カテゴリ:ALBUM(SINGLE)( 125 )
福岡史朗 『Sandal Blues』('04)
休日になると外に出たくなります。アンタ疲れてるんだし部屋でゆっくりしときなよ、とも思うのですが、でも部屋でボーッとしてる間に休日が終わってしまうのもなんだか無性に勿体ない気がしてならないしなぁ、という気持ちの方が断然強く、外に出るのです。とは言っても、向かう先はいつものレコード屋さんなわけで、レコード買ったらすぐさま一直線に家に帰ってしまうわけで・・・嗚呼。一体全体こんな生活を繰り返していて果たして人としていかがなものか?自分に問いかけてみるのですが、こんな素敵なレコードに出会うとそんなことはあっという間にどうでもよくなってしまうのです。

b0061611_152424.jpg1曲目「サミー」初っ端のエレクトリックギターのヴィンテージな響きを聴いただけで、大好きだと確信した。どこか得体の知れない歪でゴツゴツした岩石のような音の塊が僕の身体中をあちこちぶつかりながら転がっていく、そうかこれがロックンロールなのか!試しにローリングストーンズの初期の曲を聴いてみたら、同じ臭いがした。とまぁこの時点でもう既に驚きなのだが、史朗さんの歌(ブルース)はそれにも増して驚愕である。得てして陥りがちな俺ブルース歌ってます的力みなんて微塵も無く、例えれば、最適温度の湯船に浸かってあまりの気持ち良さに思わず飛び出た鼻歌がブルースだった、そんなナチュラルさは凄いの一言、気が付けば僕の歩く足取りも随分と軽くなっている(サンダル・ブルースか、なるほど)。そして、やはり史朗さんの歌声はいつ聴いても衝撃的だ。一度聴いたら忘れることなんてできっこないアクの強さ、でも、無性に優しくてどこか哀愁味が漂っていて、何とも言えない不思議な魅力がある。おかげで僕は最低でも一日一回は史朗さんの歌声を聴いておかないと熟睡できない身体になってしまった、いやホント大袈裟でなく。決して派手さは無いけれど、心の奥底でガツンとくるとてつもなく素晴らしいレコードだ。

 君が眠るまで 君は眠らない
 だから僕はあきらめて歌を唄う
          (「あきらめてうたう」)

※詳しくは、こちら
[PR]
by kesuike6 | 2006-05-31 01:11 | ALBUM(SINGLE)
レムスイム 『アンダースロウ・ブルース』('06)
b0061611_21403438.jpg結局、祝春一番コンサートには行けず(関西はすごい雨だったけどどうだったのだろう?)、今日はずっとレムスイムの1stアルバム『アンダースロウ・ブルース』を聴いています。いや、今日だけじゃないですね、一昨日の発売日に買って帰り早速CDをコンポのトレイに載せてからというもの身動きひとつしていないですし、マイiPodシャッフルから聞こえてくるのもレムスイム、音楽が聴けない労働中でも頭の中でレムスイム、身体は眠ってるけど頭は起きてるレム睡眠中にもレムスイム、それから・・・すなわち、僕はすっかりハマッてしまったというわけです。

続きを読む
[PR]
by kesuike6 | 2006-05-07 21:41 | ALBUM(SINGLE)
Traffic 『John Barleycorn Must Die』('70)
b0061611_2153955.jpg先日の青山陽一&The BM’sのライヴは本当に素晴らしかった!最高だった!燃えた!

あまりにも感動してしまったので、なんとかこの余韻を出来るだけ長く引っ張りたいと思い、翌日レコ屋巡りを敢行、いろいろ迷った挙句、最終的に選んだレコードがこれ。青山陽一と言えばやはりトラフィック、最高傑作との呼び声高い『John Barleycorn Must Die』。僕が買ったのは日本盤初回限定見開きジャケット、ほんのちょっと高かったたが、僕の目論見は見事バッチリ当たった。A面1曲目「Glad」イントロのジャジーかつ軽快なピアノの音が聞こえてきた瞬間、昨日BM’sオルガントリオが目指していたのはまさにこれじゃないか!天晴れ、我ながら鮮やかな流れ。

