Ween 『quebec』('03)
b0061611_1157228.jpg世界最高峰のヒネクレモノ、ウィーンがついに本気を出した(?)アルバム『quebec』。これも好き、あれも好き、じゃあ、いっそのこと全部やっちゃえ、しかも、全力でやっちゃえ、そんなとっちらかった迷作。

「It's Gonna Be A Long Night」のバリバリの超高速ヘヴィメタから硬派に始まったかと思えば、一転して2曲目「Zoloft」は超ゆるゆるへなへなサイケポップ。そのあまりの脱力っぷりに、吉本新喜劇のように椅子から転げ落ちそうになります。ただこの腰砕け感がねえ、はまると病み付きになるんですわ。その他にも、異様にロックの王道を突き進む「Trandermal Celebration」、小さな子どもが無邪気にはしゃぎ出しそうな「Hey There Fancypants」、もろ本気カントリーな「Chocolate Town」などホントに様々なジャンルのポップスが楽しめます。そして、思わず目頭が熱くなるような感動的な美曲(「I Don't Want It」や終わりの3曲)なんかもあったりして・・・まさかウィーンに泣かされるとは思わなかったよ。

思い起こせば、5年前のサマーソニック。ボクは超目玉のウィーザーを観ずに、ウィーンを観た。ロックだ。そんなことを若いロックファンに言うと、「なんて勿体無い」なんて言われることもしばしばだけど、全く後悔なんてしていない。ウィーザーは好きだけど、ウィーンの方がはるかに面白いもん。ウィーザーのライブは大体想像がつくけど、ウィーンは一体どんなライブをやるのか全く想像できない。結果としては、ただのハードロック野郎だったわけだけど(笑)。でも、最高に楽しいライブパフォーマンスだったなぁ。それに、たぶんウィーザーはこれからも何度も来日するだろうけど、ウィーンはそうそう来日できないだろうしね。いやぁーいいもんを観た。ウィーザーのせいでスカスカだった会場に現れてウィーンが最初に言った言葉、「We are Weezer!」。爆笑。

そう言えば、そのウィーンのライブ前に、隣りにいたロックオヤジが「俺はこいつらが一番観たかったんや!こいつらのユーモアは日本人にはわからんのや!」と力説していた(そんなオヤジも生粋の日本人だけど)。確かに、こういうブラックユーモアは日本人には苦手なのかもしれませんな。

ウィーンは大好きだけど、他人に薦めようという気持ちが全く起こらないのはどうしてなのだろうか?というわけで、全然お薦めでなはいです(笑)
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by kesuike6 | 2004-10-02 11:55 | ALBUM(SINGLE)
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