ボロフェスタ'05
b0061611_9224920.jpgボロフェスタ'05
2005/10/08(Sat)@京都大学西部講堂&西部講堂前広場
OPEN 13:00 / START 13:00
出演:カーネーション / 曽我部恵一バンド / ギターウルフ / THE 5,6,7,8's / COALTAR OF THE DEEPERS / LABCRY / ZUINOSIN / NATSUMEN / SHIRO THE GOODMAN / ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ / FLUID / ASTROLOVE / super noah / DJ mogran'BAR(田中亮太)

只今、帰宅しました。疲労困憊です。カーネーションが序盤戦だったので、そこで力尽きて後は惰性で観てしまいました。最後の曽我部恵一バンドでちょっと元気になりましたけど。我らがカーネーションは言うまでもなく最高でした。間違いなく京大西部講堂にはロックの神が舞い降りてました。とりあえず、カーネーションのセットリストです。

1.My Little World 2.ハイウェイ・バス 3.獣たち 4.ルネッサンス 5.PARADISE EXPRESS 【with 鈴木祥子】 6.スペードのエース 7.ANGEL 8.ぼうふら漂流族

先日の青山のイベントとほぼ一緒ですね。詳細は下の「続きを読む」をクリックしてください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



b0061611_1832820.jpg関西ではすっかりお馴染みのボロフェスタ、毎回メンツが素晴らしくてただでさえ良いイベントだなぁと思っていたのに、今年はカーネーションが出演するということでこりゃ行くしかないだろうと。実は昨年も行くつもりでチケットも取っていたのですが体調が悪くて行けなかったという苦い思い出があって、ある意味リベンジでもあります。この日は生憎の雨模様。すみません、僕は雨男です。ただ、たまに小雨が降る程度で済んだので助かりました。ウキウキして会場に赴いたら、足取りが軽かったのか30分前に到着、まだ10人くらいしかお客さんも来てませんでした。開場時間が近づくにつれて徐々に人が増えていき、いかにも音楽好きな人がたくさん集まってきました。男も女も喫煙率が高くなっていくという感じでしょうか、最近は禁煙するミュージシャンも多いのですが。皮ジャン姿の男性はおそらくギターウルフのファンなのでしょう。10分遅れで開場。

ここからはこの日観たバンドの感想を。

super noar 【野外ステージ】
まず1組目は威勢のいい若者のバンドでした。今時のオルタナギターロックという感じでした。次のラブクライのために早目に見限って、西部講堂へ。

LABCRY 【西部講堂】
関西うたものロックの雄、ラブクライ。密かにカーネーションの次に観たかったのが、ラブクライでした。いつかライブが観てみたいと思っていたので、カーネーションと同じ日に出演してくれてありがたかったです。僕は'03年にリリースされた『LABCRY』というアルバム1枚しか持ってないけど、それがまた大好きな作品で買った時よりも今の方が聴く回数が確実に多いです。実に味わい深くて聴けば聴くほど五臓六腑に染み渡るというか。初めて観た彼らのライブもホントそういう感じでした。どうやらラブクライをあまり知らない人には地味に映ったようですが、僕にはラブクライ免疫がしっかり出来上がっているので彼らのちょっぴりサイケでメロウな歌世界にスーっと滑らかに入っていくことが出来ました。ていうか、僕も地味な人間ですから。『LABCRY』の曲は一曲も演らなかったけど、問題なく楽しめました、気持ち良かった(超ポップなキラーチューン「ハートのビート」を演ってくれたら、またお客さんの反応が変わっていたかもしれない)。バンド編成を見てもそうですが、ラブクライは現代版ザ・バンドだと思っています。またライブが観たいな。

THE 5,6,7,8's 【野外】
キャリアの長いガールズロックンロールバンド、いや、レディースロックンロールバンド。未だにバンド名の呼び方がよく分かりませんが、通称「ゴロッパチ」だそうなのでそう呼んでいます。このバンドは少年ナイフみたく日本よりも海外の方が人気があるようで、映画『キル・ビル』にも出演していたそうです。まさに王道のガレージロックンロール、実は演奏も上手ですごくカッコ良かった。やっぱり僕はこういうヴィンテージなロックンロールが大好きです。心踊りました、身体も。

