福岡史朗 『Sandal Blues』('04)
休日になると外に出たくなります。アンタ疲れてるんだし部屋でゆっくりしときなよ、とも思うのですが、でも部屋でボーッとしてる間に休日が終わってしまうのもなんだか無性に勿体ない気がしてならないしなぁ、という気持ちの方が断然強く、外に出るのです。とは言っても、向かう先はいつものレコード屋さんなわけで、レコード買ったらすぐさま一直線に家に帰ってしまうわけで・・・嗚呼。一体全体こんな生活を繰り返していて果たして人としていかがなものか?自分に問いかけてみるのですが、こんな素敵なレコードに出会うとそんなことはあっという間にどうでもよくなってしまうのです。

b0061611_152424.jpg1曲目「サミー」初っ端のエレクトリックギターのヴィンテージな響きを聴いただけで、大好きだと確信した。どこか得体の知れない歪でゴツゴツした岩石のような音の塊が僕の身体中をあちこちぶつかりながら転がっていく、そうかこれがロックンロールなのか!試しにローリングストーンズの初期の曲を聴いてみたら、同じ臭いがした。とまぁこの時点でもう既に驚きなのだが、史朗さんの歌(ブルース)はそれにも増して驚愕である。得てして陥りがちな俺ブルース歌ってます的力みなんて微塵も無く、例えれば、最適温度の湯船に浸かってあまりの気持ち良さに思わず飛び出た鼻歌がブルースだった、そんなナチュラルさは凄いの一言、気が付けば僕の歩く足取りも随分と軽くなっている(サンダル・ブルースか、なるほど)。そして、やはり史朗さんの歌声はいつ聴いても衝撃的だ。一度聴いたら忘れることなんてできっこないアクの強さ、でも、無性に優しくてどこか哀愁味が漂っていて、何とも言えない不思議な魅力がある。おかげで僕は最低でも一日一回は史朗さんの歌声を聴いておかないと熟睡できない身体になってしまった、いやホント大袈裟でなく。決して派手さは無いけれど、心の奥底でガツンとくるとてつもなく素晴らしいレコードだ。

 君が眠るまで 君は眠らない
 だから僕はあきらめて歌を唄う
          (「あきらめてうたう」)

※詳しくは、こちら
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by kesuike6 | 2006-05-31 01:11 | ALBUM(SINGLE)
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