カテゴリ:CARNATION( 43 )
カーネーション 「市民プール」('95)
↓は聴いた直後の感想である。確かに『WILD FANTASY』は全曲シングルカットOK史上最高にキャッチーな極めて完成度の高い傑作、これが売れなかったら嘘だろ!とも思う。ただ、僕個人的な好みから言うと、その風通しの良さが逆になんだか物足りなくて、心の奥底でガツンとくるものがあまりなかったなぁと言うのが正直な感想である。なので、全曲レビュー今回はおあずけ、まったく意地の悪いファンでごめんなさい。

と言っても、カーネーションを嫌いになるはずもなく、なんだかんだで好きなのか『WILD FANTASY』もよく聴いてるし過去の作品も相も変わらず毎日のように聴いている。ていうか、なんたって夏だから!ニッポンの夏と言えば、僕にとってはチューブでもサザンでも山下達郎でもなく、圧倒的にカーネーションである。だって、ニッポンの夏は暑いし気だるいし、出来れば外になんか出たくない、窓の外から聞こえてくるミンミン鳴く蝉の声をBGMに扇風機に吹かれながら冷たい麦茶を片手にテレビで高校野球を観るのが僕の夏休み、海やリゾートなんて言葉は無縁なのである。そんな僕のロンリーで怠惰な夏休みをリアルに歌にしてくれるのはカーネーションしかいない。「Holiday」「三丁目の夏」「The End of Summer」「サマーデイズ」「Happy Time」「1/2のミッドサマー」「コズミック・シーのランチ・タイム」「レオナルド」「ドラゴン・シャフト」「愛する言葉-Summer Children-」などなど眩暈がするようなキラーサマーチューン目白押しだが、その中でも僕が一番グッとくるというか即死するのは「市民プール」という曲である。

b0061611_18364433.jpgこの曲、何かの雑誌で“絶頂期のスティーヴィー・ワンダーのようだ”と評されていたことを記憶しているが、大野由美子さんによるスティール・パンの夢見心地な響きが印象的な気だるくも心地好いほんわかグルーヴィーナンバー。その心と脳みそのトロけ具合は、カーネーション流はっぴいえんど「夏なんです」なんて言い方が出来るかもしれない。闇雲に暑苦しいわけでなく闇雲に爽やかなわけでもない、つまり、「市民プール」は僕にとって完璧なニッポンの夏ソングなのだけど、同時に究極のラヴソングでもある。とにかく、この曲の直枝さんの歌詩がホント切なくて、狂おしくて、ウルッときて仕方がない。主人公の男の子が真夏の何気ない日常の中でふと思い出すのは大好きなあの娘のことばかり、今すぐ彼女に好きだと伝えなきゃ、でも伝える勇気がない。そんな悶々とした葛藤が夏の暑さも手伝ってますますドロドロと渦巻いていく・・・。で、このまま終わってしまうと、どうしようもなく情けない奴だと救いようがないのだけど、直枝さんが選んだ最後のフレーズはこうだ。

“ほら 風が少しでてきた”

・・・なんかもう泣けてくる。この先彼がどうなるのかはっきりと説明してくれているわけではないけど、微かに光が見える。映画でも小説でもそうだが、僕はあからさまなハッピーエンドよりも、こうやって少しだけ希望をちらつかせてくれるエンディングの方がはるかに感動を覚える。だって、些細なことの方がよりリアルだから。僕の大好きな映画アキ・カウリスマキの『浮き雲』は澄み切った青空に白い雲がふんわり浮かんでいる映像で幕を閉じる、あのどうしようもない幸福感がこの「市民プール」にはある。
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by kesuike6 | 2006-08-06 18:45 | CARNATION
ロックンロールの魔法を信じるかい?
b0061611_0511297.jpgロックンロールとはどうしようも泣けて踊れる音楽のこと。
ということはつまり。
『WILD FANTASY』はロックンロールそのものなのだ。

そして、やっぱり、カーネーションは最高だなぁ!
きみにはとってもかなわない。


BGM:MAGIC / Carnation
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by kesuike6 | 2006-07-26 01:21 | CARNATION
ロック画報24~We Love You! カーネーション~
b0061611_23182446.jpg明日発売だけど、今日出てた!買った!読んだ!聴いた!泣いた!
全60ページ、あるのはカーネーション愛のみ。なんかもう嬉しくて堪らない。

僕は特集を読みながら、初めてカーネーションのCD(『GIRL FRIEND ARMY』)を買った日のことを思い出した。そう言えば、あの日も大雨だったなぁ。

BGM:カーネーション / やるせなく果てしなく
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by kesuike6 | 2006-06-15 23:44 | CARNATION
ロック画報24
某ちゃんねるから判明、来月出る『ロック画報』でカーネーションが大特集される模様!素晴らしすぎる!
http://item.rakuten.co.jp/book/4040052/
“やがてインターネットサイトの普及とともに多くのファン・サイトが立ち上がり”って、僕のHPやブログも入ってるのかしら?ともかく、こうやって音楽媒体で大々的にカーネーションがフィーチャーされる日が来るなんて、正直ムーンライダーズ親分がいる限り無いと思ってたから、いやぁもうめちゃくちゃに嬉しいのです(涙)。

