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日々レコード2
日々レコード2_b0061611_2022851.jpgQ列車で行こう、線路は続くよどこまでも・・・。

NRBQ 『NRBQ』('69・アメリカ盤LP)
・・・NRBQの記念すべき1stアルバム。当時は5人組だったので、NRBQのQはカルテットではなくクインテットの略。A面頭のエディ・コクランからサン・ラへという破天荒な流れ、この頃からQはQだった。基本的に60年代らしくビートの効いた痛快で活きのいいロックンロール集ではあるけれど、スティーヴ・ファーガソンのヒリヒリとしたギターの音色のせいなのかどこか物憂げでもあり。変ちくりんだけど妙にクセになる「Ida」やスティーヴのちょっぴり情けない小曲群もお気に入りだけど、最高に素敵なのはテリー・アダムス作の「Stay With Me」!ロンサムなピアノの響き、調子っぱずれなボーカルにラララ大合唱、切な過ぎてハンカチ何枚あっても足りません。カーネーション「I Want You」のルーツはこの曲にあるのかもしれないと思ったり。

NRBQ 『All Hopped Up』('77・アメリカ盤LP)
・・・5thアルバム。ドラムにトム・アルドリーノが加入、Q黄金期第1作目となる作品ですが、こりゃあもう大傑作!大大大好き!敢えて例えるなら、スウィンギーな中期ビートルズといった感じでしょうか、これでもかと次から次へと僕のポップのツボを的確についてきて、いやはや参っちゃいます。アル・アンダーソン作「Ridin’ In My Car」はポップの魔法を信じる人たち皆とびっきりの笑顔になってしまう超名曲ですが、僕は「It Feels Good」「Cecilia」「Doctor’s Wind」「Things To You」「Queen Talk」「That’s Alright」あたりが大好物です(て、ほとんど全部やん)。これは墓場にまで持って行きたいレコードです。ちなみに、僕が買ったLPはオリジナル盤ではないので曲順が相当変わってるのですが、こっちの方がオリジナルより流れがいいような気がする、なんて負け惜しみを言っておきます。

NRBQ 『Kick Me Hard』('79・アメリカ盤LP)
・・・7thアルバム。『Kick Me Hard』と言えば、カネマニア的には「なにかきみの大切なものくれるかい」ですかね。Qのレコードはどれも節操無くあらゆるジャンルの音楽を取り込んだごった煮アルバムですが、これはその極めつけと言った感じでしょうか、文句無く楽しいです。僕のお気に入りは、しゃがれたアルのボーカルがイカすレゲエ調の「It Was A Accident」、なんてことない曲なのにブラス隊が絡んだ途端めちゃくちゃカッコ良くなる「I Want To Show You」、ソウルフルな熱唱とトリッキーなギターソロとピアノソロの掛け合いが素晴らしい「Don’t You Know」、本気ジャズな「Tenderly」など。・・・ていうか僕が買ったLP、ありゃ?「Wacky Tobacky」が入ってない!確実に裏ジャケットにはA面1曲目にそのタイトルが載っているのだけど、聞こえてくるのは2曲目の「Don’t She Look Good」、しかも、4曲目には本来B面4曲目の「Don’t You Know」が、そして、そのB面4曲目にはどうでもいい謎の曲が入っていて・・・汗。ひょっとして、「Wacky Tobacky」がドラッグを歌ってる曲なので、セカンドプレス以降カットされたのかなぁなんて考えるのですが、どうなんでしょうか?

