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Root is One~歌うギタリスト達の宴<大阪編>-SET LIST-
b0061611_13552974.jpg青山陽一 / 田中拡邦 / 鈴木茂
with The BM's 【伊藤隆博(organ) / 中原由貴(dr)】
2007/02/25(Sun)@シャングリラ
START 18:30

行ってきました!
いやぁ~何と言っても茂さんですよ、茂さん!
一体何なんすか、あのえげつない音!凄い、凄すぎる。
完全に魂持ってかれて、終始口ポカーン・・・。
そして、レコードで何度も聴いたあのギターフレーズや
味のある線の細い歌声が生で聴けて大感動、涙。
詳しいレポは興奮が冷めてから。って、冷めるかなぁ。

セットリスト(なかにしさんのHP参照)
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by kesuike6 | 2007-02-25 14:01 | LIVE
ハミングキッチン 『虹色ソーダ』('05)
いよいよ間近に迫ってきました、「Roots is One~歌うギタリスト達の宴~」@大阪シャングリラ。何と言っても、田中拡邦!に青山陽一!!に鈴木茂!!!それぞれの世代を代表するスーパーなエレキギタリストがいっぺんに観れる、長くて短い人生、こんな贅沢なライヴってそうそうないぞ!最前列かぶりつき、限界の限界まで眼を見開いてその雄姿を一コマ一コマ焼き付け、血が出そうなくらい耳の穴かっぽじってそのサウンドを一音たりとも逃すことなく鼓膜に擦り付ける、そんな激烈な意気込みで臨む所存でございます。そして、バックを務めるのはハモンドオルガン伊藤隆博!にドラムス中原由貴!目下日本最強の呼び声高いThe BM’sですから、そのしなやかで艶めかしくでも途轍もなく骨太な強力グルーヴを全身に浴びてしっかり踊りたいと、いや、踊らざるをえないんでしょう。嗚呼、想像しただけでムラムラしてきた・・・。おっと、なんだかアホみたいに興奮してしまったので、ちょいとクールダウン。

b0061611_1422966.jpgと、そんな時にこんな素敵な音楽はどうでしょう。前記事でフューチャーした林立夫さんと交流があり(林立夫&一樹親子+ハミングキッチン=システムキッチンだそうです)、青山さん主催のライヴシリーズ“怪しい隣人”にも出演したことのある湘南、横浜を中心に活動する雑食系男女ユニット、ハミングキッチンの『虹色ソーダ』2005年作。男女2人組と言えば、エゴ・ラッピン、ハンバート・ハンバート、ビューティフルハミングバード、さかな、ふちがみとふなと、レムスイム・・・とりあえず今パッと思い浮かんだ名前を挙げてみましたが、流行なのか結構いますね。しかも、いずれも実力派であり且つ非常に個性的なグループばかりで改めて驚いたのですが、ハミングキッチンもそこに堂々と割り込んでくる素晴らしいグループです。

