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加藤いづみ 『Sad Beauty』('97)
b0061611_15231780.jpgあのぅ、これが結構いいんすよ・・・ね。

特にカーネーションファンは要チェックですぞ。だって、プロデューサーが白井良明、上田ケンジ、そして直枝政太郎のお三方ですから。間違いなく『Parakeet & Ghost』のあのミラクルはここが出発点です。直枝さんプロデュースの3曲はカーネーションが完全バックアップしてまして、曲調やサウンドも笑っちゃうくらいカーネーションです。3曲とも直枝節炸裂のかなりイイ曲だし、『booby』に入ってても全然おかしくないんじゃないかなぁ。

 もうすぐ晴れ けだるい空にさようなら
 鏡をのぞけばさえない顔をしてる
 まっすぐ前見て歩いていけるのかな
 すべてうまくゆくことなんてありえない
                  (「I LOVE YOU」)

ね、見事に直枝ワールドな詩でしょ?

また、上田ケンジプロデュース曲はかなり思いきった実験的アプローチを試みていて、これもなかなか聴き応えあります。まるで音響派のような分厚いバックトラックにいづみちゃんのアイドルちっくな透き通った歌声が乗って、不思議な浮遊感を醸し出しています。この後、カーネーションが上田ケンジさんをプロデューサーとして迎えたのもなるほどうなずけますね。

このアルバムは、プロデューサーがいづみちゃんに歩み寄るというより、いづみちゃんを題材に3人のプロデューサーが自由奔放に料理した作品という印象ですね。プロデューサー色が強い。でも、それが結構うまくはまっていて面白いと思います(コアないづみちゃんファンはどう思うかわからないけど)。隠れた名盤ですよ。
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by kesuike6 | 2005-03-29 03:19 | ALBUM(SINGLE)
直枝政広 『HOPKINS CREEK』('00)
b0061611_23162811.jpgそういえば、まだこのアルバムについて話したことなかったですね。

よく「一番好きなアルバムはなんですか?」なんていう東大の入試よりも難しい質問をされて困り果てるときがあるんですが、そういうときにとりあえず反射的にパッと浮かぶ確率が高いのがこの直枝さんのソロアルバムなんですよ。

カーネーションの洗練されたハイクオリティなポップス世界も言うまでもなく大好きなんだけど、このソロアルバムの肩の力のふんわり抜けたリラックスムード漂う温かいローファイサウンドがとても居心地が良いのです。日常に根差した音楽とでも言うのかな、いつも僕の側にいてくれて、いかなる感情のときにもフィットしてくれる、そういう音楽。いや、僕にとっては、もはや音楽とかそういう次元じゃないのかもしれないな。親友とか恋人とか、そういう存在に近いような気がする。

それはどうやら宅録という手法がそうさせているらしく、直枝さんの歌声がより生々しくダイレクトに心に響いてくるんです。しかも、チープな機材で録られているというのがまた独特の風情があっていいんですよね。直枝さんは大好きなポール・マッカートニー『RAM』をイメージして製作したのでしょうけど(たとえば、「Jucy Lucy」と「Ram On」を比べてみて!)、僕は『RAM』より好きです。ちなみに、僕の『HOPKINS CREEK』は直枝さんのサイン入りです。もちろん、宝物です。

次は、直枝さんの弾き語りアルバムを期待してます。
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by kesuike6 | 2005-03-28 00:14 | CARNATION
けすいけぶっく
密かにブクログ始めちゃってます。
あまり本を読まない人間なので、本棚というよりレコード棚になりそうだけど・・・。
それにしてもブクログ重いわ。
あくび堂
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by kesuike6 | 2005-03-22 05:36 | OTHERS
The Knack 『GET THE KNACK』('79)
b0061611_2141314.jpgあまりにもベタやけど、ええやん、好きなんやもん、しゃあない、マイ・シャローナ。だって完璧やもん。もうなんも考えんでも盛り上がれる、こんなお気楽なアルバムありまへん。頭からお尻まで「超」がつくキャッチーさで押し切ったその心意気に拍手、で、大笑い。このジャケもまた安っぽくてええんよねぇ(裏ジャケもお茶目)。小さい頃から漫才や新喜劇で育ってきた人間には、時々こういうベタなんが無性に恋しくなるねん。大好きやわぁ。
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by kesuike6 | 2005-03-22 02:26 | ALBUM(SINGLE)
春一番2005
春一番コンサートの出演者の一部が@ぴあで発表されたもよう。

