Pete Ham 『Golders Green』('99)
b0061611_12375561.jpg無人島に持っていくなら、こんなのがいいかな・・・。

70年代イギリスで活躍したバッドフィンガーの中心人物であり、27歳という若さで自ら命を絶った悲劇の人、ピート・ハムのプライベート・レコーディング集。ほとんどが未発表曲、しかもまだ曲としては未完成のデモ・トラックなのに、なぜこれほどまで光り輝いているのか?バッドフィンガーの諸作よりも、ボクは断然惹かれる・・・。

素朴な弾き語り曲から気の合う仲間たちとのセッション曲、1分にも満たない曲の断片もあり、しかも徹頭徹尾グッドメロディで構成されたこの作品は、まさに独り『ホワイト・アルバム』。デモ音源なので、曲によって音質がまちまちだけど、そんなことは一切気にならないほどの美しいメロディと溢れるアイデア。とてつもない才能。改めてピートの死は悔やまれる・・・。

デモトラックというのは、その人のアーティストとしての力量だけでなく、人間性までもが色濃く出る。なんとも穏やかで、時にふと悲しみを見せる、ピートの温かい歌を聴いていると、きっと人間らしいイイ奴なんだと思う(ジャケットの屈託のない笑顔を見ても分かるでしょ?)。彼が自殺したのも、きっとイイ奴すぎたんだろうな・・・。

やっぱり独りきりで寂しいから、出来れば無人島には行きたくないけど、もし行かざるを得なくなったのなら、ずっと側に居てくれて話し相手になってくれそうなこの『Golers Green』を持っていくか、もしくは、直枝政広『HOPKINS CREEK』を持っていくだろうな。
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by kesuike6 | 2004-11-05 12:35 | ALBUM(SINGLE)
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