青山陽一『難破船のセイラー』('01)
b0061611_1221369.jpg先に言っておきますが、今年の5月に出た『ODREL』は間違いなく青山さんの最高傑作だと思うのでみなさん買うべし。青山さんのメロディーメイカーぶりが思い存分堪能できますぞ。「Free Bird」なんて何回聴いてもゾクゾクするんだよな。

それなら『ODREL』を語ればいいじゃない、と言われそうですが、今回はなぜか『難破船のセイラー』を取り上げたいと。まず『難破船のセイラー』はアルバムではないです、シングルです。青山さんには、シングルの表題曲以外のカップリング曲は絶対にアルバムに入れない、というポリシーがありまして、ということはつまりファンはシングル盤も買わなければならないのです。ならない、なんて書いてしまいましたが、青山さんのカップリング曲はものすごく充実していて隠れた名曲が多数。この『難破船のセイラー』には「満員電車のモラル」と「空中遊泳ベイビー」という生唾ものの名曲が入っていて、表題曲含めた3曲でもう十分お腹一杯になります。

表題曲「難破船のセイラー」。波打つようなペダルスティールと不穏なサックスがまさしく船が荒波にもまれて遭難している様を表現していて、見事なアレンジ力に脱帽。青山さん、鳥羽さん、あの艶やかなサウンドは一体どうすれば出るのですか?すごいわ。2曲目「満員電車のモラル」は青山さん曰くビートルズライクなブルースナンバー。アーシーで地に足の着いたバンドアンサンブルが渋くてカッコイイ。なのに、何故か歌詞が疲れ切ったサラリーマンの歌だったりして、青山さんの底知れぬ捻くれぶりが素敵。満員電車のモラルて・・・。3曲目「空中遊泳ベイビー」は青山さん曰くミーターズライクなファンクナンバー。いや、これ最高。青山さんの曲で1番好きかも!?たぶん何の意味も無い言葉の羅列がなんとも奇想天外で、それでいて跳ねるリズムにバッチリはまっていて、一緒に歌ってみるとそれはそれは気持ちいい。ちょっとラップぽい韻の踏み方とかね、お茶目だね。“空中遊泳ベイビー”“言葉は随分 舌先三寸 よろしくイっちゃうハイキング”“荒くれ老人サイクリング”・・・ホント天才だな。言葉のチョイスがすでにファンキー、メロメロっす。

もうね、青山さんの音楽が好きな人はアルバムだけでなくシングルも買いましょうね。絶対に損しませんから。
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by kesuike6 | 2004-10-13 12:00 | ALBUM(SINGLE)
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