5月1日
大塚まさじ/はじめにきよし/よしろうバンド/加川良 with すぎの暢/しょうじ&と/布谷文夫/マザーボーイズ/RIKUO/他

5月2日
ながいよう/大西ユカリと新世界/プチ・バッド・レビュー/AZUMI/光玄/ヤスムロコウイチ/いとうたかお/中川五郎/木村充揮/LOST IN TIME/小谷美紗子/BIG BUG BAND/シバ/藤井裕/他

5月4日
小坂忠/QUNCHO/友部正人/ふちがみとふなと/高田渡/豊田勇造&YUZO BAND/なぎら健壱/ペーソス/有山じゅんじ/朴保BAND/FUJIMASA/金子マリ/遠藤ミチロウ/ZOUND SYSTEM/RALLYPAPA AND CARNEGIEMAMA/他

5月5日
南正人/中川イサト/山下洋輔/森山威男/三宅伸治/三上寛/青木ともこ+伊藤銀次/黒田征太郎/押尾コータロー/トレスアミーゴス/笑福亭福笑/坂田明/山中一平と河内オンドリャーズ/天野SHO/稲葉浩/あぶらなぶり+桑原延享/アーリータイムスストリングスバンド/麿赤兒/他

おおおおおぉ~これはスゴイ。もちろん全部行きたいけど、僕は特に5月4日のメンツがヤバイですね。今年が最後との噂もなきにしもあらずなので、なんとか行かねば。

BGM:小坂忠 / ほうろう
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by kesuike6 | 2005-03-18 02:53 | OTHERS
きまぐれカレンダー。
きまぐれにマンスリー・ソングを選んでみました。

  1月 January / Pilot
  2月 Snow Queen / The City
  3月 柳の木 / ビューティフルハミングバード
  4月 Appril Fools / Rufus Wainwright
  5月 You Are The Sunshine Of My Life / Stevie Wonder
  6月 初夏の香り / 久保田麻琴と夕焼け楽団
  7月 See The Sky About To Rain / Neil Young
  8月 1/2のミッドサマー / カーネーション
  9月 PINK MOON / サニーデイ・サービス
 10月 Lady Blue / Leon Russell
 11月 枯葉のブルース / ラリーパパ&カーネギーママ
 12月 Bright Lights Bugcity / 青山陽一

どうしてもメロウな感じになってしまいますが、なかなか良い出来だと思っております。自画自賛。特に、夏の選曲が特徴的かもしれないなぁ。やっぱり僕の中では、夏といえば湿気がひどくて気だるいというイメージなので、こういうゆる~いムードになってしまいますね。どんなもんでしょうか?・・・ていうか、いつもの顔ぶれですね。もうちょっと捻ったやつ考えてみよ。
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by kesuike6 | 2005-03-16 23:46 | 気まぐれカセット
鈴木祥子 「3月のせい」('97)
b0061611_13532238.jpgによると、5月の鈴木祥子さんのワンマン@Duo Music Exchange(渋谷)はカーネーションがバックを務めるらしいですぞ!こりゃ見物です。て、行けないけど。女ニール・ヤング&クレイジー・ホースばりの暑苦しくて時にメロウなロックなライヴになること必至です。それにしても、カーネーションはなんだかティン・パン・アレーみたいになってきたような。

最近、中古でゲットした『CANDY APPLE RED』。「恋のショットガン(懲りないふたり)」「Shelter」「Angel」「River's End」など名曲多数収録されてますが、今の僕はメロウな「3月のせい」が好きです。まぁちょうど今が3月ということもあるのかもしれないけど。この曲は、アメリカン・ロッキンなアルバムの中ではちょっと異色ですね。エレクトロな感じとか。イントロなんかはもうそのまんまですけど、曲全体のムードもビートルズ「Strawberry Fields Forever」ぽいです。でも、なんといっても祥子さんの気だるくて艶かしい歌がいいんですよね。エロちっく。

 それは3月のせい、そして体温は不安定 それは3月の 3月のせい
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by kesuike6 | 2005-03-16 14:11 | SONG
春一番2005~バナナホール編~
3/11(金) 梅田バナナホール 春一番プレイベント
     春一番2005~バナナホール編~
ラリーパパ&カーネギーママ / 中川イサト / 岸部眞明 /
ハンバート ハンバート / 北川子
open18:30 start 19:00 AD¥2.000 DA¥2.500 D別
2/19より前売発売

