ラリーパパ&カーネギーママ 『風の丘/黒猫よ、待て!』('05)
スポーツ好きの僕は世界陸上に首ったけ(オモロイ織田裕二に首ったけという噂もありますが)、毎日眠気と闘っております(2勝1敗ペース)。一昨日でしたか、為末大が400mハードルで銅メダルを獲得して、あれは午前4時くらいだったと思いますが、思わず「タメスエー!」とガッツポーズと共に叫んでいました。いやぁ~ホント感動しましたよ。明らかに体格的に劣る為末選手が決勝に残れるのは、それはおそらくハードリング技術が誰よりも優れているからでしょう。でも、それだけじゃメダルは獲れない。彼は最後の最後でつんのめって倒れ込みながらゴールしました。「骨の1本や2本折れてもいいやと思って飛び込んだ。」見た目はみっともないゴールなのかもしれないけど、一歩でも前へという強い気持ちが銅メダルを彼にもたらしたのです。最終的には精神力、魂がどれだけこもっているか、ここなんですよね。いくら技術があっても、そこに魂がなければ何にもならない。そのことは別にスポーツだけの話ではなくて、それこそ音楽にも当てはまるのだと思うのです。

b0061611_21243359.jpgラリーパパ&カーネギーママの新曲が本日発表されました。随分前からじっくりライヴで温めていた感動的な名曲「風の丘」と「黒猫よ、待て!」がついに両A面シングルとして音源化されたのです。いや、ホントこれはめでたい×100!(今日の僕の夕飯は鯛の尾頭付きにしたかったけど、現実はレトルトのカレーでした)曲の出来はそりゃあアナタ、もちろん文句なしに素晴らしい。出る前から既に解っていたことですが、改めて2005年を代表する傑作であるということを確信しました。相変わらず70年代アメリカンロックフレーバー満載ですが、あくまでもレイドバック後ろ向きではなく、ちゃんと前方を未来をしっかり見据えている力強い楽曲になっているのが嬉しい。はっぴいえんどがなんや、ザ・バンドがなんや、俺らは俺らなんや、酒や、酒もってこんかい!あ、すいません、あらぬ方向へ行ってしまいました。決して酔いどれ千鳥足なグルーヴではございませんので悪しからず。

1曲目の「風の丘」はラリーパパのメロウサイド。はっぴいえんど「空色のくれよん」をもっとスケールアップした感じとでも言いましょうか。可愛らしくて色っぽいクラリネットの音色、幽玄なラップスティールの響き、長閑に歌うマンドリン、そして、幾重にも折り重なる美しいハーモニー、僕は緩やかで心地良い風に吹かれて大空を軽やかに泳ぐ気球に乗っている気分、このままどこまでも飛んでいきたいな。こんな暑い日には、一種の清涼剤となってくれること間違いなし。一転して、2曲目「黒猫よ、待て!」はファンキーサイド。僕の中ではラリーパパのテーマソングだと勝手に思い込んでいます。終始、チョウさんとスチョリさんとの絞り出すような熱いボーカルの掛け合いが繰り広げられます。とにかく、彼らの魂の歌に触れて欲しいのです。それこそ為末選手のゴール前のようにつんのめり気味ですが、聴く人の胸をどうしようもなく熱くする言い知れぬパワーがあるのです。歌うこと即ち人生、そんな確固たる信念のある歌声。行進曲風のドラムのリズムに乗せて、ゆっくりでもいいから一歩一歩大地をしっかり踏みしめ人生を歩んで行こうぜ。使い古された言葉かもしれないけど、生きる勇気が沸沸と湧いてくる。僕の人生のサウンドトラック。ありがとう。

 たどり着く先は一足毎に変わるから
 そんなことよりも
 踏みしめて得たものに意味がある

 右と左の足を代わるがわる出せば
 それでいいのさ
           (「黒猫よ、待て!」)

※詳細は⇒http://www.d-ville.com/lineup/200508111240.html
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by kesuike6 | 2005-08-12 22:44 | ALBUM(SINGLE)
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