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The Velvet Crush『HEAVY CHANGES』('97)
17、18日のカーネーション大阪ワンマン2DAYSはマジで凄かった。直枝さんは「バナナ(ホール)にはロックの神がいる」としきりに言っていたけど、ホント神がかりのロックンロールショウだった。いやぁ~凄かった。

ボクはトリオ以降のカーネーションのライブの感じが大好きなのです。メロディアスでポップなメロディーにガツンとした爆音ギターとズシンと重たいリズム隊、そしてしっかりとボーカルが歌う、そんなガッツのあるロックンロール。そこで、他にこういう感じに似た作品ないかなぁ、とCD棚を探してみたんですよ。すると、真っ先に思い浮かんだのがヴェルヴェット・クラッシュ『ヘヴィー・チェンジズ』。ヴェルヴェット・クラッシュはマシュー・スウィートと共に90年代のUSインディーギターポップを牽引したロックバンドで、今やカリスマ的存在と言ってもいいと思います(最近、マシュー・スウィートと一緒に来日していましたね。今年で結成15年!)。ビートルズ直系のメロディにビーチボーイズ的ハーモニーを効かせバーズのようなカントリー風味をプラスしたパワフルなギターロックとでも言いましょうか。とにかく、最高にイカしたアメリカンロックバンドです。

そんな彼らの3枚目のアルバム『ヘヴィー・チェンジズ』は最高傑作の呼び声高い前作『ティーンエイジ・シンフォニー・トゥ・ゴッド』に比べてカントリータッチの曲が減り、よりダイナミックで重厚なミドルテンポのロックンロールが満載で非常に聴き応えのあるこれまた傑作。ヴェルクラのアルバムはどれも素晴らしいですが、特にこの作品はサウンドがぶっとくてカッコイイんですよ。リック・メンクのシャープなドラミングやポール・チャスティンの熱いボーカルなど、ホント男臭くて最高です。カーネーションの今のライブ感に結構近いと思うので、その感じが好きな人は一度聴いてみて下さい。ボクの言っていることがきっと分かって頂けると思います。聴く時は、ヘッドフォンで爆音で聴いて下さい。燃えますよ。

※パフィーの大貫亜美ちゃんがヴェルクラの大ファンで、彼女のソロ作品にヴェルクラが数曲提供していたりします。
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by kesuike6 | 2004-09-21 11:54 | ALBUM(SINGLE)
カーネーション 大阪ワンマン2日目。
『CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!-ACE OF SPADE-』
<1994-2004 and NOW!>@大阪バナナホール
2004年9月18日(土) 18:30開演

いやぁー今日は燃えましたよ!とだけ、ここでは言っておきましょう。

※セットリストはまだ渋谷が終わっていないのでここには書きませんが、けすいけぽっぷのライブレポにはもう載せてあるので見たい方はどうぞご覧下さい。
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by kesuike6 | 2004-09-19 11:53 | LIVE
カーネーション 大阪ワンマン1日目。
『CARNATION IS THE GREAT R&R BAND!-ACE OF SPADE-』
<1983-1993 and NOW!>@大阪バナナホール
2004年9月17日(金) 19:00開演

>>セットリスト<<
1.My Little World 2.BLACK COFFEE CRAZY 3.ごきげんいかが工場長 4.愛しのリボンちゃん 5.からまわる世界 6.ファームの太陽 7.Holiday【直枝ソロ】 8.USED CAR 9.十字路 10.スペードのエース 11.ローマ・函館 12.SUPER ZOO! 13.ハイウェイ・バス 14.学校で何おそわってんの 15.The End of Summer 16.ANGEL
en①1.YOUNG WISE MEN 2.ゴング・ショウ
en②1.Garden City Life
en③1.夜の煙突【直枝ソロ】

⇒詳しくは、けすいけぽっぷのライブレポートにて。
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by kesuike6 | 2004-09-18 11:51 | LIVE
カーネーション インストアライブ@心斎橋タワレコ
>>セットリスト<<
1.OOH! BABY 2.パーキングメーター 3.Garden City Life 4.LOVERS&SISTERS 5.スペードのエース
全5名曲 約30分の楽演