『John Barleycorn Must Die』は、スティーヴ・ウィンウッド、クリス・ウッド、ジム・キャパルディのたった3人、トラフィック史上最少人数で作られた作品だそうだが、音の寂しさなんて微塵も感じない、それぞれの音のピースが寸分違わぬ正確さで組み合わさった完全無欠なバンドサウンドがまずとんでもなく素晴らしい。肉体と知性が同居したクールかつエキサイティングなジャムセッションに痺れまくり。そして、彼らから生み出されるグルーヴは途方もなく強靭だ。どの曲も雰囲気は決して分かり易くアッパーではないのにも関わらず、めったやたらに盛り上がる。彼らのグルーヴはいきなり聴き手の身体内部の奥深くに直撃し、そこからジワジワと熱が広がり、気が付けば全身火だるまになってしまっている。しかも、滅茶苦茶熱い。とりわけ、A面の3曲は相当危険だ。「Glad」~「Freedom Rider」初っ端から12分に渡る緊張感漂う妖艶極まりないメドレー、いやあもう圧巻という言葉しかない、怖いくらい背筋がゾクゾクする。続く「Empty Pages」はソウルフルでひたすらグルーヴィー、ウィンウッドのモコモコしたベースとキャパルディのシンプルなドラミングの絡みが最高、踊れる踊れる。もちろんB面の3曲も、ウィンウッドとキャパルディの情感豊かな歌とウッドのゆらめくフルートが印象的な表題曲(トラッドナンバー)を筆頭に名曲揃い。これはもう言うのもおこがましいくらいの名盤。またひとつロックを教わった、そんな気分です。

★近日(?)公開★
・グリーディ・グリーン 『Party Combo』('97)・・・最近の愛聴盤。佳曲だらけの名アルバム。
・タイツ 『Girlic Replica』('06)・・・今日買ったよ!これはアカン、ヤバイですわ(涙)。
[PR]
by kesuike6 | 2006-04-20 22:01 | ALBUM(SINGLE)
Marvin Gaye 『That Stubborn Kinda Fellow / How Sweet Is It To Be Loved By You』('63/'65)
b0061611_1512395.jpg電車通勤片道1時間もらい物のアイポッドシャッフル512MBフル回転大活躍、入れる曲は日々変わっているのですが、カーネーションの『LIVING/LOVING』の頭3曲だけはほぼ不動です。「やるせなく果てしなく」「春の風が吹き荒れているよ」「LOVERS & SISTERS」、そのフッと力が抜けた切なくもパッと明るいポップスは春という季節にピッタリ、電車の窓から見える何気ない日常もなんだか愛おしく思えてきます。とりわけ満開の桜並木の間をすり抜ける時に流れてきたりなんかすると、それはもう筆舌に尽くせない幸福ムードに包まれるのです。そして、この3曲を聴いていると僕は60年代のモータウンが無性に聴きたくなります。そう言えば「春の風が吹き荒れているよ」という曲、イメージはマーヴィン・ゲイ直系の60’sソウル風味と直枝さんは解説していますが、確かに「How Sweet It Is(To Be Loved By You)」に雰囲気が似ているのでした。

続きを読む
[PR]
by kesuike6 | 2006-04-08 14:52 | ALBUM(SINGLE)
Jules Shear 『Dreams Don't Count』('06)
いやああぁぁ~~~よかった、よかった…なんかこう嬉しいというよりホッとしたって感じです。上原の一球一球丹念に気持ちを込めた丁寧なピッチング素晴らしく、そして、何と言っても福留のホームランが効きましたねぇ、チームや彼自身の鬱憤を一気に吹き飛ばすドデカイ一発でした。その他にも、陰でしっかりチームを支えていた宮本の渋いタイムリーや苦悩していた多村の技ありのホームランとか感動ポイントも多く、非常に良い勝ち方でしたね。この勢いだとキューバ戦もかなり期待できそうです、あともうひとふん張り。頑張れ、Oh!JAPAN!それにしても、日本VSキューバという決勝カード、主催国アメリカが思い描いていたストーリーと全然違う形になって、なんだか痛快です。凄いチームではなく良いチームが勝つ、これぞ野球です。

b0061611_054439.jpgこのWBCでまたもやイメージを悪くした感のあるアメリカですが、僕が今年初めて買った新譜はアメリカものです。それはジュールズ・シアー『Dreams Don’t Count』。とてつもなく地味でとてつもなく滋味な作品です。ジュールズの渋い歌声とそっとつまびかれるアコースティックギターにアコーディオンやチェロやヴィオラなどがほのかに彩りを添えるという極めて素朴なアレンジ、そこには何の驚きも新鮮味も無いけれど、ものすごく豊穣な音楽。それは何と言ってもやはりジュールズの歌力、これに尽きるのです。決して美声とは言えないけれど、人生の苦味や切なさが喉の奥から滲み出ているような歌声とでも言いましょうか、なんかこう温もりというか体温を感じるのです、平熱よりほんの少し高いくらいの。それゆえに彼の歌声は僕の身体にスーッとあまりにも自然に滑らかに染み込んできて、僕の体温もほんの少し高くなって心地良くなります。本当に魅力的な歌声なのです。