このレコードを聴く前は何となくフォークデュオっぽいのかなとイメージしていたのですが、ところがどっこい、ティン・パン・アレーを彷彿とする卓越した演奏力と洒落たセンスのファンキーなシティポップス集でビックリ!めちゃくちゃ良い意味で裏切られました。ブラジル、ニューオリンズ、ソウルなどのグルーヴィーな音楽を無理なく取り込む様は湘南の先輩ブレッド&バターを思い起こさせ、ボーカルのイシイモモコさんの伸びやかで力強くソウルフルな歌唱はまるで吉田美奈子さんのよう。そんな風に70’sのアノ匂いをプンプン漂わせているところが僕にはやはりグッとくるポイントですが、もちろん決して懐古主義的ではなく、その自由奔放なポップ感覚はあくまで現代的。眞中やすさんの紡ぐ黄昏時のオーシャンブリーズのごとくメロウで美しいメロディーも人を選ばないと思うし、こういう音楽がヒットチャートを駆け抜けてくれると僕は嬉しいんですけどね。是非ともライヴが観てみたい(やっぱり神戸が似合うかな)、立夫さんドラムで超ファンキーな「アヒルグライダー」聴けたら最高だなぁ。
※試聴などは⇒http://airlymusic.net/profile/humming.html
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by kesuike6 | 2007-02-23 01:44 | ALBUM(SINGLE)
ふゅーちゃりんぐ林立夫
b0061611_16353647.jpgレムスイムのドキュメンタリー映像『剛速球DVD』にて、それはライヴのリハーサル中、ドラマーでもある大久保由希さんがバンドメンバーに「林立夫ってスゴイよね!」と言っている場面が、僕はなんだかわからないけど妙に引っ掛かって、それ以来、林立夫の大ファンです・・・て、それ以来ってことはないですね、それ以前からも林立夫はスゴイ!というのは十分存じていたわけですが、夕焼け楽団に出会ってからじわじわとここ最近は特にニューオリンズっぽいものがすこぶる心地好くなってきて、そこから自然とリズムそしてドラムに興味が湧いてきて、どんな音楽を聴くにしても耳はいつも以上にドラムに集中、おかげで手足はバタバタ身体は揺れ揺れ、そんな風にいろいろ聴いて研究していく中で、僕の場合、最も自分のリズムや感性にピターッとくるドラマーは林立夫ではないかという結論に達しまして。決して歌を邪魔しないジェントルさを持ちつつも、よく聴いてみると、アイデアてんこ盛りでさりげなくスゴイことをやっている、しかも異様にファンキー!そんな粋でオトコ前なドラマー林立夫。ということで、今回はフューチャリング林立夫、最近のお気に入りの3曲を紹介しようかと思います。

DEVIL WOMAN / ブレッド&バター
・・・『マハエ』(’75)収録、Bass小原礼。ブレバタで林立夫と言えば「ピンク・シャドウ」に決まってるだろっ!とツッコまれること必至ですが、敢えてこの曲。いや、ひょっとして「ピンク・シャドウ」を凌駕してるかもしれない滅茶苦茶ファンキーなこの曲(「ピンク・シャドウ」に対抗して「グリーン・ルージュ」というタイトルでも良かったりして)。立夫さんの粘っこくシャープなドラミングと小原さんのブリッブリッのファンクベースとのガチンコ真っ向勝負は実にスリリング!あわや失禁もののカッコ良さ、外人も踊り出す強力なグルーヴに痺れまくり。いつか青山陽一&The BM’sでカヴァーしてくれないかなぁ。それにしても、このDEVIL WOMANは相当の悪女ですな、おお怖っ・・・。

流星都市 / 小坂忠
・・・言わずもがなの超名盤『ほうろう』(’75)収録、Bass細野晴臣。この曲は立夫さん自ら選曲した林立夫セレクション『NON VINTAGE』にも入っているので、立夫さん自身もかなりのお気に入りだと思うのですが、いやぁでもホント、曲といい歌といい演奏といい三位一体、これはマジで素晴らしいですよ(涙)。洗練の極みアダルティなメロウグルーヴにメロメロ、これぞ正真正銘のシティポップス。とは言え。細野さんの口数は少なくとも雄弁なしなやかなベースプレイにうっとりしつつも、背後から聞こえてくる立夫さんのドラムに耳を向けてみると、なぜだか尋常じゃなくテンションが高い!そ、そ、そんなに熱くならなくてもと止めたくなるほど、一人だけ荒くれてる(笑)。終盤のキック連打とか壮絶。おかげで、単にオシャレで終わらない何だか不思議な暑苦しさのあるロックな名曲に仕上がっております。

星くず / 久保田麻琴と夕焼け楽団
・・・『DIXIE FEVER』(’77)収録、Bass恩蔵隆。これもメロウでとてもロマンチックな名曲ですが、夕焼け楽団の独特の土臭さとユルさは、都会というよりも南の島が似合う感じでしょうか。決して派手ではないけど、立夫さんのリムショットとバスドラのコンビネーションはホント絶妙で気持ちいいツボを確実に突いてきて、あっという間に夢見心地に・・・。ドラム演奏っちゅうのは叩くだけが能やない、何よりも間(ま)が大切なんやなぁと教えてくれる素敵なドラミングです。嗚呼、でもホンマ気持ちええ曲やわぁ、大好き。
 あ、余談ですが、先日のグレイトノスタルジア祥さんのこの記事を見て、カーネーションの「オートバイ」という曲がこの「星くず」にインスパイアされていたということに気付きました。僕らはみんな星くず~♪ですからね。

