ウォーターメロン砦 『ウォーターメロン砦』('05)
b0061611_12174851.jpg僕は嬉しくて泣けてきたよ、ホントに。さっきアマゾンから届いたばかり、まだ2回しか聴いていないのに、どうしても書きたい衝動にかられている(注:これは一昨日の夕方の時点での話で、書いている途中で急にパソコンが調子が悪くなって書けなくなってしまいました)。僕は別に西村さんを侮っていたわけではないけれど、こんなにも軽々と僕の期待が超えられてしまうとは・・・いやはや、参りました。嗚呼、素晴らしき名盤の誕生です。

今年はアル・クーパー、レオン・ラッセル、マーク・ベノという僕も大好きなアメリカンロック界の重鎮が続々と来日(!)するそうですが、僕はこのアルバムを聴いていて、真っ先にこの偉大な人たちの濃厚な顔を思い浮かべたのでした。『ウォーターメロン砦』は彼らの名盤と呼ばれる作品にも全く引けを取らない、日本語スワンプロックの金字塔!と言い切っちゃいましょう。あの素敵な素敵な70年代(特に75年くらいまで)から遠く離れた2005年にリアルタイムでこんな作品に出会えるなんて・・・生きていてヨカッタ(涙)。

ウォーターメロン砦とは、アラバマ州マッスルショールズ在住の詩人ティム・ワイノーと京都在住のシンガーソングライター&ギタリスト西村哲也さんとのユニットのことで、ティムの詩を西村さんが翻訳し曲をつけるというコンセプトだそうです。まぁその真意は謎ですが、ダイナミックに言いかえれば、西村さんのベスト盤的セルフカヴァーアルバムです。ひっそりと隠れていた名曲が豊穣なバンドサウンドで甦っています、いや、甦ったというよりもまったく新たな生命が吹き込まれ、前よりも一歩一歩力強く大地を踏みしめ、しっかりと未来を見据えて歩き始めたようなアルバム。それぞれの楽曲の充実ぶりは言うまでもないけど、とにかく感動的なのが、西村さんの歌声。ギタリストとしては男気溢れる西村さんだけど、ボーカリストとしては少し弱いかなという印象が正直これまであったのですが、この新作を聴いてみて、いやいや、弱いだなんてとんでもない、これはまったく素晴らしい歌歌いじゃないかっ!力強くて艶やかでソウルフル、しっかりと声に主張があるというか。この変貌ぶりにはホント驚いたし、なんだかすごく嬉しいのです。

もちろん全曲大好きだけど、とりわけお気に入りなのは、スティーヴ・ミラー・バンド「Space Cowboy」のあのかっちょいいギターリフをお茶目にまぶした「エレクトリック・ラバー」と花*花のこじまいづみさんとのボーカルの掛け合いが絶妙で思わず胸が熱くなる壮大な「キッチン・ミュージック」かな。紙ジャケット仕様だったり、7曲という曲数であったり、アナログな造りになっているのもまたいい感じですね。何度でも、素晴らしいっ!

  さあ、かけらを拾うように愛を話す日がやってきた
  ずっと待ってた、この日の為の手紙の封を切る 
                        (「海豚の歌う時」)
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by kesuike6 | 2005-08-01 12:21 | ALBUM(SINGLE)
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