つまり、良い声で良い歌を歌う、この作品はただそれだけです。それでじゅうぶん心は動かされるのです。決して百万枚売れなくてもロックの歴史に残らなくても、きっとどこかの誰かにとってすごく大切なレコードとなるのでしょう、そんな様子がはっきりと目に浮かぶ作品です。この忙しいご時世、『Dreams Don’t Count』をBGMにほろ苦いコーヒーを一杯、ちょっとだけ贅沢なひと時なのかもしれません。

2003年10月26日@磔磔、鈴木祥子さんと直枝さんがデュエットで歌ってくれたジュールズの「The Last In Love」が未だに忘れられません(涙)。
[PR]
by kesuike6 | 2006-03-20 00:55 | ALBUM(SINGLE)
筆おろし 『LIVE IN JAPAN』('03)
くぅ、残念ながらカーリング日本女子チーム決勝には進めませんでした。すごく悔しいけど、彼女らのひたむきな姿に僕の胸はじんわり温かくなり、試合後の涙のインタビューではすっかりもらい泣きです。この先ずっと心に留めておきたい素敵なチーム(&応援団)でした、お疲れ様です。で、そんな風にほのかな感傷に浸っていると、大注目の女子フィギュアスケートもついに始まって、もうそろそろメダルが出そうな予感がムンムンしてきました。ちなみに、僕は荒川静香派なんですが、ショートプログラムではあの大観衆の中なんだか王者の風格すら漂う滑りっぷりで凄かったです(村主さんも素晴らしかった)。それにしても、そんな彼女が僕より2つ年下で既にベテランと呼ばれていることに心底驚き、自分の不甲斐なさに辟易してしまいます・・・あわわ。まぁでも、今回のトリノオリンピック、全体的に女子の元気さがすごく目立ちますね。どの競技を見ても男子よりも女子の方が断然面白いんですよ。それは単にアンタが男だからでしょという意見が聞こえてきそうですが(笑)、でも、なんかものすごいエネルギーを感じるんですよね、必死さというか闘志というか。いやはや、やっぱり女性にはかなわないです(元気出せ!男子!そして、俺!)。

続きを読む
[PR]
by kesuike6 | 2006-02-22 19:12 | ALBUM(SINGLE)
V.A. 『MIRROR BALL SONGS -tribute to Neil Young-』('01)
一時期トリビュートアルバムが妙に流行ったことがありましたが、
こんな素敵な作品がひっそりと出ていたのです。

b0061611_1525314.jpg01 Only Love Can Break Your Heart / Tanaka Aya
02 Dreamin’ Man / Freebo
03 Out On The Weekend / Noise On Trash
04 Campaigner / Commonbill
05 Harvest / General
06 I am a Child / Ahh! Folly Jet
07 Buffalo Springfield Again / Sakana
08 Helpless / Indian Rope
09 Like a Hurricane / Labcry
10 Philadelphia / Sugar Plant

つまり、日本人アーティストによるニール・ヤングのカバー集。田中亜矢、フリーボ、コモンビル、さかな、ラブクライと当ブログでも大プッシュのアーティストが目白押し、このメンツで題材がニール・ヤングでしょ、そんなの悪いわけがないじゃない。決して派手さはないけれど、揺ぎない個性をしっかり持っている10組。トリビュートがどうとかいう以前に、日本にもこんなにスゴイやつがいるんだよと静かに教えてくれる作品になっている。

上述の5組は全て聴き応え十分だけど、一番のお気に入りは、やっぱりどうしたってコモンビル!西山達郎さん在籍時のコモンビルだが、どこをどう切り取ってもコモンビル節炸裂!トリビュートというよりタイマン勝負、愚直なほどストレートな男気は惚れ惚れするほどカッコイイ!玉川さんの轟音ギターと歌声はロックンロールそのもの、泣けて仕方がない。生き様をそのまま音に出せる玉川さん、ニールにも全然負けてないよ。最高!

