Squeeze 『EAST SIDE STORY』('81)
あのハリケーン“カトリーナ”。どうやらアレックス・チルトンが行方不明みたいなんですけど、大丈夫なんでしょうか?すごく心配です。近々ビッグ・スターの新譜も出るというのに・・・とにかく無事を祈るのみです。

いきなりですが。さぁランナー1、3塁サヨナラのチャンス、カウントは0-1、ピッチャー、セットポジションから第2球を投げ、あースクイズだぁー!ピッチャー懸命にグラブトスっ!セ、セーフ!サヨナラー!なんてシーン、高校野球なんかではよく見られますが。まぁ野球好きとしては、あのスクイズってやつが本当スリル満点でね、全く意表を突かれる感じが痛快で堪らんのですよ(僕も何度か決めたことありますが、あれはやる方も相当緊張します)。




そんなスクイズのごとく、不意に訪れたスクイーズ・ブーム。8月23日にたまたま『domino』というラスト・アルバムを買ってからそれは始まり、29日に2枚組ベスト盤『BIG SQUEEZE』、31日のNHK-FMライブビートがスクイーズ特集('81年BBCライヴ)、そして今日はこの『EAST SIDE STORY』という感じで、怒涛の購買ラッシュ。ただ、その伏線は前々からあって、昨年はグレン・ティルブルックのソロアルバム『transatrantic ping pong』が大のお気に入りだったし、そう言えばそのずっと前に買ったエルヴィス・コステロ『Trust』には「From A Whisper To A Scream」というグレンとのデュエット曲が収録されていたし、エイミー・マンの『Lost In Space』のデラックス・エディションにもグレンとの共作&デュエット曲「OBSERVATORY」が、しかも、どちらもすごく好きな曲だった。ポップスフリークの方からすると、何を今更、スクイーズが良いのは当たり前やろ、って感じなんでしょうけど・・・ま、許して下さいよ。いやぁでも、とっくの前に活動休止してるけど、アルバム全部集めたいと強く思わせてくれたバンドが久々に出てきてくれて嬉しいですよ、ホント。

b0061611_0385264.jpgスクイーズは元々パンク/ニューウェーヴの流れから出てきたバンドでサウンドもウニョウニョピコピコ言ってたのが、この『EAST SIDE STORY』辺りからよりオーソドックスなパブロック路線にシフトチェンジ、それゆえメロディーにグッと深みが増してきました。もうこうなりゃ無敵、ここでのクリス・ディフォードとグレンのソングライターコンビはレノン&マッカートニーにも全く引けをとってないです。おまけに、この時はポール・キャラック(あんまりよく知らないんだけど)が在籍していたし、プロデューサーはコステロ(1曲だけデイヴ・エドモンズ)だし、おそらく世界最強のポップロックバンドだったのではないでしょうか。涙涙のスタンダードナンバー「Tempted」を始め、「Labbelled With Love」「Piccadilly」「In Quintessence」「Is That Love」・・・もう名曲しか入っておりません。良質のポップスには必ず“一筋縄で行かない”とか“捻りの効いたポップなメロディー”などの決まり文句が付いてきますが、真の意味でそれはまさにスクイーズの為にある言葉ですよ、きっと。よく似たバンドにXTCがいるけど、よりメロディアスで歌に重きを置くスクイーズの方が僕は好きかな。他に僕がグッとくるポイントとしては、結構ソウル色が強くてファンキーなところですね。それに、高くて甘いグレンと低くて渋いクリスとのユニゾンヴォーカル、あれも最高だね。あと、詩もとてもユニークで英国人らしく風刺も効いているし、すごくイイ。つまり、 This is POP!!!ってことだよね。

※来年頭にグレン・ティルブルックのドキュメンタリー映画『ONE FOR THE ROAD』のDVDが出るそうで、すごく楽しみです。
[PR]
by kesuike6 | 2005-09-05 01:42 | ALBUM(SINGLE)
<< ラリーパパ&カーネギーママ 『... カーネーション 「The En... >>