整理番号10番、前から2列目、直枝さんのほぼ目の前。観てる方も照れ臭い。午後7時。直枝さん、なんとエスカレーターを逆走して颯爽と登場。最初は直枝さん弾き語り。声慣らしの1曲目「OOH! BABY」はいきなりサビから入る新バージョン、ますます色気とエロ度倍増。悶絶。特に“ウゥ~ベイベヘェ~♪”の“ヘェ~”がエロい(これじゃ、よくわからん)。2曲目「パーキングメーター」はまさかやると思っていなかったので嬉しかった。最初イントロを聴いても何なのかよくわからなかったもんな。3曲目「Garden City Life」は弾き語りでも十分カッコイイのです。4曲目「LOVERS&SISTERS」からは矢部さんがラップスティール、大田さんがタンバリン&コーラスで参加。これでますますノリやすくなるぜ。ラップスティールの幻想的な音はまるで海を泳ぐ魚のよう。ゆらゆらゆらめきます。気持ちE。そして、ラストは「スペードのエース」。直枝さん曰く、ウエスタンカントリー調のレアなバージョン。スウィンギーにキめてくれました。前半の熱唱と後半の緩さがイイ塩梅で混ざり合った、それはそれは楽しいライブでした。

ライブ後、メンバーとの握手会がありまして、この上ない緊張に襲われました。心臓が飛び出るとはまさにこのことです。相変わらず「最高です!」としか言えなかった・・・。
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by kesuike6 | 2004-09-17 11:50 | LIVE
デキシード・ザ・エモンズ『太陽の目』('04)
b0061611_11493380.jpgつうことで、昨日からデキシー熱が猛烈に吹き荒れてきて、勢いで今日タワレコで新作ミニアルバム『太陽の目』を買っちまったぜ。すげえーぜ、今のデキシー。間違いなくカーネーションと並んで日本最高峰のトリオロックバンドだぜ。アベ・ジュリーのダイナマイト・セクシー・ボーカル&ダイナマイト・ザクザク・ギター、ハッチー・ブラックボウモアのダイナマイト・ドカドカ・ドラム、プ・プーヤン(ブラウンノーズ2号)のダイナマイト・ブンブン・ベース。まさにダイナマイなスリー・メン!圧倒的なグルーヴに思わずダンシングオールナイト!全6曲カッチョイイーとしか言いようのない灼熱の20分、あちち、あちち、火傷に注意だぜ。特に2曲目「Yes, Baby Go On」はヤバイぜ、痺れちまうぜ。

昨日はとっさに「売れるわけネエか」なんて言ってしまったけど、ゆらゆら帝国くらいは売れてもいいんじゃないか?・・・て、ゆらゆら帝国がどれくらい売れてるのかよくわからんけど。
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by kesuike6 | 2004-09-15 11:47 | ALBUM(SINGLE)
デキシード・ザ・エモンズ『S,P&Y』('99)
世界に誇る日本最強のカルトバンド、デキシード・ザ・エモンズ。こんなマニアックなバンドがメジャーレーベールに在籍していたなんて奇跡だ(この作品を最後にインディーズへ、そして最近またもやメジャーに復帰!なんかピークを過ぎたメジャーリーガーみたいだな)。そう考えると、日本もなかな捨てたもんじゃない・・・。

その偏執狂的にこだわりにこだわったサウンドは60年代以上に60年代。ライナーノーツで萩原健太氏も述べているが、一体どうやったらそんなドカドカボコボコしたドラムの音が出せるのか?一体どうやったらそんなモワモワグニョグニョなサイケデリックなサウンドになるのか?謎だ、ミステリーだ。そうそう、最近、何やら全世界的にガレージロックが盛り上がってるようだけど、そんなもんデキシーはとうの昔からやってるよ。まさに時代がデキシーに追い付いたのさ。いや、まだまだ追い付けてないよ。デキシーの二人は今もなお何食わぬ顔で先頭走ってるよ。

その独特なサウンドの他にも、意外とポップなメロディやアベジュリーのソウルフルなボーカル(「アイ・ガット・ユー」での初期和田アキコを彷彿させるファンキーな歌唱は凄さまじい)など聴き所満載の傑作アルバム。それまでは照れのせいなのかモンティ・パイソンゆずりのブラックユーモアが過剰に出ちゃってコミックバンドぽく受け取られがちだったのが、この作品ではそのイメージを覆すのに十分すぎるほど二人がこれまで以上に音楽にシリアスに立ち向かった本気と書いてマジな作品になった。もっともっと評価されるべき作品だし、もっともっと評価されるべきバンドである。海外で出した方がウケルんじゃないの?