※ここで全曲試聴できます⇒http://www.elesal.com/saldisc/neilyoung/
[PR]
by kesuike6 | 2006-02-18 15:36 | ALBUM(SINGLE)
ビバ☆シェリー 『viva sherry』('03)
5年暮らした京都から神戸にやって来て3年目になるのですが、今でもずっと京都が恋しいのです。じゃあなんで京都が好きなのかと考えみますと。京都には独特の捩じれがあるのです。真偽はともかく京都人には裏表があるというイメージがつきまとっていますし、街に出れば歴史ある建物と新しい建物が平気で渾然一体になっております。一体、大きいのか小さいのか、速いのか遅いのか、深いのか浅いのか、優しいのか冷たいのか、明るいのか暗いのか、美しいのか醜いのか、眠っているのか起きているのか、イマイチはっきりしない街なのです。僕にはその掴みどころの無さがとても魅力的に思えまして、それゆえに飽きが来ないのです。そう、変な街なのです。

b0061611_14244778.jpgそのような意味で、実に京都らしい女の子バンド、ビバ☆シェリーの1stアルバムを紹介しようかと思います。ビバ☆シェリーとはピアノ&ボーカルのサトさん(全曲作詞作曲)とドラムスのヒメコさんからなる二人組であります。この作品は日本のミッチェル・フレームこと元カーネーション棚谷祐一さんがプロデュースしておりまして(おそらく同じく京都出身で交流のある実力派ロックバンドChainsからの紹介があったのでしょう)、相変わらずの丁寧且つダイナミズムを失わない見事な仕事ぶり(随所で棚谷さんらしいフレーズも飛び出します)にただただ唸るばかりなのですが、もちろんのこと、それもこれも素材が素晴らしいからこそであります。

ビバ☆シェリーとはなんとも可愛らしいバンド名ではありますが、その音楽はポップな肌触りでありながら奥底では少しエキセントリックに屈折しております。エゴ・ラッピン、クラムボン、チボ・マット、安藤裕子と言ったオルタナ世代の女性アーティストの顔が次々と浮かんではきますが、そのどれとも異なるビバ☆シェリー節というものがしっかりありまして、それは独特の暗さであったりどこか抜けきらない感じとでも言いましょうか、大抵がマイナスイメージに働いてしまう要素であるのにも関わらず、彼女らの場合それがなぜだかチャームポイントになっているのです。実に不思議な現象ではありますが、実に京都らしいとも言えましょう。そしてまた、曲単位であるならば女の子がiPodで聴いている姿がバッチリと絵になる曲ばかりなのに、アルバム全体で見ると全6曲見事にてんでバラバラでして、なかなか一つのジャンルで説明できないところもやはり京都らしいのです。なんだか京都、京都とまったくうるさいのですが、「あじさい」や「星砂」という曲などは京都がどうとかを通り越して全国的大ヒットしてもおかしくないと思うのです。しとしと泣いてくださいませ。

※棚谷さんと岡村詩野さんによる推薦コメント
http://www.beatink.com/TheDeli/d_cg/cb1025.html?body=cb1025_f.html
[PR]
by kesuike6 | 2006-02-17 14:30 | ALBUM(SINGLE)
原田真二 『NATURAL HIGH』('79)
b0061611_15412178.jpg人気絶頂時の彼は全部の歯が虫歯になってかぶせた銀歯も虫歯になるくらいチョコをもらったんだろうな・・・なんてことをバレンタインデーに独り思いながら、投売りされていた原田真二の2nd『NATURAL HIGH』のLPを買った。義理チョコより安そうな300円、なんとも切ない。ジャケットに思い切り値札が貼り付いている、キレイに剥がそうとするも失敗、見事にジャケットの色が剥げ落ちた・・・嗚呼、NATURAL LOW。(←“d”の下の白いとこがそれ)

続きを読む
[PR]
by kesuike6 | 2006-02-15 15:49 | ALBUM(SINGLE)
ザ・コレクターズ 『UFO CLUV』('93)
下のくるりの記事を書いてから、久しぶりに『さよならストレンジャー』を聴いた。7曲目「トランスファー」のイントロのギターフレーズが耳に飛び込んできた時に、あれ?なんかどっかで聞いたことあるフレーズだなぁと思って、記憶の検索エンジンにかけてみると、すぐに出てきてくれた。そうだ、コレクターズの「Monday」だ。という流れで、その「Monday」が収録されている『UFO CLUV』をこれまた久しぶりに聴いた。高校の体育祭で「世界を止めて」が流れて密かに嬉しかったことや、入試でとある大学に向かうバスの中で、コレクターズ出演時のライブビートのエアチェックテープをウォークマンで聴いたことをふと思い出した。あと、99年のクリスマスに京都駅ビル室町小路広場で寒い中独りで観たコレクターズとカーネーションのライブも・・・。

続きを読む
[PR]
by kesuike6 | 2006-02-11 14:33 | ALBUM(SINGLE)