オリンポップ3015
b0061611_22263356.jpgfm osaka 30周年・ぴあ関西15周年記念イベント「オリンポップ3015」
2000年9月10日(Sun)@大阪城野外音楽堂
出演:Nona Reeves / Clingon / the autumn stone /
    フラワーカンパニーズ / カーネーション / COIL

へっ?「オリンポップ3015」?って感じですが、5年前のイベントのライヴレポです。これは自分の記憶力への挑戦です(笑)。



これは僕が初めてお金を払って観に行ったカーネーションのライヴです。カーネーションは99年のクリスマスにJR京都駅であったFM802のイベント(コレクターズと共演)で初めて観たのですが、それは無料で観れるイベントでした。あの時は直枝さんの声が出ないというアクシデントが起きたライヴで、直枝さんはきっと二度と思い出したくないライヴなんでしょうけど、僕にとっては初カーネーションなのでとても良き思い出です。でまぁ、チケットを買って初めて観たのがこのイベントなんですけど、なんせライヴというものに慣れておらず、めちゃくちゃ早く会場に着きました。しかも、チケットを取ったのが結構ギリギリで整理番号も最後尾に近いという感じだったのに…ていうか、実際最後に入場したような気がするなぁ(僕の後に、招待券が当たった人がゾロゾロと入ってきました)。で、長々と開場待ちしてると、クリンゴンの木村ひさし氏が出てきて、そこへ女の子が数人寄ってきて何やら話をしていました。おーさすがにミュージシャンはモテるなぁ~なんて思ってると、後で木村さんのMCで判明したんですけど、どうやらその女の子たちは木村さんをスタッフと間違えてトイレがどこにあるか聞いてきたそうです。世知辛い世の中です、なかなか人生そんなにうまくいきません。まぁそんなこんなで開場時間がやってきました。席はステージ向かって左側の中段よりは前寄りで観てたと思います。隣りはどうやら山崎まさよしやスガシカオ流れのコイルファンのお姉さん二人組でした(アンケートを盗み見て判明)。

1番手はノーナ・リーヴス。いやぁもうトップバッターらしくアッパーでファンキーにキめてくれて、会場もかなり盛り上がってました。楽しかったなぁ。西寺郷太氏のマイケル・ジャクソン譲りの華麗なステップも見事でしたが、やっぱり歌声が伸びやかでよく通るし歌がめちゃ上手い。キラキラしてる。また、彼を引き立てるバックの確かな演奏もグルーヴィーで気持ち良かったし、本当にバンドとしての完成度が高いって感じでしたよ。唸った。確か、ちょうど『DESTINY』が発売される1ヶ月くらい前だったので、そのアルバム曲中心に演奏してました。その時に「二十歳の夏」とか「DESTINY」を聴いてすごく感動したので、アルバムを買うことに決めました。もちろん、『DESTINY』は名盤です。

2番手はクリンゴン。この当時からクリンゴンに目をつけていたというか、あ、そういう言い方はなんか偉そうなので、単にいち大ファンなのですが、それゆえライヴをすごく楽しみにしてました。クリンゴンはピアノ・オリエンテッドなバンドなので“日本のベン・フォールズ・ファイヴ”と言われてましたが(そういえばクラムボンもそう言われてたっけ)、そんな括りだけで評価するなんてあまりにも浅はか、もっと奥深い広がりを持った良いバンド。デキシーとかラヴ・サイケデリコとかくるりとか、ミュージシャンにも彼らのファンは多い。この時も演奏した名曲「珈琲」に代表されるように、木村さんは失恋を描かせたら日本一だと思う。木村さんがピアノを弾き始めたきっかけは、失恋の痛手を負っているときに観たスティーヴィー・ワンダーのライヴがあまりに素晴らしかったからだそうな。失恋を歌うことを宿命付けられたということです。で、そんなクリンゴンのライヴでしたが、このバンドも演奏が上手いですね。パーカッジヴに跳ねるピアノに憂いのあるちょっと枯れたボーカル、最高です。あと印象的だったのが、ドラムの丸尾さんの笑顔、あんなにニコニコしながら叩いてる人見たことない(ただし、MCは下ネタ満載でしたが・笑)。サポートの田中さん(パーカッション。坊主に髭で丸尾さんとそっくり)のカンフーキックでシンバルを鳴らすパフォーマンスも楽しかったなぁ。派手さはないけど、地に足のついた味のあるライヴだった。

