カテゴリ:MOVIE( 3 )
『One For The Road』
b0061611_23314539.jpg嗚呼、音楽ってなんて楽しいんだろう!

これは元スクィーズ、グレン・ティルブルックの2001年のアメリカツアーを追ったドキュメンタリー映画です。DVDは来年1月25日に一般発売されますが、それに先駆けてグレンのサイトでは先行発売をしています。たとえグレンを知らなくても、スクィーズを知らなくても、音楽を愛する人なら是非とも観てほしいなぁ。きっと幸せな気分になれること間違い無しです。で、観終わった後、確実にグレンのことが好きになっちゃいます。ちなみに、日本語字幕はついてません(一応、日本盤には、映画の内容を簡単にまとめたメモが付いてます。あと、グレンのセリフのみに英語字幕はついてます)。英語リスニング能力の極めて低い僕は何を言っているのかほとんど分かりません、でも、そんなこと大した問題ではないです。グレンの音楽家としてのパフォーマーとしての人間としての素晴らしさは画面を観ていれば十分すぎるほど伝わってきます。

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by kesuike6 | 2005-12-21 23:33 | MOVIE
『SMOKE』('95 米・日)
b0061611_0382681.jpg監督:ウェイン・ワン
脚本:ポール・オースター
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング、ハロルド・ペリーノJr、フォレスト・ウィッテカー

せっかくなんで久しぶりに映画の話でも。以前ジェリー・ガルシア・バンドの記事を書いたときにn-kaniさんに薦めてもらった映画『SMOKE』をようやく観ました。ただ、ようやくと言っても、最後のシーンがクリスマスだったので、観るタイミングとしてはそんなに悪くなかったかもしれませんね。もちろん、クリスマスだったらベストですけど。

なんて言うか、観終わった後に、嗚呼、イイ映画観たなぁ…としみじみ思える映画でした。僕の中では、こういうのを映画って言うのよ!と。ブルックリンのしがないタバコ屋に集まる何てことない普通の人たちのお話。タバコの煙のようにひたすら淡々と物語りは流れて行くし、出てくる人はほとんどが中年で地味だし、決して激しく感情を掻き毟られたり号泣したりする映画ではないです。でも、この先ずーっと心のひだに引っ掛かっていそうな、そんな映画です。

で、この作品で面白いなぁと思ったのは。出てくる人出てくる人みんな本心を隠して何かしら大きな嘘をつくんですよ。それゆえ、いくつか素敵なお話が語られる場面があるんですけど、それが一体本当の話なのか作り話なのか分からなくなるんです。でも、それ以前に話自体があまりによく出来ているために、そんなことはどうでもよくなり、素直に感心してしまう。終まいには、別に作り話でもいいや、なんてことに…。みんな嘘つきなんだけどみんなイイ人なんですよね、不思議なことに。何が本当で何が嘘なのか判別できないけども、すべての物事がなんとなく良い方向に進んで行ってる。ひょっとして人生ってそんなものなのかな。嘘も方便なんて慣用句がありますけど、もっと気の利いた嘘のつける人間になろうかなと思います(笑)。

この映画、音楽も最高です。渋すぎるトム・ウェイツもグッとキますが、エンドロールで流れるジェリー・ガルシア・バンドによる超有名曲「煙が目にしみる」のカヴァー、これは本当に素晴らしい!たった今、世界で一番好きな曲に決定しました。おそらくガルシアの遺作に近い曲だと思うけど、歌もギターも泣けるほど明るくて活き活きしているのです。この曲を聴くと、いつでも笑顔になれる、そんなポジティヴなパワーをひしひし感じます。事あるごとにずっと聴き続けるだろうし、僕の葬式に是非ともこの曲をかけてほしいな。

※この映画、頑張って絶煙してる最中の人にはお薦めできません(笑)。
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by kesuike6 | 2005-11-26 00:41 | MOVIE
CINEMA BATON
b0061611_23573615.jpg(←惜しむべく閉館してしまった三宮アサヒシネマ)mixiでツカサさんからシネマバトンが回ってきました。ほぉ、まだバトンブームは終わっていなかったのですね。実は密かにシネマバトン回ってこないかなぁ~と期待していたので嬉しいです。さて、映画に関してですが、僕は田舎生まれで映画館など近くになく、映画を観るという欲求など沸いてくることなんてありませんで、ホント映画に興味を持って観るようになったのは京都に出てきてから、ここ4、5年てとこでしょうか。しかも、映画初心者のくせに変な拘りがあって、最初からミニシアター系ばかり観ているので、誰もが観ているいわゆる王道と呼ばれるような映画は何一つ知りません。宮崎駿映画でさえ、最近のはまともに観てないです。なので、ちょっと捻くれてるのかもしれないけど、やってみます。

■Movie that I saw for the first time in theater(初めて映画館で観た映画)
「宇宙戦艦ヤマト」・・・たぶん小学校低学年だったかなぁ、どこの映画館かは忘れましたけど、近所のおっちゃんに連れて行ってもらったような気がする。内容は全然覚えてないけど、途中で寝てしまったことははっきり覚えてます。

■Movie that I saw in theater at the end(最後に映画館で観た映画)
「パッチギ!」(井筒和幸監督)・・・シネカノン神戸にて。青春のエネルギーがほとばしる躍動感溢れる映画でした。社会的メッセージ性が強いとは思いますが、決して説教臭くなく、むしろスコーンと突き抜けていて爽快かつ痛快、泣いて笑って考えさせられる素晴らしい映画です(心の5本に入れてもいいくらい)。嗚呼、あんな熱い青春時代を過ごしたかったなぁとちょっとだけ後悔。