そういえば、デキシーが最初に目をつけたスクービー・ドゥは今じゃえらい人気者ですな。なんだか切ないねぇ。デキシー頑張れ!て、売れるわけネエな(失礼)。

※まったくの余談ですけど、ボーカル&ギターのアベジュリーはボクと同じ誕生日、同じ身長、同じ体重、同じ足のサイズ、同じB型、同じ一人っ子、同じメガネっ子(最近はかけてないのかな)なんです。他人とは思えないのです。
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by kesuike6 | 2004-09-15 11:45 | ALBUM(SINGLE)
Steve Miller Band 「Take The Money And Run/Rock'n Me」
b0061611_11451785.jpg相変わらずカーネーション『LIVING/LOVING』を毎日のように聴いているのですが、まったく飽きません。昨年の8月27日にリリースされたのでもう1年以上経つのですが、未だに初めて聴いた時の感動がそのまま続いているというまさに奇跡的なアルバム。墓場に持って行きたいアルバム最有力です。果して今秋11月にリリース予定のニューアルバム『SUPER ZOO!』が『L/L』を超えられるのか?正直、ちょっと心配なんですよね。どーなんでしょーか?直枝さん、大田さん、矢部さん。もしボクが彼らの立場なら、あんな凄いアルバム作っちゃったら、間違いなく途方に暮れていますね・・・まぁ所詮、凡人の考えることですけど。でもね、今年発売された2枚のシングル『ANGEL』『スペードのエース』が最高にゴキゲンだったので、実際のところは期待のほうが大きいんですよ。はい。

あっ、今回は『L/L』の話じゃなかったですね。スティーヴ・ミラー・バンドでしたね。ただ『L/L』を製作する上で、あるいはカーネーションがロックトリオとしてやっていく上で大いに参考になった作品であるのは間違いないです。「あらくれ」「COCKA-DOODLE-DO」「BLACK COFFEE CRAZY」のような今までのカーネーションじゃなかなか聴かれなかったストレートなロックンロールがまさにそれです。

スティーヴ・ミラー・バンド。恥ずかしながらボクは直枝さんの口からその名前を聞くまで存在を知らなかったのですが、どうやら70年代に大ブレイクしたらしいです。特に『The Joker』とこの『FLY LIKE AN EAGLE』が有名ですね(あと『Sailor』もかな)。ボクはこの『FLY~』はアナログ盤で持っているのですが、ただひたすらB面の1、2曲目ばかり聴いています。とにかく最高にイカしたロックンロールに痺れまくり。1曲目「Take The Money And Run」ではたった3つのコードでザクザクとギターカッティングでグイグイ押し切るその男気に脳天をかち割られ、2曲目「Rock'n Me」でのブルースフィーリン溢れる超キャッチーなパワーポップに頚椎をやられ腰砕け(ポールマッカートニー「Junior's Farm」と双璧)。ロックンロールの一番いいエキスを味わえます。スティーヴ・ミラーのギターも然ることながら、強靭だけどスッカスカのドラムとベースのグルーヴも素晴らしい。それに彼の歌声もなかなかに味わい深いのです。最高。きーぷおんろっくんみーべいべ♪
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by kesuike6 | 2004-09-10 11:43 | SONG
ラリーパパ&カーネギーママ『LIVE』('04)
b0061611_11432248.gifラリーパパ&カーネギーママの通算4枚目の新作は過去の3作(第1期ラリーパパ)を総括するそれはそれは素敵なライブアルバムでした。最近はこればかり聴いています。果して今の20代のバンドでこれほどライブを聴かせられるバンドがいるのでしょうか?

サニーデイサービス以降、はっぴいえんどチルドレンと言われるようなバンドが続々と出てきていますが、その多くが結局のところ「それってサニーデイチルドレンでしょ?」と言いたくなってしまいます(それが悪いとは思いませんが)。そういった状況の中、ラリーパパは“はっぴいえんど”や“はちみつぱい”(あるいは“センチメンタル・シティ・ロマンス”や“ザ・バンド”や“グレイトフル・デッド”など)と本気でタイマン勝負しているバンドだと思います。とか言っても、彼らにしちゃあそんなことは全く意識してないんでしょうけどね。そう、そこがまたいいんですよ。もちろん、今挙げたようなバンドはメンバー自身も大好きなんでしょうけど、それが意図して生み出されたサウンドではなく、何気なく身体から出てきたらこんなサウンドになっちゃいました、というナチュラルさがいい。片意地張ってないというか、肩に力が入っていないというか。