NRBQ and the Whole Wheat Horns with special guest John Sebastian
『Live at the Wax Museum』('03・日本盤CD)
・・・超ミラクルな発掘ライヴ盤、82年にワシントンのワックス・ミュージアムで行われたショウを収録したもの。何と言ってもポップの魔法を信じるロマンチスト代表ジョン・セバスチャンと黄金期のQの共演ライヴだよ、そんなの最高に決まってるじゃない!まるで夢の中にいるような一時、僕ぁ幸せだなぁ。「心に決めたかい?」「ラヴィン・ユー」「うれしいあの娘」「魔法を信じるかい?」「ダーリング」言わずもがな後半のジョンとQとのセッションが一番の聴きどころ泣きどころだけど、序盤のQ単独のパフォーマンスもこれまたとんでもなく良いのです。頭のゴキゲンでファンキーなカヴァー3連発はいつ聴いてもウキウキするし、耳からこびりついて離れない奇妙なインスト「Tragic Magic」やモータウン・スタンダード「My Girl」が聴けるのもめちゃくちゃ嬉しい。こんなライヴが体験できたら死んでも悔いは無いなと思えるような大切なレコード(記録)。ありがとう。

Bonnie Raitt 『Green Light』('82・アメリカ盤LP)
・・・なんだQじゃないやん!おっと、それはとんだ早とちり。このボニー・レイトのレコードにはQのカヴァーが2曲しっかりと収録されております(「Me And The Boys」「Green Lights」)。どちらもQに負けず劣らずゴキゲンにロックンロールしてます。バックバンドはフェイセズのイアン・マクレガン率いるバンプ・バンド、小原礼がブイブイとベース弾いてます。「Green Lights」でのボニーのスライドギターソロが最高!

Jesse Colin Young 『Together』('72・アメリカ盤LP)
・・・ここ最近のお目覚めレコード。ヤングブラッズまともに聴いたことないのですが、ジェシ・コリン・ヤングは名前の響きなのか何故か妙に気になって、レコード屋さんに行く度に必ず彼のLPを手に取っていました(そして、戻すという日々)。それで先日、いつものレコード屋さんにいつものように行くと、このLPが面出しで飾られていて、その割には値段も安かったし、適当なイラストのジャケットにも惹かれたので、ボニーのLPと一緒に買いました。どことなくジェームス・テイラーにも通じる陽だまりフォーキー・ソウル、こういうのはやっぱりどうしても好きですねぇ。

The Rutles 『All You Need Is Cash(4人もアイドル!)』('05・日本盤DVD)
・・・ビートルズの歴史をまるごとパロディ化した愛と笑いのテレビ映画('78)。タワレコのポイントカードが貯まったのでDVDを一枚、ということで直枝さんがライナーを書いているQのライヴDVDを買うつもりだったのだけど、念の為いろいろ物色してみるとこのDVDが目に入ってきて、そう言えば、モンティ・パイソンを研究していたUくんがビートルズ好きなら『All You Need Is Cash』は観たほうがいいよと言っていたことを思い出して、やっぱりこっちにしようと。いやもうまさにUくんの言う通り、ホント可笑しくて素晴らしくて、テレビ画面が寂しくなるたびに観てます。細部の細部まで研究し尽くしたそのマニアックな徹底ぶり、偽物が本物を超えた!と感じる瞬間が何度もあって、僕もビートルズ大好きだけど、彼らのビートルズ愛には到底かなわないです。だからこそ、ミック・ジャガーやポール・サイモンがあんなに大真面目(爆笑)にラトルズについて語り、おまけに本物のジョージ・ハリスンがチョイ役で出ちゃってるのでしょう(爆笑)。でも、よくよく考えてみれば、当のビートルズも偽物が本物を超えちゃったようなバンドですよね。
*ザ・ラトルズの詳細が知りたい方はこちら

Lonesome Strings 『CANDELA』('06・日本盤CD)
・・・ムーンライダーズも大変気になりますが、『DEADLINES』以来久しぶりに聴いた新譜はこれでした。昨日買ったばかりなので、まだまだ聴き込む必要はありますが、それでもめちゃくちゃスゴイです。激しくロックです。このレコードを聴けば、途端にどこの国だって行ける、そんな気がします。ライヴ行きそびれたのが、とにかく悔やまれます(泣)。
by kesuike6 | 2006-11-06 20:07 | 日々レコード
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