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『CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!』
b0061611_11363943.jpg昨日のライブはどうやら凄まじかったようですねぇ。そりゃあ、テンション上がりますよねぇ、いろんな意味で。いやぁ~ホントその場に居合せたかった、悔しい。もうカーネーションを信じるしかないでしょーよ。きっとやってくれますよ。大丈夫、大丈夫。

そうこうしているうちについに出ました、ベストアルバム『CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!~C-SIDE OF CARNATION~』。過去の2枚のベストアルバム『Mellow My Mind』『SPY FOR THE BAND』とは一切被りなし、バンド活動20年の歴史を紐解く全30曲(+ボーナストラック2曲)2枚組、しかも税込み3000円のナイスプライス!!これを聴けばカーネーションの全てが分かる(いや、ほんのちょっとだけ分かる)カーネーション入門編にはうってつけの内容になっております。念の為に言っておくと、普通のCDです(心配ご無用。是非買いましょう)。

一通り聴いてみて、つくづく名曲の多いバンドだなぁ、と改めて思いました。この調子だとD-SIDE、E-SIDE・・・とまだまだベスト作れますよ。ええ。

まぁあのーボクは一応カーネーションのアルバムは全部揃えているので、今回の目玉は何と言ってもボーナストラック2曲でしょう。またこれがねぇ、いいんすよねぇ。

まず1曲目が「It's a Beautiful Day~Edo River~Garden City Life(2004 Live Medley Version)」。コロンビア時代のカーネーションを代表する傑作ポップチューンのメドレーです。カーネーションに留まらず、間違いなくこの3曲は90年代の“Jポップス”(Jポップではない)を代表する名曲でしょう。このメドレーはライブで何度か聴きましたが、ホントに気持ちいいです。とにかく滅茶苦茶グルーヴィーで、知らぬ間に踊ってしまいます。特に大田さんのベースやばいね、ヤバイ。『スペードのエース』収録の「My Littlle World」「BLACK COFFEE CRAZY」が荒くれロックンロール、対照的にこのメドレーはスカッと爽快ポップス、カーネーションのライブはこの両者が一度に味わえるから最高なんですよ。ボクがカーネーションを飽きない理由がそこにあります。すごくいい。

2曲目は「夜の煙突(2001 Live Solo Version)」。これはレアだ。ボクは初聴き。「夜の煙突」というこれまたカーネーション初期の大名曲なのですが、ずっとこの曲はアンコールに踊り狂うためにある曲だと思っていたのですよ。それがアコギの弾き語り、しかもフォーキーなバラード調ですからね、こりゃたまげた。この曲ってこんなに切ない曲だったっけ?途中でお客さんのシング・アロングがあるのですが、聴いてて泣きそうになったよ。いやぁ~こういう「夜の煙突」も味があっていいですね。沁みるわ。

というように、カーネーションマニアにも十分楽しめる内容になっております。どう考えてもこの内容で3000円は安い。皆さん買いましょう。
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by kesuike6 | 2004-08-25 11:33 | CARNATION
佐野元春『THE SUN』
b0061611_11334526.jpg佐野元春の約5年ぶりのニューアルバム『THE SUN』を遅ればせながら今聴いている。聴きまくっている。聴かざるをえない。いや、もう一言、素晴らしすぎる。泣けるほどカッコイイ。

優しくて、あったかくて、肩の力が抜けていて、でも、強くて。希望と愛に満ち溢れ、でも、無性に切ない。佐野元春という人の人間力が嘘偽りなくそのままパッケージされた、そんな作品だ。ボクは佐野さんに会ったことはないが、きっとそうなんだと思う。そう思わせる何かがある。伝わってくる。何よりも誠実な音楽。こういう本物の音楽に出会えて、心から嬉しい。

