福岡史朗&BOXCOX 『SUN TIGER』('05)
b0061611_1493943.jpg2005年もまだ50何日残ってるというのに、今年はすっかりジャック達にヤられましてねぇ~デヘヘ、なんて呑気に思ってる場合じゃなかった。またもや素晴らしい作品が出てきてしまって、こりゃ参ったなぁ。発売日(5日)から不覚にも1日遅れで入手してから、底無し沼に足を突っ込んでしまったかのようにずーっとエンドレスで聴いております。福岡史朗&BOXCOX『サン・タイガー』。黄色と黒のタイガースカラーの紙ジャケットの紙質はテロンテロンで恐ろしく安っぽいですが、内容は分厚くジューシーで極上でございます。



鈴木惣一郎さんプロデュースの『To Go』というソロ第1作目以来久しぶりに彼の音楽に触れたわけですが、その頃から、いや、それよりも前のグリーディ・グリーン時代からすでに十分只者ではなかったのですが、ザ・バンドの1stのようなモコッとしたイナタいサウンドを生み出す演奏家集団BOXCOXと一緒に作られたこの新作はますますイケナイことになってます。フォーク、カントリー、ブルースなどの土臭くてディープな純アメリカン・ロックのサウンドを下敷きにしながらも、メロディーはひたすら屈折してるという、昔ニック・ロウがやってたブリンズレー・シュワルツなんかに近いのかもしれないけど、捩じれ方はそれよりももっとスゴイのです。そして、そこに一旦耳にしたら鼓膜に張り付いて離れなくなる彼特有のアクの強い歌声が乗っかれば、なんとも摩訶不思議な無国籍音楽、あるいは未開の地の民族音楽とでも言いましょうか。懐かしいようで全く聴いたことない、古くてなんか新しい、聴いているとすっかり時間軸も狂ってしまいます。おまけに、彼の描く詩は日常と夢の世界を行ったり来たりするものだから…嗚呼。

高橋健太郎さんのマスタリングもとてもいい感じだし、ジャック達『MY BEAUTIFUL GIRL』で素敵な演奏を聴かせてくれたライオン・メリィさん(ピアノ&アコーディオン)はもちろんここでも好演、その他にも史朗さんの奥さん(ピアノ)やコーラスに息子のトーゴくん(6才。『To Go』とは“トーゴ”の意味でもあるらしい)とその友達までもが参加したりして、なんともアットホームな感じで微笑ましいです。「サン・タイガー」なんて生き物が実存するのか知りませんが、子どもたちが“サン・タイガァ~♪”なんて一生懸命に歌ってるのを聴いてると、うちの近所の公園にも「サン・タイガー」がいるかもしれないなんて思ってしまいます。心地良くも奇妙な福岡史朗ワールド、みなさま一度浸ってみてください。病み付きになること間違いなしです。ちなみに税込み2000円、お得ですよ。

moonlightdriveさん、あとは頼みます(笑)。
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by kesuike6 | 2005-11-07 22:36 | ALBUM(SINGLE)
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