ココナツ・バンク 『ココナツ・バンク』('03)
先日購入した伝説の浪速ファンキーロックバンドSooo Baad Revueの唯一のスタジオ盤LPを聴いていて。大阪人脂コッテコテでむさ苦しいソウルナンバーだらけの中、異様にオシャレでアーバンでメロウな石田長生ボーカルの「真夜中の歌姫」という曲にヤられてしまった僕は、それじゃあこの流れで行くと次はやっぱり「こぬか雨」だろうと、伊藤銀次『Deadly Drive』に針を落としたわけです・・・ふむふむ・・・ふーむ・・・むむむっ・・・嗚呼、銀次ステキ・・・やん・・・それ以来、つまりここ1週間くらいはターンテーブルの上に『Deadly Drive』が乗っかったまま、さぁ伊藤銀次ブーム到来です。とは言ってみたものの、手持ちに伊藤銀次ものってそんなに無かったことに唖然愕然、急遽、買いそびれていた2003年リリースのココナツ・バンク1stアルバムをアマゾンクリックしたのが3日前。そして、なんやかんやで今朝届き聴いてウキウキして今これを書いていると。

b0061611_1212084.jpg2002年に日比谷野外音楽堂で開催された喫茶ロックコンサートで30年ぶりに復活したココナツ・バンク。70’s米国南部臭濃厚なぶっといバンドサウンドの真ん中で、エレキギターを汗だくで弾きまくる銀次さんの表情はあくまでクールでも全身からほとばしるのは眩しく光る楽しくてたまらんオーラ、それは3倍録画ビデオからでもはっきり見えたのですが、そんなヤンチャでゴキゲンなギター小僧・伊藤銀次がそのままパッケージされたかのような瑞々しく勢いのあるこのアルバム。個人的に昨年の青山陽一&The BM’sや西村哲也バンドなどのギター汁満載な熱いライヴを観て以来、やっぱエレキは弾いてナンボやろ!という思いが日に日に強くなってきてるので、余計に盛り上がっちゃいます。とりわけ銀次さんのスライドギターかっちょ良すぎ、燃える!とまぁこの時点で既にかなり嬉しいのですが、さらに嬉しいのは銀次さんのメロディーメイカーとしての冴えっぷり!煌いてます。やっている音楽は今のご時世渋いと言われるようなものなのかもしれないけど、実際聴いてみると全然渋くない、それどころか、すんげえポップやん!それは銀次26歳若かりし頃の『Deadly Drive』よりも印象ははるかに爽やかで若いのです。なんだか胸がキュンとしちゃいましたよ、オトナが青春してるって最高ですネ。

1.東京マルディグラ
・・・タンタンタン、ッタタンタン!盟友ユカリさんの叩き出す痛快なセカンドラインビートに乗って、軽快にライムを踏む銀次さん。嗚呼、愉快愉快!なんかもう細胞からウズウズしちゃう感じ、こりゃもう踊らずにはいられない。もし今度東京に行くことがあれば、ヘッドフォンでこの曲を聴きながら街を闊歩しようとさっき決めました。あと、「東京マルディグラ」は青山陽一ライヴDVD『Broken Words And Music In Concert』での伊藤銀次&The BM’sバージョンがまた良いんですよねぇ、必見。
2.天気予報図
・・・キュイーンとトロけるようなスライドギター炸裂のイントロからあっという間に心奪われ、続く甘くて酸っぱいベリーグッドなメロディーに昇天。嗚呼、なんて素敵なシティポップなんでしょう。僕が真っ先に思い浮かんだのは、トッド・ラングレン「I Saw The Light」でした。
3.航海記
・・・ソプラノサックスが切なく響くイントロに泣き、ザ・バンド風の力強くも哀愁漂うバンドサウンドに泣き、銀次さんの線は細いけど何ともいえない優しい歌声に泣く。泣いて泣いて、まさに男泣きの名曲。
4.憧れの南国鉄道
・・・スウィートなハーモニーを効かせたドリーミーなトロピカルポップスでありながら、どことなくグレイトフル・デッドっぽいユルさ、なんとも不思議な質感の曲ですねぇ。あれ?いつの間にかハマッてた、そんな中毒性の高さはワンバーワンではないでしょうか。
5.MAD冬景色
・・・タイトルといいやたらに暑苦しいギタープレイといい、ダ、ダサい、こんなの今時流行らないだろうと頭では思いつつも、気が付けばしっかり口ずさみエアギターしちゃってた、という(笑)。つまりはサイコー!ってことですね。それにしても、このアルバムでの銀次さんの歌詞がまた抜群ですね。大滝詠一直伝というか、遊び心のある言葉選びは本当ユニークだし言葉とリズムとのハマリ具合も絶妙です。だって、「MAD冬景色」ですよ、めちゃくちゃカッコいいタイトルじゃないですか!(って、どっちやねん)
6.ココナツ・ホリデー2003
・・・ナイアガラーお馴染みのインスト曲の2003年バージョン、ややアダルティな仕上がり。銀次さんと久保田光太郎さんとのユニゾンギター実に息が合っていて見事ですが、それより何よりココナツ・バンク素晴らしいバンドじゃないですか!

これほどの充実作、リリースから3年以上経ってますが、次作は一体いつ?まさか30年後!?
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by kesuike6 | 2007-02-02 01:26
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