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26→27
W杯、日本代表は苦戦を強いられてますなぁ。まぁ十分予想されたことなので、いちいち落ち込みませんけど。それにしても、チャンスは結構作るんですけどねぇ、いかんせんフィニッシュが決まらない。最後の最後の最後でピントがブレちゃう、ここ一番で優柔不断な日本人の国民性を見ているかのようで何とも切ない気持ちになったりして・・・。予選最終戦は対ブラジル、あまりに力の差がありすぎるので、逆に日本は伸び伸びプレーできるのではないでしょうかね。ちなみに、僕が応援してるチームはメキシコと韓国、スーパースターはいないけれどディス・イズ・チームプレイ素晴らしいサッカーだと思います。

最近の昼休みの読書はもちろん『ロック画報』カーネーション特集、何度読み返しても相変わらずグッときてサンドイッチ食いながら泣きそうになることもしばしばです。そんな愛に溢れた記事の中で、僕がすごく興味を持って読んだのは、松本亀吉さんと湯山玲子さんの文章ですね。お二方とも直枝さんの歌詞を分析しているのですが、男性と女性の感じ方の違いが如実に分かってかなり面白いです。男の僕は気が付けば亀吉さんには「そうそうそう!」、湯山さんには「へぇー、そうなんだぁ」を連発していました。(冴えない)男にとって直枝さんの詩の世界が胸に沁みて仕方が無いというのは実感を持って非常によく解るのですが、女性がどんな風に捉えているのか結構謎だったんで、たいへん勉強になりました。兎に角、どれもこれも読み応え十分なので文句の付けようの無い特集なのですが、ただひとつ贅沢を言わせてもらうなら、勝手に我が師匠、ロック漫筆家の安田謙一さんが直枝さんへのインタビューだけでなく一本記事を書いてくれれば完璧だったかなぁなんて。あ、そう言えば、先日の音楽感謝、安田さんとキングジョーさん(「ハイウェイ・バス」があんなにロマンチックな歌詞だったなんて!)も観に来られてましたよね?あとそうだ、付録サンプラーCDについてなんですけどね。何と言ってもやはり、今回の目玉はカーネーションの前身バンド“耳鼻咽喉科”と直枝さんが高校生の時に組んでいたフォークユニット“麻呂”の音源でしょう!耳鼻咽喉科は無茶苦茶に変態バンドという噂を聞いていたのですが、この「月世界紳士」という曲は想像に反してすごくポップな手触り、違う意味でびっくらこきました。妖しげな色気ムンムンのエロチックロック、一発で好きになりましたよ。そして、麻呂。これはヒドイ(笑)。なんだか今の直枝さんより遥かに老けてる演歌フォーク、しかも17歳で曲のタイトルが「皮肉」って・・・確実に不健全。飛び散る汗!爽やかな恋!キラメク青春!なんて無縁の暗黒世界にいたであろう直枝さんはやはり偉大です。

と、そうこうしているうちに、どうやら僕は27歳になったようです。

26→27_b0061611_4174558.jpgでは、27歳になりたてホヤホヤの僕が今何を聴いているのかと言うと、久保田麻琴と夕焼け楽団『サンセット・ギャング』でして。ここ最近、僕の中で久保田麻琴と夕焼け楽団ブームがまたもや猛烈に吹き荒れていまして、ついに三日前いわゆる大人買いってやつで一気に夕焼け楽団のLPが揃い、それから引っ切り無しに取っ替え引っ換え聴いてまして、そりゃあもう全てが名盤で参っちゃうんですが、そんな中で最もグッときて仕方が無いのが『サンセット・ギャング』(’74)。名義は久保田麻琴ソロとなっていますが実質夕焼け楽団の1stアルバムで、ド迫力のゴジラのジャケットで有名ですね。このレコードには僕が一番心地好いリズムとサウンドとメロディーと歌心、そして僕のありとあらゆる感情が全て詰まってるような気がして、これはもう僕そのものだなぁと。こういう想いにさせられたのはカーネーションの『GIRL FRIEND ARMY』以来でしょうか。気だるくグルーヴィーなリズムに濃厚な歌いっぷり、夏3部作あたりのカーネーションって実は夕焼け楽団の影響もあったのかもしれないなぁと想像してみたり。で、たった今僕のテーマ曲に決定したA面1曲目「たそがれのメイク・ラヴ・カンパニー」の歌詞に“レイジーブルー”という言葉が出てくるのですが、まさにそれなんですよ!僕の最大の弱点は。

BGM:久保田麻琴と夕焼け楽団 / いとしのマリー

※その久保田麻琴と夕焼け楽団、憂歌団、小坂忠&ウルトラ、オレンジカウンティ・ブラザーズらが出演したイベント『Showboat Carnival 1976@日比谷野音』の模様が収録されたDVDを観て、髭もじゃ軍団のあまりのカッコ良さに打ち震えたのですが、同じ年に直枝さんは麻呂だったというわけですか・・・。
by kesuike6 | 2006-06-20 04:20 | 日々想ふ
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