よく聞く、あるいは特別な思い入れのある青山陽一の5曲
祥さんのとこで言ってしまった以上、やらねばなりませんです(笑)。いやぁ~正直、カーネーションよりも選ぶの大変だった・・・汗。思い入れと言われたとき、カーネーションはパッと数曲浮かぶんだけど、青山さんの場合は思い入れとはまた違うところにあるので選ぶのがめちゃくちゃ困難だった、はぁ泣きそう。とりあえず今まで触れたことのある「2つの魚影」「Bright Lights Bugcity」「空中遊泳ベイビー」「Free Bird」あたりは外して、5曲選んでみました。

1.「異常な夜、貴重な月」
これは青山さんが前に在籍していた伝説的なバンドgrandfathersの曲。それにしてもこの曲が収録されている『BBB』というアルバムはホント素晴らしくて今でもよく聴きます。どことなく青山さんのソロよりもgrandfathersの方がポップで聴きやすいような気がするし、完成度は言うまでもなく高いし、なんでメシャーデビュー出来なかったんだろう?不思議でならないですね。ていうか、15年も青山さんをインディーズで活動させた音楽業界はどういう耳してんねん!・・・ま、いいや(て、よくないけど)。とにかく、この曲はスゴイよ、パンチ効いてる。いきなりド頭からゾクゾクするようなサビのフレーズがドカッと、油断してたら飲みかけのお茶をこぼしそうになる。こういう展開、青山さんには珍しいかもしれないなぁ。クール&ファンキーに熱いロック魂を終始ギラつかせるセクシーな曲です。「異常な夜、貴重な月」という言葉のセンスも最高にイカしてる。あの間奏のぷる~んていうギターフレーズ(スライド?)、あれって「The Joker」かな。

2.「怪しげな恋」
真っ黒けなブルーズアルバム『Ah』より。ベストアルバムには入ってないけど、今でもライブで割とよく演奏されてる曲みたいですね。な、なに?青山さんが“恋”だなんて・・・でも、これって恋の歌なのか?ま、その前に“怪しげな”ってのがついてるから、普通の清い恋じゃなさそうだ。オトナの恋、イケナイ恋、不倫か?なるほど注目の映画館の地下通路で二人は会ってるんだな。でも、どうせ隠れて会うのなら注目の映画館じゃなくて寂びれた映画館の方がいいのでは?それにしても、“南米の料理本”って一体!?・・・と、妄想は果てしないですが。“蒸し暑くなる ボタンはずす やや時間がかかっている”うわー、こりゃなんてエロいんだ、お子ちゃまの僕には刺激が強すぎる。“明かりが消え もう少し近くへ”・・・嗚呼。

3.「DOUBLE TONGUE」
メジャーデビューアルバム『SO FAR, SO CLOSE』より。青山さん史上最高に騒々しいパワーポップチューン。目一杯ゴキゲンなナンバーですが、なんと言ってもサビのフレーズ“ベロがしびれてきたと思った”が強烈で。初めて触れた青山さんの作品がこのアルバムだったのですが、「最後はヌード」も十分強力だったけど、“ベロがしびれてきたと思った”には本当ヤられたというか、青山さんの世界に一気に引きずり込まれた感じがしましたね。サビで“ベロ”って、なんじゃそりゃ?この人、凄いわ、って。その時は、なんか新しいと思ったような気がするなぁ。まぁ新しいのかはよくわからないけど、とにかく青山さんにしか出せ得ない唯一無二の世界だと思います。でも、これはライブで歌うのキツそうだなぁ。

4.「Come And Go」
一人多重録音アルバム『Jaw』より。先行シングルとしてもリリースされてます。この曲も初めて聴いたときは心底驚いた。初っ端のフレーズ“好印象の真相のすべて”を“こ/いんしょう/の/しんそう/の/すべて”と歌う。“こ”って!?単語をお構いなしにぶつ切りにして、強引にリズムに乗せて行く。その思いきりの良さははっぴいえんども驚き拍手喝采、言うなれば青山陽一流ヒップホップか。リズムというよりもむしろ“間”で成り立っている音楽。またその“間”がゾクゾクするというか、色香が漂っているんだよな。そういえば青山さんもこの曲の中で言っている、“意外なそこにある音の中と外”。いや、ホントこんな音楽を聞いたことないし、なんと言ってもポップスとして成立しているのがスゴイ。

5.「花いちもんめ」
はっぴいえんどのトリビュート盤『HAPPY END PARADE』より。『Jaw』にもボーナストラックとして収録されてますが、こちらは作曲者の鈴木茂さん本人がスライドギターで参加している豪華版。このトリビュート盤にはハイセンスな人がたくさん集まってなかなか聴き応えのあるカヴァーが目白押しですが、それでもやはり青山さんのこのカヴァーが白眉です。スピッツみたいにほとんどコピー状態(なのに、スピッツの曲に聞こえてしまうのがスゴイ)っていうのも面白いけど、青山さんのカヴァーのようにオリジナルをダイナミックにぶっ壊して自分側に引き寄せるという手法も興味深い。この青山さんのを聴いたとき、あれっ?この曲こんなにお洒落だったっけ?下手すれば、オリジナルを台無しにしてしまう危険性もあるのだろうけど、そこは絶妙に美味く料理されているし、いや、むしろ、青山さんのカヴァーバージョンの方がこの曲の本当のあるべき姿なんじゃないかとさえ思ってしまう。大滝詠一でも細野晴臣でもなく、鈴木茂イズムを受け継いだ青山さんの尊敬の念と愛情が目一杯込められた最高のカヴァーだ。もちろん、しっかり俺流を忘れずにね。

・・・まぁとりあえず、こんな感じでどうでしょうか?許して下さい。青山さんの曲は同レベルで好きな曲がたくさんありすぎるので、あれも入ってないこれも入ってない状態。またそのうち第二弾をやるかもしれません(て、それじゃ意味ないな)。まだ青山陽一の音楽を聴いたことない人は是非CD聴いてみてください、どれ聴いても間違いないです。特に洋楽指向の人はビックリするんじゃないかなぁ。
[PR]
by kesuike6 | 2005-06-28 12:18 | OTHERS
<< 久保田麻琴と夕焼け楽団 『ラッ... 上半期も・・・ >>