その鋭い実験的精神ゆえに見過ごされがちだが、実は佐野さんは優れたメロディーメイカーなのである。この作品を聴いてますますその思いを強くした。全14曲あまりにもポップで親しみやすい、かといって、すぐに色褪せる安っぽいメロディーでは決してない。そこには時代を軽々超えていく普遍性がきちんと存在している。10年後もきっと「君の魂 大事な魂」を思わず口ずさんでいるのだろう。そんな素敵なメロディーを支えるホーボーキングバンドの演奏も実に元春愛&音楽愛に溢れていて素晴らしい。良いメロディー、良い歌、良い演奏、良いサウンド、この作品ではそんな当たり前のことが当たり前に、しかもちょっと余裕を持って実践されている。いやはや参りました。

・・・9.11以降残されたのはただ無力感のみ。それでも、生きていかなければならない。それならば、しっかりと足元を見つめて日常をしっかりと生きていこう。きっとそういうことなんだと思います。“夢を見る力をもっと”。

この作品を聴いて、真っ先に思い出したのが昨年発表されたカーネーションの大傑作『LIVING/LOVING』。両者ともいろいろゴタゴタがあった後、新たな出発として発表された作品だということもあるし、音楽的にはよりシンプルにメロディーと歌の力を信じようとする原点回帰とも言える精神性が共通しているような気がします。佐野さんは今年で48歳、カーネーションの直枝さんがもうすぐ45歳、キャリアのある大御所と呼ばれそうな人たちがこんなにも瑞々しい作品を出してくれるのは個人的にすごく嬉しい。佐野さん流に言うと、つまらない大人になりたくない、と思っていたのは昔のことで、今は、ヤンチャ心と優しさを持って大人になれるのならば大人になるのも悪くない、と思っています。そう思わせてくれたのは佐野さんや直枝さんのような偉大な人生の先輩が頑張ってくれているからです。いや、ホント尊敬してるんですよ。

元春世代のみならず、いろんな世代の人たちに聴いて欲しいし届く作品です。どーせなら良い音楽を聴きましょう。
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by kesuike6 | 2004-08-18 11:31 | ALBUM(SINGLE)
カーネーション『スペードのエース』(CCCD編)
b0061611_11321886.jpgいよいよ出ました!カーネーションのロマンティックニュー“CCCD”シングル『スペードのエース』!敢えて言ってやるっ、CCCD、CCCD、CCCD、コピーコントロールCDだよ、このヤロー!こんなミュージシャンにとってもリスナーにとっても何の利益のないしょーもない規格はもう最初で最後にしてくれ!ていうか、いい加減分かれよ、そんなこと。

そんなことを言いながら、買ってしまったCCCD。悔しいけど、カーネーションだから買うしかねえんだよ。そりゃあ、出来れば不買運動したいよ。でもさ、俺はCCCDは大嫌いだけど、それ以上にカーネーションの音楽が大好きなんだよ。必要なんだよ。俺には食欲、性欲、睡眠欲の他にカーネーション欲があるんだよ。もう本能なんだよ。買うしかないだろーよ。くっそぉ。

何より悔しいのは、相変わらず内容が素晴らしいことなんだよ。今のカーネーションの勢いはスゴイよ。誰にも止めらんねえよ。言っとくけど、カーネーションのロックンロールこそ今の若者が聴くべき音楽なんだよ。何のメッセージ性もないくせにカッコばかりつける似非ヒップホップ、やたら楽観的でお気楽なだけの青春パンク(あんなもん、パンクじゃねえ)、ただうるさいだけのハードコア・・・ホントどーしょうもないバンドばかりでうんざり。聴けたもんじゃない。カーネーションのメロディーの強さ、言葉の強さ、グルーヴの強さ、歌の強さ、そういう本質的な強さこそがロックなんだよ。まーいいや、とりあえず、聴きなさい。

