筆おろし 『LIVE IN JAPAN』('03)
くぅ、残念ながらカーリング日本女子チーム決勝には進めませんでした。すごく悔しいけど、彼女らのひたむきな姿に僕の胸はじんわり温かくなり、試合後の涙のインタビューではすっかりもらい泣きです。この先ずっと心に留めておきたい素敵なチーム(&応援団)でした、お疲れ様です。で、そんな風にほのかな感傷に浸っていると、大注目の女子フィギュアスケートもついに始まって、もうそろそろメダルが出そうな予感がムンムンしてきました。ちなみに、僕は荒川静香派なんですが、ショートプログラムではあの大観衆の中なんだか王者の風格すら漂う滑りっぷりで凄かったです(村主さんも素晴らしかった)。それにしても、そんな彼女が僕より2つ年下で既にベテランと呼ばれていることに心底驚き、自分の不甲斐なさに辟易してしまいます・・・あわわ。まぁでも、今回のトリノオリンピック、全体的に女子の元気さがすごく目立ちますね。どの競技を見ても男子よりも女子の方が断然面白いんですよ。それは単にアンタが男だからでしょという意見が聞こえてきそうですが(笑)、でも、なんかものすごいエネルギーを感じるんですよね、必死さというか闘志というか。いやはや、やっぱり女性にはかなわないです(元気出せ!男子!そして、俺!)。



b0061611_195539.jpgということで、今回紹介するのは、どうしたって僕は太刀打ちできないオトナの女トリオ“筆おろし”の1stにしていきなりのライヴ盤『LIVE IN JAPAN』です。“筆おろし”とはなんともパンクなバンド名ですが、まぁある意味パンクかもしれないですけど、歌ものジャムバンドと言うのが最もふさわしいのでしょうかね。メンバーは、ピアノ&ボーカルの柴草玲さん(Cocco「強く儚い者たち」「樹海の糸」の作者)、エレキギター&ボーカルの長見順さん(日本最強の女性ブルースギタリスト!)、ドラムス&ボーカルのGRACEさん(鈴木祥子さんなどのバックでお馴染み)、というかなりの強者揃いです。基本的にバンドのというより三人それぞれの持ち歌を即興性の高い演奏で聴かせるというスタイルで、ジャズ、ブルース、ボサノバ、演歌、ハワイアン、昭和歌謡、ロッカバラードに似非ラップまで飛び出し、オトナの女の色気と余裕、遊び心満載のめちゃくちゃ楽しいライヴです。とりわけ柴草さんの曲は相当笑えて、個人的には「ゴルゴ13の唄」の終わり際にアドリブで“男尊女卑のゴルゴ~♪”と歌うところが一番のツボです。

アルバムとしては、ゆるいトークを交えながらじわじわ攻めてくる前半戦とMCをカットして名曲を一気にたたみ掛ける後半戦とに分けられますが、終盤3曲は本当に圧巻、相当に盛り上がります。柴草さん作の壮大なロッカバラード「パキラ」は情感溢れる感動的なナンバーで、歌詞の世界観や力強い歌いっぷり熱い演奏に世の女性はみなグッときて仕方がないのではないでしょうか。どうぞ泣いてください。「その日は朝から雨だった~しわよせの世界」の聴きどころは何と言っても突然始まる謎のヒップホップ(「しわよせの世界」)でしょう、もう可笑しくて堪んないです。GRACEさんのインチキ臭いボイスパーカッションと柴草さんの情けないピアニカに乗せて長見さんのぎこちないラップ、リリックの内容も含め(でも、結構切実かも・・・)、かなりお馬鹿さんです。ラストの「食べ放題」は、まさしく食べ放題の店で並べられた色とりどりの料理を目の前に全皿たいらげてやるぜ!テンションの高さがそのまま音楽になったような演奏、食欲が激増します。直枝政広「大食漢」の女版か!?ダイエット中の女性は聴かないほうがいいでしょう(笑)。

酸いも甘いも経験してきたオトナの女たちの率直な歌。鈴木祥子さんの2枚組ライヴ盤『I WAS THERE, I’M HERE』のお供にどうでしょうか?
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by kesuike6 | 2006-02-22 19:12 | ALBUM(SINGLE)
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