BGM:カーネーション / ルネッサンス
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by kesuike6 | 2006-05-19 00:15 | CARNATION
カーネーション 「はいからはくち/抱きしめたい/春よ来い」('00)
b0061611_238233.jpg「はいからはくち」
 (→『LOVE SCULPTUREⅡ』&『LOVE SCULPTURE』のおまけCD)
「抱きしめたい」
 (→『LOVE SCULPTUREⅡ』)
「春よ来い」
 (→『恋するためにぼくは生まれてきたんだ』)

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by kesuike6 | 2006-01-28 23:29 | CARNATION
直枝政広 『man-hole -ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK-』('01)
b0061611_25111.jpgつい先日、深夜の地方局(SUN TV)で鈴井貴之監督の映画『man-hole』がやっていました。こちらでは毎週、北海道産番組「水曜どうでしょう」や「1×8」がやっているので、もうすっかり鈴井さんや大泉洋さんはお馴染みだったりするんですが(だぶん)、僕としてはそのこと以上にとにかくこの映画は直枝さんがサウンドトラックを手掛けているということでずーっと観たかった映画でした(近くのレンタル屋にはDVDは置いてないのです)。それゆえ2006年の年始めに、思いがけず5年越しの願いがかなって、こりゃ幸先いいかもとハッピーな気分です。おまけに、というか、もちろんこのことの方が重要なのですが、映画自体も、ちょっぴりホロ苦く、でも、ちょっぴり温かくなれる人間ドラマで、僕が好きなタイプの作品だったので、これまたハッピーな気分です。

そして、やっぱり。カーネーションの『GIRL FRIEND ARMY』を毎日毎日何度も何度も狂ったように聴いて青春時代を過ごしてきた(未だ青春は終わってない!?)僕にとって、ラストに「Garden City Life」が流れてきた時には何とも言えない感慨がありました。“甘くてからい毎日/猫背のまま寝すごした/どうすれば大人になれるんだろ/もうちょっと愛が足りないのかな”まさにこの映画にバッチリなフレーズじゃないですか!エイミー・マンの曲にインスパイアされて『マグノリア』という映画が生まれたのと同じように、『man-hole』は「Garden City Life」という名曲が映像化された映画なんだと僕は勝手に思い込んでます。もし劇場で観てたら、きっと泣いてただろうな。

b0061611_255039.jpgもちろん「Garden City Life」だけじゃありませんよ、このサントラものすごく良いです。既発曲の3曲カーネーション「Garden City Life」直枝政広「野いちご」坂本サトル「愛の言葉」を除く27曲は当然のことながら新曲、カーネーションのメンバーやお馴染みの大野由美子さん(Buffalo Daughter)、ロベルト小山さん(The Thrill)と一緒にたった4日で作り上げたそうです。それゆえ緻密に作り込んだ音というよりは、勢いに任せた一筆書きのようなラフな演奏によって、人肌の温もりが感じられる生々しい音になっています。また、曲調もバラエティ豊かで、ファンキーなのから切ないのから、フレンチっぽいのとか、フォーキーなの、カントリーっぽいの、ジャジーなの、サイケなの、テクノっぽいのとか、終いには演歌まで飛び出すし、映像がイメージの源とは言え、直枝さんの音楽脳の中身がこれほどまで露になった作品は他にはないんじゃないでしょうか。そういう意味で、直枝フリークは必聴の一枚だと思います。

そう言えば、テレビ(ココリコミラクルタイプとか)でこのサントラの曲を何度か聞いたことあります。あと、映画でラジオから「野いちご」が聞こえるシーンがありましたけど、実生活でそんなことがあると素敵ですよね。
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by kesuike6 | 2006-01-08 02:09 | CARNATION
カーネーション 『Hurricane Festival "LIVE & DOCUMENT"』('05)
b0061611_1610990.jpgもう我慢も限界!というわけで、つい先日リリースされたカーネーションのライブDVD『Hurriacane Festival』について喋りたいと思います。

SHIBUYA-BOXXをベースに、時代の荒波に流されず、たくましく行き抜いてきたアーティストのライブDVDを定期的に出していこうという素晴らしい企画“THE LIVE goes on”が始まったのですが、その記念すべき第1弾アーティストとしてカーネーションが選ばれました。誰が選んだのか分かりませんが、本当にありがとうございます。このシリーズ絶対に成功すると思います。そして、このDVDの内容がまた、トップバッターにふさわしい勢いに満ち溢れ、いきなりシリーズ最高傑作なのではないかというグレイトな出来。単なるライブDVDではなく、オフショット映像もふんだんに取り入れたドキュメンタリー仕立てになっていて、カーネーションというバンドの“今”を色鮮やかに切り取った作品になっています。とりわけオフショット映像は、映画監督で直枝さんのいとこでもある山本淳一さんとカーネーションの大田さんがプロデュースしているということもあり、画面からメンバーそれぞれの人柄が素直に滲み出ているような気がします。ていうか、緩くてかなり笑えます。ライブでのカーネーションは魂入りまくり男汁出まくりのロックンロールヒーローですが、スイッチがオフになれば途端に普通のおじさん、というあまりのギャップにすっかり世の婦女子はメロメロです(たぶん)。