怒りモード、終了。

今回の新曲群はどれもキャッチーで軽やかでタフでこの暑すぎる夏にもピッタリ。表題曲「スペードのエース」はスカパラホーンズがゴージャスな彩りを添える煌びやかなパーティー・チューン。カーネーション専売特許のしなやかなファンクグルーヴに身を任せ、踊りなさい。直枝さんお得意のインチキラップ(?)がまたお茶目。渡辺シュンスケ氏の軽快なピアノプレイが印象的な「十字路」は今回の新曲群の中ではボクの一番のお気に入り。男臭くて艶やかな大人のロックンロール。直枝さんのシャウトに悶絶。抽象的な言葉遣いにも関わらず風景がバッチリ見える直枝さん独特の詞も素晴らしい。“どんな意味があれば気がすむんだろ?”心に染みます。3曲目「ROSE GARDEN」はトリオカーネーションのロック魂を存分に堪能できます。狂おしい。グルーヴの嵐が吹き荒れています。ベローン、ベローンというベースが好きだな。それにしても、なんでタイトルが「ROSE GARDEN」なんだろ?5人時代にライブで何度か披露され、ファンからの人気も高かったドラムス矢部さん作曲の「LOW PRESSURE」はスペーシーなバラード。切なくて熱い直枝さんの歌がグッときます。

そして、新曲4曲の他に2曲のライブテイクが収録されています。これがまた素晴らしい。特に「My Little World」は身震いするほどカッコイイ。不穏なイントロのジャムセッションから鳥肌立ちまくりで、ワン、ツゥーというカウントが入ってから本編に入り、CDよりもかなり男気溢れる歌唱に痺れ、たいくつですかぁ~という情けないフレーズがやたらロックに聞こえ、エンディングの三人の音とグルーヴのカオスにズブズブとはまり込んで身動きがとれなくなる・・・壮絶。もう一曲は直枝さんお気に入りの「BLACK COFFEE CRAZY」。これまた熱い演奏だ。ロックンロール不良よろしく、最強にワイルド。CDよりもパワーアップした中間部の唸るギターソロは否が応でも盛り上がる。ロックンロール濃度100%、美味です。凄いわ。

嗚呼・・・。
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by kesuike6 | 2004-08-11 11:31 | CARNATION
シュガー・ベイブ「今日はなんだか(Live)」
b0061611_11303968.jpgというわけで、お次はシュガー・ベイブ。山下達郎、大貫妙子が在籍していた伝説的ポップロックバンド、シュガーベイブの最初で最後のアルバム『SONGS』(75年)は日本のポップス史に燦然と輝く大傑作。「DOWN TOWN」や「パレード」なんかは皆さんもどこかで聴いたことがあると思います。どこをきっても素晴らしい、これまた今もって全く古さを感じさせない普遍的なエネルギーを持ったポップソングがズラリ。

そんな完成度の異様に高い『SONGS』なのですが、実はボクが一番好きなのはボーナストラックの「今日はなんだか」のライヴバージョンだったりするのです。76年の解散コンサートのテイクなのですが、これが最高にロッキンでカッコイイ。ヘッドフォンで爆音で聴くとものすごく気持ちいい。踊れます。特に若き達郎氏の荒削りで魂のこもった歌がめちゃファンキーで熱い!途中のドラムソロや最後のギターソロなんかも燃えます。当時、シュガー・ベイブは硬派なロックバンドから「軟弱だ」と相手にされていなかったようだけど、いやいやそんなことはないよ。だいぶ前の話だけど、達郎さんが「最近聴いている日本のバンドはイースタン・ユースだね。」なんてラジオで言ってたのを思い出す。達郎さんイカすねぇ。そう言えば、それを聞いてイースタン・ユースのCDを買った記憶が・・・(ボクも何故かイースタン・ユースは好きなんですよ)。

このライヴテイクのイントロを聴くと、思わず「ほこりにまみれて暮らした太郎さん♪」と歌ってしまうのはボクだけでしょうか?ルーツ・オブ・「Edo River」かも・・・。カーネーション・ファンの方は是非一度聴き比べてみて下さい(そのときは意見を聞かせて下さいね)。
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by kesuike6 | 2004-08-10 11:28 | SONG
THE FIFTH ANENUE BAND『THE FIFTH AVENUE BAND』
b0061611_1128233.jpgピーター・ゴールウェイ、ケニー・アルトマン、ジョン・リンド、ジェリー・バーナム、マレー・ウェインストック、ピート・ヘイウッドによるニューヨークで生まれた粋なロックバンド、フィフス・アヴェニュー・バンドの最初にして最後のアルバム(69年作)。30年以上経った今でも全く古さを感じさせないポップロックの傑作。

