ラリーパパ&カーネギーママ『dreamsville』
b0061611_11265688.jpg最近久しぶりにラリーパパ&カーネギーママのライブを観た。「やっぱりええバンドや・・・。」溜め息が出た。ぼくの幸せ。だけど、悔しい。ボクがもしバンドを組むならこんなバンドにしたい、と描いている理想をラリーパパに全部やられてしまっているのだ。お願いだ、メンバーに入れてくれ。楽器弾けないけど。

大阪出身の5人組ネオカントリーロックバンド、ラリーパパ&カーネギーママ。埃臭くてコクのある絶妙なバンド・アンサンブル、地に足の着いた豊穣なグルーヴ、歌心溢れるハーモニー。まさに日本のザ・バンド、もしくははちみつぱいの再来か。ひょっとすると現在のアメリカのどのバンドよりもアメリカ臭いバンドかもしれない。そう言えば、アメリカンロックの至宝ザ・バンドもよくよく考えると生粋のアメリカ人は一人(南部出身)だけで後の4人はカナダ人だったりする。面白い。そして、ラリーパパの最大の強みはチョウ・ヒョンレ、キム・スチョリという二人の特徴の違うヴォーカリストがいるということ。しかも、二人ともすごくすごーくすーごくイイ声をしている・・・嫉妬しちゃう。やっぱり、悔しい。

そんなラリーパパ&カーネギーママの2ndアルバム『dreamsville』はボクの心のオアシスだ。特に「心象スケッチ」という曲はボクの心のベストヒット、ど真ん中。素晴らしいバラードだ。後半のチョウくんとスチョリくんのヴォーカルの熱い掛け合いが鳥肌もので、思わず目頭も熱くなる。この曲、ライブでは終盤に演奏することが多いのだが、常に冷静沈着で自己主張をあまりしないキム・ガンホがこの時ばかりと前に出てきてギターソロを弾きまくる。その姿がやけに感動的で、ホントに泣きそうになった。最後の「おしまい」という曲は11分を超える長尺の曲なのだが、それにもましてあまりのテンポの遅さに度肝を抜かれる。ボクが今まで聴いた曲の中で最も遅いような気が・・・。止まりそうで止まらない、ハエが止まるようなリズム。早いリズムをキープするのは容易いが、これほどまで遅いリズムだとかなり難しいに違いない。そんな遅いリズムをきっちり刻めるのは、きっとメンバー全員が相当のんびしりしたゆるい人たちなのだろう。

ただでさえ時間の流れが早い今の時代、ラリーパパのこのゆるさはある意味攻撃的だったりするのかもしれない。紛れもないロックだ。

※このアルバムに寄せて、直枝さんはこうコメントしています。

「線路のように長い曲をゆっくりと深呼吸するように演奏している。日々の考えや、ちょっとした気持の揺れの小さなメモが、ゆるい丘陵を走る音と見事に溶けあっている。ぼくはうなずきながら、そしてギターを膝に乗せて一緒にセッションするように自由に弾きながら聴いた。またしても、とてもいい気分です。」
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by kesuike6 | 2004-08-04 11:25 | ALBUM(SINGLE)
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