そういうナチュラルさを出せるようになるにはそれなりに年月が必要で、若いうちはどうしても力入っちゃうんですよね。だから、ラリーパパの音楽はオヤジ臭いとか言われるんですよね。・・・まぁそれはある程度は当たっているのかもしれないけど、よくよく考えると60、70年代ではラリーパパのような若くてもアダルトな音楽をやってたシンガーソングライターやバンドはたくさんいたわけで、別にそれが変わってるということでもなく時代に溶け込んでいたんじゃなかったっけな?今では、ラリーパパのようなバンドはある意味異端ですからね。それは時代の移り変わりのせいだと言われればそれまでだけど、それにしてもちょっと音楽シーン全体が幼稚になってきているような気がする(これ、毎回言ってるんですけどね)。ま、そんなことはどうでもいいんですけど、とにかくラリーパパがこの時代にいてくれたということに感謝というか、ホントに出会えて良かったと心底思います。

良いバンドというのは、すぐにメンバーの顔と名前を覚えられるバンドだと思います。それは意識して覚えようというのではなく、自然と覚えてしまうのです。ラリーパパはまさにそういう感じで、5人もメンバーがいるのですがすぐに顔と名前を覚えてしまいました(他に5人以上のバンドで名前を覚えているのはカーネーションとザ・バンドくらい)。決してメンバーそれぞれがキャラクターの強いバンドではないのに。それは明確なフロントマンがいない(一応、チョウさんなのかな?)こともあるだろうし、それ以前に5人の音が過不足なく絶妙にブレンドされているまさしく“バンド”であるということが大きな要因なのではないでしょうか。それぞれが決して自己主張はしないのだけど、それぞれの音に顔がはっきりと見える。誰が欠けてもいけないし、この5人でなければ出せない音。このご時世、そういう正真正銘の“バンド”というものになかなか出会えないですよ。

このライブ盤では、ラリーパパのそんなバンド力がいかんなく発揮された素晴らしい出来になっています。終盤、ブラック・ボトム・ブラス・バンドのホーン隊が加われば、すぐさま思い出すのはザ・バンド『Rock of Ages』。『LIVE』を聴いた後、思わず『Rock of Ages』のレコードを引っ張り出してきて針を落としましたが、ラリーパパは決して負けてないですよ。歌に寄りそう骨太でたおやかなグルーヴに支えられ、時にメロウに時に熱っぽく歌われるソウルフルなヴォーカル。何と言ってもこのバンドの強みは二人の優れたシンガーがいるということ。ただひたすらにいい歌をいい声いいハーモニーで歌い、いい演奏いいグルーヴで盛り立てる、ただそれだけ。結局、時代を超えて後世まで歌い継がれる音楽というのはそのシンプルな部分でどれだけ心血注いでいるか、そこにかかっているような気がする。ラリーパパの音楽を聴いてそう思った。
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by kesuike6 | 2004-09-09 11:41 | ALBUM(SINGLE)
Shea Seger『the may street project』
b0061611_11415375.jpgあらら?こういうのはボクにしては珍しいんでないの?いわゆる、今時のサウンドというか、ブレイクビーツやらヒップホップやらR&Bやら・・・あれれ。

確か、今は亡き京都のヴァージンメガストアで大プッシュしいていて、帯にはロン・セクスミス参加と書いてあるし、ちょっくら試聴でもしてみるか、とヘッドフォンを装着して1曲目「last time」を聴いてみると、これが異様にカッチョヨクて思わず買っちゃった。で、家に持ち帰って早速聴いてみたけど、やはりサウンドがあまりにも今時過ぎたように聞こえたので気持ちが萎えてちゃんと聴かなかったのです。それでしばらく聴いていなかったのだけど、何の拍子かふと聴いてみたくなって一枚ちゃんと通して聴いてみると、これがなかなかに良いのですよ。そっからは結構頻繁に聴いている、お気に入りです。はい、先入観に捕われるのははよくないですね。

この作品から聞こえてくるサウンドは確かに今風だけど、そんな流行り廃りの柔なサウンドではない。なかなかに深いです。で、また楽曲の幅が広いと言うか、ライナーノーツから抜粋すると、“フォーキーなポップスからサザン・ロック、ソウル、R&B、ヒップホップ、ブレイクビーツ等”様々なジャンルが混在した幅広い楽曲構成になっています。それは単にシェイ・シーガー自身様々なジャンルの音楽を聴いていたからでしょう。あと何と言っても、彼女の歌声ですね。当時弱冠21歳とは思えぬ、憂いのあるソウルフルなしわがれた歌唱は、それこそジャニス・ジョプリンにも匹敵するような(いや、そこまではいかないか)力強さがある。渋い声してますよ。好きです。シェリル・クロウとか好きな人は気に入るかもしれませんね。

彼女はボクと同い年なので、そういう意味でも頑張ってもらいたいものです。でも、このデビュー作が出てから3年以上経ってもまったく音沙汰無いのですが、どうしたのでしょうか?

