこれも『LIVING/LOVING』のせいだ。OOH! BABY、なんて罪なやつ。
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by kesuike6 | 2005-04-26 05:30 | CARNATION
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