1971年以来、30年以上の歴史(79年に一旦終了、95年に復活)をもつ浪速のロックイベント「春一番コンサート」のプレイベントに行ってきました。

このブログを見てもらったらお分かりになるように、僕は最近グレイトフル・デッドにはまってまして。デッドのライヴ映像を観てると、「ああ~いいなぁこのピースフルな感じ。ステージと客席が自然と一体になる感じ。こういう雰囲気って今じゃなかなか味わえないんだろうなぁ」なんて羨望と諦めの気持ちがあったのですが、おいおいそんなことないよ、関西には春一があるじゃないか、と。僕は2年前に一度だけ春一に参加したことがあって、今回がそれ以来の春一(前哨戦だけど)だったけど、やっぱり春一の雰囲気はええわ~。常連さんからのいかにも大阪人的な愛情のこもった拍手喝采と野次、大笑い、とてもじゃないけど30年以上の歴史と伝統をもつ由緒正しさなんて微塵もない(笑)。ラリーパパのチョウさんの言う通り、いい意味で敷居の低いコンサート。音楽愛と人情に溢れた本当に本当に素晴らしいイベントです。MCの福岡風太さんがしきりにこう言うてはりました、「金とかほんまもうどうでもええねん。もうとにかく歌やねん、やっぱええ歌聴きたいねん。」ホンマええ歌聴かせてもらいました。

それぞれの出演者の感想を。トップバッターはアコギ弾きの岸部眞明さん。岸部さんの少しシャイで穏やかでソフトな佇まい同様、ギターの音色も耳に優しく響いてきました。とてもメロディアスでまるで歌っているようなプレイでした。特に、中川イサトさんに捧げる歌「Song For 1310」がすごくドラマチックで胸が熱くなりました。

続いては、琉球系大阪人の北川子(きたがわ・ちか)さん。三線の弾き語り。ねちっこいリズムで弾かれる三線のひとつひとつの音がとても心地良く、北川さんの朗々とした歌声も素敵でした。2曲目に演奏した「じゅげむの歌」(たぶん)が言葉遊びのようなユーモラスな歌詞で思わずニヤケてしまいました。すごく気に入りましたね。あと、客席を走り回っていた北川さんの子どもがめっちゃ可愛かった。思わずほっぺた触ってしまいました。

3番手は東京から初参戦のハンバート ハンバート。喫茶ロックの流れで名前を知っていた程度で、ライヴを観るのはもちろん初めて。ハンバート ハンバートは素敵な歌声をもつ男女ユニット。今回はサポートメンバーをくわえたバンド編成で、ものすごい爽やかな風を吹かせてくれました。ヴァイオリンも弾いちゃう佐藤良成さんの渋くて男前な歌声も然ることながら、小さな佐野遊穂さんの伸びやかな歌声とキュートな佇まいにやられちゃいました。東京のバンドと思えないほどナチュラルで瑞々しくて、まるで無農薬野菜を食べてるような気分(?)です。いいバンド見つけたなぁ。

次は、日本の、いや、世界のアコースティック・ギター界の重鎮、中川イサトさんです!日本のロックの歴史本みたいなのを読んでいると必ず出てくる名前だし、もう生きる伝説のような方なので、もうその人がステージにギターを持って立ってる(厳密に言うと、座ってる)という事実だけでもう胸がいっぱいです。なので、正直あまり覚えてなかったり・・・汗。もちろんイサトさんの奏でる旋律は奥行きがあってふくよかでそれはもう素敵でしたが、曲の合間に春一番の思い出を訥々とユーモラスに喋られる姿もとても印象的でした。でも、やっぱりなにかオーラみたいなものを感じましたね。それにしても、イサトさんって、もう歌ってらっしゃらないのですかね。風太さんがMCで、イサトさんの歌はスゴイとおっしゃってたので。

そして、トリを務めるのはラリーパパ&カーネギーママ。ラリーパパのライヴは昨年12月末のイベント以来で、しかも、ドラムス辻さんが脱退し、クラリネット&サックス&ボーカルの浦朋恵さんが加入した新生ラリーパパを観るのは初めてということで、ものすごく楽しみにしていました。大御所の中川イサトさんの後でのトリということで緊張してたのか(チョウさん、カポタストを持ってくるのを忘れてたくらいですから・笑)、最初のうちは少し堅かったような気がしますが、体がほぐれて落ち着いてからはもう怒涛のラリーパパワールド全開、すっかり圧倒されて魂がどこかへ持って行かれちゃいました。ラリーパパのライヴはまさに生き物で、旧曲もライヴの度にどんどん変化するので、常に新鮮な驚きを与えてくれます。特に、今回はそれが顕著だったような気が・・・。クラリネット&サックス&ボーカル(タンバリンも叩いていた)の浦さんが加わり、楽器が増えたためにアレンジも変わってくるという、まぁ当たり前といえば当たり前の流れなのですが、それにしても今回の曲の変貌ぶりは凄かった。「冬の日の情景」なんかはレコードバージョンとは全くメロディーが異なり、少しプログレっぽい複雑な曲構造で、最初はてっきり新曲だと思ってました(でも、よく聴いてみるとどこかで聞いたことのある歌詞だったので、なんとか判別できたのだけど)。そして、なんと言っても新曲「黒猫よ、待て(仮)」。もうすでに名曲の呼び声高いけど、本当に本当に本当にこの曲は素晴らしい!とにかくチョウさんとスチョリさんのボーカルの掛け合いがめちゃくちゃ熱くて、観ているこっちまでカタルシスに満ちていく。もうただただ感動的。この曲が音源になってこの世に出たらロックの歴史がひっくり返るんじゃないか、マジでそう思います。とりあえず、ライヴで体験してほしい。泣くよ。

