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カーネーション 「The End of Summer」('92)
カーネーション 「The End of Summer」(\'92)_b0061611_1114441.jpg夏のおわりのどろどろアイスクリーム・・・



この時期になると、カーネーションファンはみんな聴いているのではないだろうか。僕もやっぱり聴いている。今年の夏ももうすぐ終わり、「The End of Summer」。蒸し暑さと放射能にすっかりいかれてしまった頭と身体は、ほんの少しのことでもひどくセンチメンタルな気分になる。その証拠に、何度も繰り返される“ぼくのなにかひとつを信じてほしい”、正常ならこんなこと恥ずかしくて言えないよ。

美しくて切ないシンプルなメロディー、後半のラララ大合唱、カーネーション流ヘイ・ジュードか。(極私的感想ですが)惜しむべくは、アレンジがゴチャゴチャしちゃってるところ。こんなにストレートに胸に響いてくる良いメロディーなのだから、アレンジももっとシンプルな感じでよかったのではないかと。確かにそういうところがカーネーションのユーモアセンスだと言われればそうだし、『天国と地獄』というアルバムの性質上そうさせたのかもしれないけど・・・直枝さん照れちゃったのかな。なので、僕はライヴバージョンが好きだ。『Wacky Packages』や『the booby show』がそれだけど、最後に直枝さんの魂のシャウトが聴けるから後者がよりベター。いつ聴いても感動的で、泣けてくるよ。でも、もっと良いのはトリオになってから。2年前のちょうど今頃、auのイベントで聴いた「The End of Summer」、あれは最高だった。キーボードがいないからイントロのアルプス一万尺はカット、その代わりに狂おしいエレキギターのフィードバックノイズで始まって、そこへドラムが力強く被さってくる、その瞬間が身震いするほどカッコ良かった、ロックだった。きっとその時に僕はこの曲はシンプルな方がいいと悟ったのだろうな。
by kesuike6 | 2005-08-29 11:50 | CARNATION
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