土臭いアーシーな王道アメリカンロックからホントに「粋な」という言葉がピッタリのお洒落ポップソングまで幅広い楽曲構成になっているので、これ1枚でアメリカ音楽の一番美味しいエキスをたっぷり堪能できます。洗練されたコード進行、適度にイナタい演奏、しなやかなグルーヴ、歌心溢れるヴォーカル、卓越した美しいハーモニー・・・この精神はカーネーションにも受け継がれているような気がします。そう言えば、フィフス・アヴェニュー・バンドは山下達郎氏のフェイヴァリットだったりするので、フィフス・アヴェニュー・バンド→シュガーベイブ→カーネーション(夏三部作あたりの)という流れはどうかとボクなりに考えてみるのです。
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by kesuike6 | 2004-08-10 11:27 | ALBUM(SINGLE)
ラリーパパ&カーネギーママ『dreamsville』
b0061611_11265688.jpg最近久しぶりにラリーパパ&カーネギーママのライブを観た。「やっぱりええバンドや・・・。」溜め息が出た。ぼくの幸せ。だけど、悔しい。ボクがもしバンドを組むならこんなバンドにしたい、と描いている理想をラリーパパに全部やられてしまっているのだ。お願いだ、メンバーに入れてくれ。楽器弾けないけど。

大阪出身の5人組ネオカントリーロックバンド、ラリーパパ&カーネギーママ。埃臭くてコクのある絶妙なバンド・アンサンブル、地に足の着いた豊穣なグルーヴ、歌心溢れるハーモニー。まさに日本のザ・バンド、もしくははちみつぱいの再来か。ひょっとすると現在のアメリカのどのバンドよりもアメリカ臭いバンドかもしれない。そう言えば、アメリカンロックの至宝ザ・バンドもよくよく考えると生粋のアメリカ人は一人(南部出身)だけで後の4人はカナダ人だったりする。面白い。そして、ラリーパパの最大の強みはチョウ・ヒョンレ、キム・スチョリという二人の特徴の違うヴォーカリストがいるということ。しかも、二人ともすごくすごーくすーごくイイ声をしている・・・嫉妬しちゃう。やっぱり、悔しい。

そんなラリーパパ&カーネギーママの2ndアルバム『dreamsville』はボクの心のオアシスだ。特に「心象スケッチ」という曲はボクの心のベストヒット、ど真ん中。素晴らしいバラードだ。後半のチョウくんとスチョリくんのヴォーカルの熱い掛け合いが鳥肌もので、思わず目頭も熱くなる。この曲、ライブでは終盤に演奏することが多いのだが、常に冷静沈着で自己主張をあまりしないキム・ガンホがこの時ばかりと前に出てきてギターソロを弾きまくる。その姿がやけに感動的で、ホントに泣きそうになった。最後の「おしまい」という曲は11分を超える長尺の曲なのだが、それにもましてあまりのテンポの遅さに度肝を抜かれる。ボクが今まで聴いた曲の中で最も遅いような気が・・・。止まりそうで止まらない、ハエが止まるようなリズム。早いリズムをキープするのは容易いが、これほどまで遅いリズムだとかなり難しいに違いない。そんな遅いリズムをきっちり刻めるのは、きっとメンバー全員が相当のんびしりしたゆるい人たちなのだろう。

ただでさえ時間の流れが早い今の時代、ラリーパパのこのゆるさはある意味攻撃的だったりするのかもしれない。紛れもないロックだ。

※このアルバムに寄せて、直枝さんはこうコメントしています。

「線路のように長い曲をゆっくりと深呼吸するように演奏している。日々の考えや、ちょっとした気持の揺れの小さなメモが、ゆるい丘陵を走る音と見事に溶けあっている。ぼくはうなずきながら、そしてギターを膝に乗せて一緒にセッションするように自由に弾きながら聴いた。またしても、とてもいい気分です。」
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by kesuike6 | 2004-08-04 11:25 | ALBUM(SINGLE)