スピッツ 『名前をつけてやる』('91)
スピッツは男らしいロックバンドだ。そういう意味では、僕の中ではスピッツはザ・バンドやニール・ヤングなんかと同一線上にいる。えっ、スピッツが男らしいって?どこがやねん!?と突っ込まれそうだけど、そう思っているんだから仕方ない。男って大抵やっぱり頼りないし、女性には頭が上がらないし、ロマンチストだし、エッチなことばかり考えてるし、夢見がちだし、寂しがり屋だし、泣き虫だし、不器用だし、猫やウサギや鈴虫や黄色い花や可愛いものが好きだったりするし・・・。そんな男のリアリズムを素直に歌っているスピッツはどう考えても男らしいロックバンドだ。

b0061611_22441688.jpgスピッツは今も昔もいい曲ばかり歌ってるけど、僕は初期のスピッツが好き。この頃はなんにしてもまだ洗練されてないし、それゆえの初々しさや荒っぽさや強がりだったり、あるいは自由さだったり、無性に人間臭くていい。その中でも2nd『名前をつけてやる』は派手さが全くなくてこぢんまりしてるけど、なぜだか妙に愛しくて。そういえば、何度聴いても飽きない作品というのは結構地味だったりすることが多い。この“名前をつけてやる”というタイトル、一筋縄でいかない感じでインパクト大。奥田民生に「これは歌だ」という曲があったけど、それと通じるセンスを感じる。僕は夏になると「プール」という曲が聴きたくなる。マサムネ氏のメロディーセンスと切なさが爆発している隠れた超名曲。目の前にひとつふたつ水面の波紋がキラキラ輝きながら静かに広がっていく、心が滑らかに洗われていく・・・。

 君に会った 夏蜘蛛になった
 ねっころがって くるくるにからまってふざけた
 風のように 少しだけ揺れながら
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by kesuike6 | 2005-07-24 23:22 | ALBUM(SINGLE)
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