-うろ覚えセットリスト(順不同)-
まちとまち / 風来渡 / 夢を見ないかい? / 風の丘(新曲) / あの空は夏の中 / 冬の日の情景 / 終わりの季節に / 黒猫よ、待て(新曲)

最後の最後に、ラリーパパ&イサトさん&ハンバート ハンバートでのセッション。曲はラリーパパの名曲「風にのって」。まるでラスト・ワルツを観ているような幸せな気分でした。春一番の前哨戦でこれですから、本番は一体どうなんねん!?一日でいいから、なんとか参加したいですね。ちなみに、春一番コンサートは服部緑地公園で5月1、2、4、5日に行なわれます。今年はメンツが豪華そうですよ!
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by kesuike6 | 2005-03-11 13:25 | LIVE
玉川裕高 with Freebo('97)
b0061611_10151648.jpg僕が直枝さん並にリスペクトしている玉川裕高さんと大好きなフリーボがタッグを組んだカントリーロックバンドの4曲入りシングル。これはもう悪いわけがない。ていうか、あまりに素晴らしくて筆舌に尽くしがたいのだけど。こんな超名盤が今はもう流通されていないということが、とにかく悲しくてやりきれない。

玉川さんは生き様を言葉に乗せ、ギターに乗せ、歌にできる人である。この作品でも相変わらず玉川さんの歌声とギターは優しく熱く響く。そんな玉川さんの歌心を十二分に理解している盟友フリーボのバッキングは愛に溢れていて感動的だ。「解決の糸口」後半部の玉川さんと石垣窓さんの熱を帯びたギターバトルなんて、もはや愛以外のなにものでもない。また、吉田奈邦子さんの静かに魂のこもったボーカル&コーラスはまるでエミルー・ハリスのようで、玉川さんとの声の相性もバッチリ。もうなにもかもが奇跡的なバンドだ。そして、この奇跡はコモンビルへと受け継がれていくのである・・・。

全4曲とも間違いなく名曲だが、中でも「靴底減らし」という曲は涙なくして聴けない。長く続く曲がりくねった人生という名の道を靴底を減らしながら一歩ずつゆっくりと歩を進めていく。嗚呼、やるせなく果てしなく孤独な旅路。今、ストーンズの「Wild Horses」という曲がスピーカーから流れてきたのだけど、少し雰囲気が似ている。ああ、グラム・パーソンズか。
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by kesuike6 | 2005-03-10 10:16 | ALBUM(SINGLE)
Jerry Garcia 『GARCIA』('72)
b0061611_23523323.jpgもうすっかりデッド毒に冒されてしまっている僕は、デッド情報が何かないかと、久々にカーネーションのファンクラブ会報を読み返した。ほお~矢部さんはジェリー・ガルシアの1stが大好きなのかぁ。うわあ~聴きたいなぁ。なんて思いながら中古レコ屋に行ってみると、いきなり見つけてしまったりするから不思議なもので。ほほう、これはきっと今買えってことなんだな、とレジへ。

まず最初に、矢部さんありがとう!と感謝の辞を述べておきます。いやはや、これは素晴らしいですぜ!デッドと音楽性が特別離れているということはないけれど、なんだろうなぁ、やっぱりジェリー・ガルシアさんはすこぶる心地良くなるツボを熟知なさってるというか。なんたってドラム以外のパートはすべてガルシアさんの手によるものだから、いつもより余計にツボ押されまくられてます。あと、矢部さんも仰ってる通り、デッドよりもポップ度は高いような気がしますね。まぁ途中で意味不明なノイズが突然聞こえてきて、?マークが頭に浮かびますが、それもご愛嬌ということで。ルーズなブルーズ感覚、サイケなスティールギター、つんのめり気味でも愛くるしい歌声。嗚呼、最高にチャーミングだぁ。

もし機会があれば、矢部さんにはこのアルバムにサインしてもらおうかな。

※これ欲しいわぁ。⇒http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001W0FD4/
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by kesuike6 | 2005-03-08 01:07 | ALBUM(SINGLE)