小林建樹 『Music Man』('01)
10日ほど帰省してたので、久しぶりの更新になりますね。みなさま、お元気でしょうか?

b0061611_33058100.jpg立ち位置が微妙なのか、なかなかちゃんと評価されないミュージシャンってけっこういると思うのですが、この小林建樹というシンガーソングライターもその中の一人だと思います。ちょうど山崎まさよしとかスガシカオのような実力派の男性シンガーソングライターが売れ出した頃に、彼も「祈り」というバラード曲がスマッシュヒットしてテレビでもよく見かけたのですが、その後はどうにも苦しんでるという印象でしょうね、世間的には。でも、僕の場合、彼がすごく才能ある人だなぁと強く感じたのは、その「祈り」が収録されているアルバム『Rare』の後のこの『Music Man』という作品なのです。

「祈り」という曲の影響で、オーソドックスな曲を書く人というイメージがあるのかもしれないけど、いやいや・・・もちろん、至極真っ当なバラードもありますけど、アルバムを通して聴いてみると、ものすごい捻くれていて、トッド・ラングレンみたくまさにポップスの奇才という感じです(青山陽一さんからも一目置かれてるくらいだし)。相当マニアックなので、山崎まさよしやスガシカオの後に続けなかったのも、ある意味うなずけるかも(笑)。たぶん彼は「祈り」のような曲を書こうと思えばいつでも書ける人だと思うけれど、そうはしなかった。結果として売れなくなったとしても、僕はそういう音楽家としての心意気を買います。「ヘキサムーン」という曲は本当にカッコ良いですよ。

それにしても、幸か不幸か「祈り」が中途半端にヒットしてしまったために、ヒットチャートを追っかけてる人からもマニアックな音楽好事家からもいまいち注目されてないような気がして、ちょっと切ないですね。売れりゃいいってもんでもないようで、なかなか難しいですね。

※僕は彼がDJをやっているラジオ番組をよく聞いていましたが、彼のトークも奇才ぶりを発揮していました。半分、何を言っているのか理解りませんでした(笑)。
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by kesuike6 | 2005-05-15 03:41 | ALBUM(SINGLE)
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