ソフテロ 『「よろしうら」+「シングルズ・モア」』('03)
阪神がリーグ優勝しました。僕は関西人だけど今はカープファンなので、そこまでは盛り上がってないのですが、それ以前に生粋の野球少年だから、やっぱりあの胴上げのシーンを見たりすると胸が熱くなるわけです。まぁカープファンからすれば、あのさぁ、阪神の3番4番は元カープなんですけどぉ、なんて嫌味のひとつでも言いたくなるくらい阪神は強かったですね。大田さん、おめでとうございます!けど、ドラゴンズも強かった。惜しむべくは交流戦での負け越し、あれが無かったらドラゴンズが優勝していてもおかしくなかった。どうやら相手のことばかりを気にしすぎて、自分たちの野球を見失ってしまったようです。青山さん、残念!ということはつまりですよ、今年のセ・リーグは「タイガー&ドラゴン」だったということです。ということで、今回取り上げるのはクレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」!…と行けばスッキリするのですが。まぁ「タイガー&ドラゴン」は、僕のカラオケの十八番だというどうでもいいプチ情報だけで今回はパス。



いきなりだけど、名古屋が熱い。今年は愛知万博という大きなイベントがあったし、春の高校野球は愛工大名電が優勝したし、経済的にもすごく盛り上がってるし、ホントはドラゴンズが優勝していればシナリオとしては完璧だったのだけど。そして、聞くところによると、なにやら音楽でも名古屋が熱いらしい。今まで僕の中では、名古屋といえばセンチメンタル・シティ・ロマンスくらいしか名前が出てこなかったし、なんとなくパンクの街というイメージがあったりしたのですが、最近はユニークなポップロックバンドがたくさん出てきているようです。とりあえず詳しいことは、この前出た『7586(ナゴヤロック)』というコンピ盤を聴いてみて下さい(て、僕もまだ買ってないのですが…)。で、今回は、そんな名古屋の音楽シーンにおいても極めて良い歌を聞かせてくれるソフテロを紹介したいと思います。ソフテロとは、知多半島・東浦町出身の石川亮輔という青年の独りロックバンドのこと。Bumblebee Recordsの秘蔵っ子、僕は勝手にソフテロは直枝さんの正統継承者だと思ってます。石川さんと僕は歳が一つ違いだし、同じふたご座でB型、少し嫉妬しつつも目一杯の期待をしております。

b0061611_2264569.jpgこの『「よろしうら」+「シングルズ・モア」』は、「よろしうら」というアルバムに過去の音源を加えた1stアルバムにしてベスト盤という仕様になっております。全17曲、胸がじんわり熱くなるロックな名曲がてんこ盛り。直枝さん直系の捻りの効いたグッドメロディー、ニール・ヤングなザックリとした男気ギター、奥田民生にも負けない歌心、そんじゃそこらの若い奴らには出せない黒くて骨太なグルーヴ、日常に潜むセンチメンタリズムを切り取った歌詞、うーん、すごくイイ。エネルギッシュだけどちょっぴり老成してる感じとか、時々調子っぱずれになっても気にしない熱のこもった歌声なんかもツボだし、どうにも不器用なところもグッとくる。レミオロメンもバンプ・オブ・チキンもいいかもしれないけど、若者よ、書を捨てよ、ソフテロを聴こう!いや、本もちゃんと読んだ方がいい。そうだ、ソフテロを聴きながら本を読もう、電車に乗ろう!

1曲目のフォークワルツ(?)な「夜中にギター」、短いけど実に味わい深くて沁みる。「backyard」のインチキ臭いラップ、妙にファンキーだ。「七夕台風」これは超名曲、僕はこの曲を聴いたとき真っ先にカーネーション「Edo River」を思い出した。“ラーメン食べたい”、このフレーズは“ゴメン ゴメン ゴメン”並に強力だ。気だるいアカペラから一気にポップに加速していく、痛快な「夜間飛行」。タイトルからして甘酸っぱい「青春現像液」、狂おしいね、切ないね。GOING UNDER GROUNDが好きなら絶対気に入るはず「ミルク」(ていうか、ゴーイング好きはソフテロを聴くべし)。フォーキーで胸キュンなメロディーに涙する「ナツ・ザ・ワールド」。何度も聞こえてくる“ワッツ・ゴーイング・オン?”、マーヴィン・ゲイほど洒落てないけど、なんだかウキウキするのさ「月の夜」、“ぼくはなんだかロックンロール”。ぎこちなくもロマンチックでドラマチックな極上バラード「夢からさめて」。オルタナティヴロックの王道を行く、ちょっとくるりちっくな「幸せ」(ライヴバージョン)。

…嗚呼、青春っていいものですね。

※ちなみに、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気者スキマスイッチの常田真太郎さんも参加してます(!)。
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by kesuike6 | 2005-10-01 02:25 | ALBUM(SINGLE)
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