カーネーション 【講堂】
念のため早目に講堂に入ると、リハが始まっていました。思いがけず公開リハです、ラッキー。4曲くらい曲の途中までがっつり演奏してくれました(こんなにがっつりやったのってカーネーションだけです)。あ、別に僕たちのために演ってくれたわけではないか。リハの時点でもうノリノリです。ということはつまり、この4曲は本番にもやるということが分かってしまったということなんですけどね。しかも、直枝さんが「ゲストの鈴木祥子さんです」と紹介して、普通に祥子さんが出てきてしまったものだから、サプライズも何もありません(笑)。こんな風にほぼ種明かし状態でしたが、本番はさすがに濃さが全然違いました。とにかく凄まじかったのです。「ということで、よろしくお願いします!」リハが終わって10数分後、MCの人が「キング・オブ・ガレージソウル!カーネーション!」というナイスな呼びかけでカーネーションのライブがいよいよ始まりました。

1曲目は予想通り(直枝さんがリハで1曲目ですと言っていたから予想もへったくれもない)「My Little World」!来たよ、キたよ、あの不穏なジャムセッション!シングル『スペードのエース』にもこのライヴバージョンが収録されていますが、ここのジャムセッションは全く違っていました。うぅ、いきなり痺れるぜ。これはいつも思うことなのですが、なんでこんなにポップで甘いラブソングなのにこんなに狂ってるんだろう。恋する気持ちは狂気と紙一重ということか…うーむ、そうかもしれない。間違いなくカーネーションでしか出せない世界観です。次は一転、爽快な似非ヒップホップグルーヴチューン「ハイウェイ・バス」でお客さんの身体もあったまってきましたよ。ここで確かMC。直枝さんがフランク・ザッパの話(京大西部講堂はザッパがライブを行ったことで有名)をしてましたけど、絶対すると思ってた!さすがザッパ狂の直枝さん、とは言うものあまりに予想通りだったので可笑しかったです。

3~5曲目は黒っぽい新曲でたたみ掛けます。まずは狂暴かつポップなブルーズロック「獣たち」。間奏で急にドラムの音が聞こえなくなって、「あれ?新しいアレンジなのかな?」と思ってドラムを見てみたら矢部さんが焦ってます、どうやらバスドラが外れたようです。矢部さんだけに「ヤベえ~ヤベえ~」と言っていたかもしれません。て、そんな駄洒落はどうでもいいですが。ドラムの復旧を待つ間、直枝さんと大田さんがジャムってカッコ良くしのいでいました。僕はここにプロ魂を強く感じたし、ある意味今回のライブで一番ロックを感じたところかも。「ルネッサンス」のクールなファンクネス、最高に踊れます。大好き。「獣たち」もそうだけど、今ではやりそうでやらないようなタイプの曲なんですよね、しかも古臭くなってない。常に隙間を狙うこれまたカーネーションらしい楽曲だと思います。そして、ファンが皆声を揃えて超名曲だと評する「PARADISE EXPRESS」。演奏前に、直枝さんが「最高のロックンロールシンガー!」と言って鈴木祥子さんを呼び込みました。とは言うものの、祥子さんは「ウォー、イェー♪」「いつでも~♪」としか歌うところは無かったのですが…贅沢。それでも彼女のタンバリンを叩く姿は実に絵になります、素敵。『RUNNI'N WILD LIVE』を聴き込んでいる僕には自然とキーボードの音が聞こえてきましたが、トリオ(+1)でも曲の素晴らしさは全く変わりません。直枝節ここにあり、熱くて切ないメロディーがグッときすぎて泣けます。初めてカーネーションのライブを観た人にも十分伝わる強い楽曲ですよね。ていうか、これを聴いて何とも思わない人がいたら、その人のことちょっと心配してしまいます。