3番手はオータム・ストーン。布袋寅泰プロデュースでデビューした3ピースバンドだけど、もう解散しちゃったのかなぁ。良い曲を歌うバンドだけど、ライヴはちょっとパワー不足というか、ガツンとくるものが無かったような気がするなぁ。どうしても地味だった。ベースの人の動きがクネクネしてたのは印象に残ってます(笑)。「中央特快」という曲がお気に入りだったけど、その曲を演奏してくれたので嬉しかった。

4番手はフラワーカンパニーズ。大人気。さっきのオータム・ストーンとは対照的に、テンションも音量も振り切れていてさすがのライヴバンドぶりを見せつけてくれた。でも、その割にあんまり覚えてない…。グレートマエカワですら、どんな動きをしていたか覚えてない…。あ、このことは覚えてる。その日は今にも雨が降りそうな天気だったので、鈴木圭介氏が「雨降れ~!」と叫んでたけど、僕は「雨降るな~!」と心の中で叫んでいた。僕は雨男なんです。ライヴ後、フラカンファンが結構たくさん会場を出て行った。おーい、次はカーネーションだぞー。

そして、5番手はお目当てカーネーション。僕はすっかりトリだと思ってたけど、ここで登場(シナトラが流れてたかは覚えてません。直枝さんはレモン色のTシャツでした)。よぉしキターッ!と威勢良く立ってみたものの、お客さんで立ってる人はまばら、僕の周りなんて誰も立ってない。つまり、孤独との闘い。意地でも楽しそうに踊ってやる。「どうも、カーネーションです…。」と軽く挨拶し、それ以降一切MCもなく、黙々と静かに熱を帯びた演奏が始まる。1曲目はいきなり大好きな「コズミック・シーのランチタイム」で爽やかに。あまりに心地良いので夕暮れ時の曇り空を見上げたらカラスが1羽飛んでいる。嗚呼、仕合わせ。おそらく次は「センチメンタル」。昨年の九段会館ライヴのお土産CD-Rにこのライヴテイクが収録されているのだけど、この時の「センチメンタル」は本当に素晴らしかった。以前にも言ったことがあると思うけど、もう一度。スタジオ盤はサビに入るところで歌が重なるのだけど、ライヴでは再現不可能なので、一呼吸置いてサビに入れるよう少しアレンジが変えてある。そこがなぜだか無性に色っぽくてゾクゾクした。こうやって改めてCD-Rで聴いてみても、その時の演奏を鮮明に思い出してやっぱりゾクゾクする。もうすでに「センチメンタル」ですっかりヤられたけど、ここからがまた凄まじかった。なんと「流星のピリオド」~「教習所ブルース」~「Rocket Of Love」のメドレー(!!)だ。おそらく史上最高にサイケな演奏だったのでは。あまりにドロドロすぎて、眠りに就くお客さん続出。グレイトフル・デッドの世界に気持ち良く浸れるようになってきた今の僕が観たらもっと興奮してたかもしれないけど、その頃の僕でも十分熱くなっていた。なんだかよくわかんないけど、スゲーッ!って。まぁ冷静に考えると、カーネーションファンにとってもなかなかにマニアックな演奏で、果たしてイベントでやるのに適しているライヴだったかは謎だけど…。でもさぁ、君たちロックバンドだったらさぁ、それくらい思い切ってやらなきゃ!むしろ、若者たちが保守的過ぎるんじゃないの?カーネーション先輩はこのライヴでそんな疑問符を投げかけていたような気がする。なんてカッコ良く言ってみたけど、カーネーションがたまたまそういうライヴをやりたい気分だっただけだと思う(笑)。最後は「クエスチョンズ」で文字通り疑問符を巻き散らし、40分のライヴはあっという間に終了。それでも強烈に印象に残る最高にロックなライヴだった。

そして、トリはコイル。さっきまで寝てた人はコイルになるとみんな起き出した。隣りのお姉さんも起きた。僕もコイルは大好きなバンド(?)なので楽しみにしてたけど、やっぱりカーネーションのあの濃厚なライヴを観ちゃうとねぇ…すっきりまとまったポップロックバンドでは歯が立たない。カーネーションは罪なバンドだ。なので、あんまり覚えてません。あ・い・す・ま・せ・ん。

…てな感じで、5年前のライヴレポでした。結構覚えてるもんですね。この日の直枝さんの日記を読み返すと孤独に負けず立ってて良かったと思います。
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by kesuike6 | 2005-11-01 22:18 | LIVE
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