撮影されたライブは、2005年9月18日もちろんSHIBUYA-BOXXで行われた『Hurricane Festival』。ライブ前にはBOXX CAFE STAGEでサエキけんぞうさん司会のトークライブが行われ、新会社(株)ハリケーン設立が公式発表されました。その場面もしっかり収録されています。

さぁ、ここからはチャプター毎に見ていきますよ。

続きを読む(もちろんネタバレあり)
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by kesuike6 | 2005-12-27 16:13 | CARNATION
カーネーション 『Hurricane Festival "LIVE & DOCUMENT"』('05)
b0061611_19553214.jpgそういえば、今日発売ですよね!
ドキュメンタリー映画風で内容も濃いので、買いですよ!
カーネーション流『ラスト・ワルツ』…違うか(笑)。

アマゾン組は、明日か明後日には届くのでしょうかね。
もうちょっとネタバレ我慢しますです。
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by kesuike6 | 2005-12-23 20:01 | CARNATION
「Hurricane Night」には行ってないんですけどね…
昨日の「Hurricane Night@SHIBUYA-AX」どうやら凄かったみたいですね…。シークレットゲストは鳥羽さんだったんでしょ?(株)ハリケーン設立を祝して鏡割り、お客さんにお酒が振舞われたんでしょ?さらに、セットリストを教えてもらったんですけど、懐かしい曲ばかり演ってるじゃないの!「BUFFALO」に「New Morning」に「なにかきみの大切なものくれるかい」に「摩天楼に雪が降る」って、今まで僕がこのブログで取り上げた曲じゃないのかい?他にも、密かに猛烈に好きな「ハンバーガーですよ」とか、最近無性にカッコイイと思い始めた「Rock City」とか、京都駅のライブ以来ずっと観たかった「グッバイ!夕暮れバッティング・マシーン」とか、鳥羽さんと言えばやっぱりこれ「愛のさざなみ」とか…どう考えても、行けなかった僕への嫌がらせとしか思えない(笑)。でも、逆に言うと、どうせ行けないのなら、これくらいやってもらわないとね。あーあ、くっそぉ…。

ゲスト出演した青山陽一さんのこの日の日記が早速アップされています。青山さんが「ハリケーン」という曲が好きだというのは前々から知っていたけど、そういう裏話があったとは。あの時もし青山さんがカーネーションに加入していたら、今頃どうなっていたのだろう?ひょっとしてブルースロックバンドになってたりして!?でもまぁ、例えれば、XTCにトッド・ラングレンが加入するのと同じようなことだろうし…もちろんカーネーションはXTCでもないし、青山さんもトッド・ラングレンじゃないけど、やっぱりいろいろ考えると鳥羽さんで良かったと思いますけどね。

とにかく、カーネーションはこれで2005年のライブ納めということで、皆さんお疲れ様でした。でも、自分勝手なファンとしてはもうすでに2006年への期待が膨らんでいるわけで(今回行けなかった人は特に)。来年は何よりも楽しみなニューアルバムも出ることだし、今度はツアーで全国津々浦々回ってもらいたいですね。地方にはライブが観たくても観れない人もたくさんいると思うので、(株)ハリケーンさん、そこんとこよろしくお願いします!

ていうか、27日の「バンブルビー・クリスマス・ディナーショウ '05@横浜サムズ・アップ」行きてぇ~…直枝ソロとジャック達って、これまた嫌がらせとしか思えない。

BGM:ハリケーン / カーネーション
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by kesuike6 | 2005-12-11 11:53 | CARNATION
カーネーション部門別私的ベストナンバー
b0061611_1722712.jpg明日はいよいよHurricane Night@SHIBUYA-AXですね!行かれる方はもうすでにドキドキなさってるのではないでしょうか?個人的には、青山陽一さんやヴィブラフォンが加わってどういう曲を演奏するのかとか、シークレットゲストは誰かとか、いろいろ気になります。とは言うものの、僕は残念ながら行けないので、参戦される方は僕の分までどうかいつもより多めに燃えてきてくださいね(レポも楽しみにしてます)。

で、それを記念してってわけではないんですけど、今回はこういう企画を考えてみました。僕は音楽を聴くときに普通に楽曲全体を楽しむ以外に、それぞれのパートに絞って聴くことも結構あるんですよ(例えば、ベースだけに集中して聴く、とか)。とりわけカーネーションは、ただ淡々と堅実にプレイするだけではなくて随所に遊び心があったりするので、ホント聴き応えあります。ということで、今回は、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、メロディー、歌詞、と6部門に分けて私的ベストナンバーを選んで行きたいと思います。では、行ってみましょう!

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by kesuike6 | 2005-12-09 17:23 | CARNATION