直枝さん曰く「新たな轟音伝説」、後半戦に突入です。僕はこの時点でもうヘロヘロなのですが、直枝さんの言う通りここからがまた凄かった。まずはいつ聴いても盛り上がるまさに切り札「スペードのエース」。豪快に風を切って駆け抜けるタフなグルーヴに乗せて踊る、踊る。特に、アヴァンギャルドなのにどうしようもなくポップな間奏、マジでヤバイです。お次は、トリオ・カーネーションを象徴するような名曲「ANGEL」。これも間奏がヤバイですが、改めてホントに名曲ですね。5人時代からのファンの中には「ANGEL」がそんなに好きではないという人がけっこういるような気がしますが…僕はめちゃくちゃ好きなんです。ビートルズで言うと「Let It Be」のような存在というか、ビートルズフリークは敢えて「Let It Be」を無視しちゃうとこってあるじゃないですか、でも、どう考えても良い曲なんですよね。だって、一番多くの人に愛されてるだろう曲だから。「ANGEL」にはそんな普遍的なメロディーの力が宿っているのです。新しくカーネーションのファンになった人は「ANGEL」がきっかけっていうパターンが多いだろうし、それはすごく自然なことだと思いますよ。それにしても、なんか今回はやけに「ANGEL」が胸に響いた気がしますね、初めて聴いた2年前の音楽感謝に並ぶくらい。きっと西部講堂に住むロックの神様が曲にパワーを与えてくれたのだろうな。僕にとっては「ANGEL」が今回のハイライトでした。最後はもうすっかりお馴染み轟音ロック絵巻「ぼうふら漂流族」。これもいつになくイカれてました、神がかってました。そして、またまた変化してました。最後の最後に急激にスピードアップするところがあるじゃないですか、そこの前に一回ブレイクするんですよ、で、一旦パワーを溜めて、大田さんの開脚ジャンプを合図に怒涛の轟音シンフォニーに突入していくと。もうね、全身がゾクゾクして卒倒しそうだった。思わず「スゲーッ!」と叫んでいたと思う。「ぼうふら~」のライヴバージョンは『RUNNIN' WILD LIVE』でついに音源化されたわけですが、ということはつまり何度も繰り返し聴けるわけですよ。だから、CDと同じように演奏してもしょうがないわけです。常に進化しなきゃならない、ロックの世界では当たり前のことなんだろうけど、それを平然としかも予想を超える驚きをもってやり遂げてしまうカーネーションはやっぱりスゴイ!

強烈な余韻を残して、3人は去っていきました。まさに巨大なハリケーンが吹き荒れた、そんな1時間でした。ここで一気に体力と気力を奪われた僕はもぬけの殻、この後は惰性で観ることになってしまいました。カーネーションの出番、ちょっと早すぎやしないかい?

NATSUMEN 【野外】
巷で噂のナツメンでしたが、カーネーションのライブでヘロヘロになった僕にはこういう抽象的なジャズものは正直辛かったです。心身ともにバッチリな時に観たら、カッコ良いと言っていたかもしれないです。

ZUINOSHIN 【野外】
こちらも巷で噂のズイノシン。近くの京大生協の学食で休憩を取って少し元気が出てきたというものの、こういうイロモノハードコアは勘弁。こういうの普段家で聴いてる人がいるんですもんね(けっこう人気あったし)、スゴイなぁ。

COARTAR OF THE DEEPERS 【講堂】
名前はよく知ってるけど、実はあまりよく知らないディーパーズ。デス声と少女声を使い分けるところが面白いのかもしれないけど、やっぱりこういうのも苦手。あと、曲終わりの度に「サンクス!」というのがどうも…吉川晃司かと思ってしまった。後ろで座って寝てました、轟音も眠気には勝てず。ディーパーズファンに怒られそうだ。

ギターウルフ 【野外】
とにかく、音楽うんぬんと言うより生でギターウルフが観れたということに感動しました。

曽我部恵一バンド 【講堂】
曽我部さんを観るのは、5、6年前のサマーソニック(解散間近のサニーデイ・サービス)以来。あの時はなんだかシャイなロック兄ちゃんって感じでしたが、今の彼はソロになって吹っ切れたのかそんな面影は全くないです。サニーデイは今思うと悩み多き苦学生のような音楽だったけど、今の曽我部さんはホント単なるロック馬鹿という感じです。一体なんなんでしょうか、あの異様なポジティヴなオーラは。ラヴ&ピース、夢…観てる方がこっ恥ずかしくなるようなどうしようもなく青臭いライブなんですが、妙に説得力があるんですよね。なんか生きてるなぁ~っていう。「STARS」とか泣きそうになったもんな…ちょっと悔しかった。万年苦学生の僕はたぶんサニーデイの時のように彼の音楽にのめり込むということはないだろうけど、ずっと気になる存在であり続けるような気がします。横を見ると外国人がニコニコしていました、素敵なライブでした。

やはり、ボロフェスタはとても良いロックフェスでした。楽しかった。こうやってメジャー、インディーズを問わず、いろんなタイプの音楽を提供し続けてほしいですね。そして、来年もカーネーションを呼んでくれたら最高だなぁ。

※それにしても、この日観たバンドの中でカーネーションが一番ポップで真っ当なバンドだったと思うのだけど、もっと人気が出てもおかしくないですよね?
[PR]
by kesuike6 | 2005-10-08 02:49 | LIVE
<< NIGHT PEOPLE TOUR Elvis Costello ... >>