■The last DVD or VHS、LD I bought(最後に買ったDVD又はビデオ又はLD)
「東京マリーゴールド」(市川準監督)・・・近所のTSUTAYAで購入、中古ビデオで400円くらい。ちなみに、僕はこれと「恋する惑星」しか所有してません。「東京マリーゴールド」を買った理由は、単純に田中麗奈ファンなものでして(笑)。もちろん、作品としても嫌いではないですよ。1年間の期限付き恋愛ですか、別れるのが分かってて付き合うってことですもんね、確実に辛い方向に向かって行くわけだから僕には無理だなぁ。たぶん。

■Five movie I see a lot, or that mean a lot to me(よく見るまたは特別な思い入れのある5本)
「浮き雲」(アキ・カウリスマキ監督)・・・昨年の5月、三宮アサヒシネマのクロージングイベントのひとつ“アキ・カウリスマキ トライアスロン”で観ました。夜8時くらいから翌朝8時くらいまで(を2日間)ぶっ通しでカウリスマキの全作品を観るという企画で、それはそれは幸せな時間でした。「マッチ工場の女」や「過去のない男」などどの作品も面白かったですが、僕が一番グッときたのは「浮き雲」。レストランで黒人のピアノ弾きが歌うシーンから始まるのですが、その場面を見ただけで直感的に“ああ、好きだ”と思いました。なんかねぇ、愛に満ちているんですよ。主役のしがない中年夫婦、このカップルが実に素敵なんです。彼らに可哀相なくらい次から次へと不幸が振りかかるのですが、そんなのをものともしない強固な二人の絆。会話もほとんどないし、淡々としているんだけど、なんかね、愛を感じるんですよ。愛を描くなんてどんな映画にでも見られることだけど、こんなにもリアルに愛が骨身に沁みてくる映画ってそうそうないような気がします。じんわり温かい気分になれます。あと、この映画の映像は極上です。決して壮大な自然風景や豪邸なんて出てこない、リビングやレストランなどのどこにでもあるありふれた風景なんだけど、すごく色彩豊かで深みのある色、心底美しいなと思いました。カウリスマキは普通の人の普通の生活をきちんと映画に出来る映画監督、僕は世界一好きです。

「ペーパー・ムーン」(ピーター・ボグダノヴィッチ監督)・・・5年くらい前でしょうか、NHKで放映していたのをビデオ録画したのですが、なんかこうふと観たくなる映画で、一番多く観返している作品です(先週も観ました)。後でダウンタウンの松ちゃんのフェイヴァリット映画だということを知ったとき、ちょっと嬉しかったなぁ。「ペーパー・ムーン」は映像が白黒だけど73年の作品です。僕はロードムーヴィー大好きですね。出不精なので、旅に出かけることはそんなにないですけど、やっぱり旅への憧れはあるんですよね。いつかあのアメリカの壮大な土地をドライヴしてみたい・・・ま、それはいいんですけど。この映画はなんと言っても、主人公の女の子アディ(テイタム・オニール)。こいつが生意気でね、9歳なのにタバコ吸ったり、言うこともいちいちませてるし、もうすでに人生を達観しているというか、生きる術を会得しちゃってる。確かに子どもらしい表情を見せるときもあって可愛いんだけど、どこか切なさと哀しみに満ちている。なんか放っておけないんですよね、こいつ(て、単なる一視聴者ですけど)。あの後、アディはどんな人生を歩むんだろうか?気になるので、ついつい何度も観てしまいます。

「バッファロー'66」(ヴィンセント・ギャロ監督)・・・ギャロ作品は次の「ブラウン・バニー」も好きなんですけど、やっぱりこっちかな。彼は基本的に男の情けなさを描いている人だと思うんですけど、「バッファロー~」はよりエンターテインメント性に富んでいて、観ていて笑える余裕があります(「ブラウン~」はリアルすぎて笑えない)。ギャロ演じる主人公は、最初はワガママで強引で嫌な奴なんだけど、だんだん化けの皮が剥がれていくように情けなくなっていく。彼と同じく情けない僕は痛々しくもあり、嗚呼、なんか可愛いな、なんて思ったり。特にクリスティーナ・リッチとのベッド・シーン(?)、あれは最高だね。

「ハイ・フィデリティ」(ジョン・キューザック監督)・・・音楽好きならみんなお気に入りの映画ではないでしょうか。おそらくストーリーとしてはたいしたことないんだけど、しょぼくれたレコード屋を巡る話なので、出てくる人出てくる人いちいちキャラがたっていて可笑しい。特にジャック・ブラックね、自分勝手などうしようもなく嫌なタイプの音楽狂なんだけど、最後の最後でこいつに泣かされちゃうんだから、実はイイ奴じゃないか、と。そうそう、ホントの音楽好きに悪い奴はいないのです(たぶん)。いつかこんなレコード屋さんを持ってみたいですね、売り上げは一切期待できませんけども。

「恋する惑星」(ウォン・カーウァイ監督)・・・この映画は前半と後半で物語が異なるのだけど、僕は圧倒的に後半の物語が好きで、金城武には悪いけど後半ばかり観てしまいます。とにかくショートカットのフェイ・ウォンがめっちゃ可愛くてですね、なんか見てるだけで幸せな気分です。映画としても、タランティーノが絶賛しただけあって、すごく洗練されたポップな造りになっていて、見応えもしっかりとあります。でも、そんな洒落た映画なのに、トニー・レオンは白のランニングシャツに白のブリーフ姿、あの情けなさにも参りました。何度も流れるママス&パパス「夢のカリフォルニア」やフェイ・ウォンの爽やかなギターポップ「夢中人」、音楽も粋ですね。

■Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す5人)
特に回したりはしませんけど、映画好きの方いらしたら是非やってみて下さいね。
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by kesuike6 | 2005-08-23 11:07 | MOVIE