※確か、シェイ・シーガーはサマーソニックに出演したり、矢井田瞳とUKツアーを一緒に回ったりしてましたね(日本でも共演してました)。

※「always」でシェイと素晴らしい掛け合いを聴かせてくれたロン・セクスミスはこの作品が縁でマーティン・トレフェをプロデューサーに起用するようになり、それまでのロンのフォーキーな作風にポップな風を吹き込んでいます。
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by kesuike6 | 2004-09-08 11:40 | ALBUM(SINGLE)
JELLYFISH『SPILT MILK(こぼれたミルクに泣かないで)』
b0061611_11401959.jpgいやぁ~ホント音楽が好きで好きでしょうがないんでしょうな、この人たち。オタク根性丸出し、丸裸。イイネ!普段ほとんど音楽を聴かないってミュージシャンがいるみたいだけど、ボクはそういうミュージシャンをあまり信用していない。音楽聴いてないのにいい音楽を生み出すことができるわけない、とボクは思う。昔、ロッキー・チャックってバンドの人が「ボクは名曲しか聴いていないから、名曲しか作れない。」なんて言ってて、随分と傲慢なこと言うなぁ~って呆れたとこもあるけど、でも、それはあながち間違いじゃないような気がする。イイ耳持ってる人はやっぱりイイ音楽が作れますよ。というより、もしそのミュージシャンが音楽に対して妥協のない人なら、イイ音楽を聴けば聴くほどスタンダードも上がって行くわけで、その基準を超えた曲しか出さないとなれば当然名曲しか世に出ないことになる。それが妥協しちゃう人なら、基準を超えない曲でも平気で出しちゃうんだろうけど。何を言ってるのか自分でもよくわからなくなってきたけど、少なくともこのジェリーフィッシュは一切妥協を許さないバンドなんだろうなと、この作品を聴いていてひしひし感じる(まぁちょっとやり過ぎかなと思うとこもあるけど、それはご愛嬌ということで)。

このジェリーフィッシュというバンド、何やら「ポスト・ビートルズ」とか「90年代のビートルズ」なんて言われてたらしいけど、「ポスト・クィーン」「90年代のクィーン」の方が近いんじゃないかな。もちろん、ビートルズ(とりわけ、ポール・マッカートニー)やら、10cc、バッド・フィンガー、ELO、XTC、トッド・ラングレン、とかそういう60~70年代の捻れたグッド・メロディーを受け継いでるのは確か。でもね、尋常じゃないコーラスの重ね方がね、クィーンそっくりなのよ(ハーモニーの練習に4時間も6時間もかけていたそうです!)。あとアンディ・スターマーの声質もフレディ・マーキュリーにどことなく似てるし。そういえば、このジェリーフィッシュって当時本国アメリカではさっぱり人気がなかったみたいだけど(時はグランジ・ブームでしたから)、ポップス好きの日本では結構人気者だったらしく、その後逆輸入のような形でアメリカでも火がついたみたいです(日本人はセンスのいい耳してますよ、チープ・トリック然り、タヒチ80然り)。そういう意味でもクィーンに似てますよね。

あとパワーポップの代名詞みたいに言われるけど、そういうのよりもっと幅広い音楽性を持っていると思います。この2ndアルバム(実質上のラスト・アルバム)もおもちゃ箱をひっくり返したようなポップス万華鏡が存分に楽しめます。ホント楽しいアルバムです。ポップス愛好家は買って損はないと思います(ていうか、必須アイテムです)。一家に一枚、どーでしょうか?

※ジェリーフィッシュの中心人物、アンディ・スターマーはPUFFYの名付け親ですね。ここのところずっと奥田民生やパフィーとばかり仕事をしているけど、早くアンディのソロ作品を出してくれないだろうか?ものすごく楽しみにしてるのに・・・。
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by kesuike6 | 2004-09-04 11:38 | ALBUM(SINGLE)