それゆえに細野ボックスのDVDで一番嬉しかったのは、今はもちろんゴキゲンに叩く若き林立夫の姿が見れたことです。ありがたや。
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by kesuike6 | 2007-02-18 16:49 | SONG
西村哲也 / チョウ・ヒョンレ with P.P.H
2007/02/11(SUN)@京都エル・ラティーノ
START 19:30

「西村さんは、このあいだの12月の青山(陽一)さんと一緒にやったライヴを観に来て下さって、気に入ってくれて、ライヴ終わった後に初めてお会いして、ライヴのお誘いを受けました。西村さん、呼んでくれてありがとうございます。」
「さっきチョウさんも言ってたように、去年の12月にチョウさんのライヴを初めて観てすごく気に入って。で、ライヴ終わった後、むりやり楽屋に押しかけて、青山に、ねぇ紹介してよぉ、と頼んで、チョウさんに会わせてもらって、いきなりライヴ誘ったんですよ。チョウさんにしたら、なんか変なおっちゃんがいきなり来てびっくりしたと思うけど(笑)、快く誘いを受けてくれてありがとう。」
そんな実にアナログな経緯で実現したこのライヴ、互いの人柄が滲み出たユルくて(笑)心地好くてめちゃくちゃ楽しいひとときでした。

会場の京都エル・ラティーノは、陽気でオモロイおっちゃんが店主の雰囲気と居心地のすこぶる良いメキシコ料理店。メキシコゆえにミュージシャンだけでなくプロレスラーもたくさん訪れているようで、店内にサインや写真が無数に貼ってあり、プロレス好きの僕は興奮(帰り際に三沢光晴のサインを見つけて大興奮!外には越中詩郎の写真もやたらいっぱい、真面目メガネをかけてイイ人そうだった)。心配だったお客さんの入りは、チョウさん人気のおかげで(笑)、小さいお店とは言えギッシリ(30人くらいかな)、お客さんワイワイガヤガヤ厨房てんやわんや、ええ感じに活気に溢れてました。おかげで開演30分前に到着した僕は席を確保するのも一苦労だったのですが、なんとか席に腰を落ちつかせ早速お酒を注文、やっぱりメキシコと言えばコロナビール!やって来たコロナビールはライムが大きくてビンの中に押し込むのが大変でしたが、その分爽やかで美味しかったです。そんなこんなでチョウさんがテレキャスターを抱えてステージにやって来ました。まぁステージと言っても、店の端っこに強引に作ったそれこそ1畳半くらいのステージなんですけどね。

b0061611_23592431.jpgパパになって2回目のライヴになるチョウさんはビールをあおりながら、いつになくリラックスムード、終始気分良く歌ってましたねぇ(お喋りも快調)。チョウさんのアーシーで人間味のある温かい歌声はエル・ラティーノの雰囲気と似合いすぎるくらい似合っていて、いつも以上に心にじわっと響いてくるものがありました、すごく気持ち良かった。個人的に嬉しかったのは「冬の日の情景」を演ってくれたこと、しかも長尺デッドバージョン(?)で。チョウさん曰く「あのバンドの分厚さをなんとか一人で表現できないかなぁと試行錯誤して、こんな感じになりました」、いやぁもう十分表現できてましたよ、音の寂しさなんて微塵も感じなかったし、圧巻でした。とは言え、実はチョウさんのステージで会場が一番盛り上がったのはジェフ・マルダーの日本語カヴァー「もう少しだけ」で、思わずチョウさん「えっ?こんなん受けるんですか?それなら、もっとこんなん用意しとけばよかった」と言ってましたが、やっぱり京都はブルースの街なんでしょうかね。それにしても、今日のチョウさんは本当ゴキゲンで(ていうか、酔っ払ってた?)、京阪電車のきわどいMCは可笑しかったし、ジェフ・マルダーの思い出話で「SMALL TOWN TALK」の触りのフレーズを弾いてくれたり(で、結局やらへんのかい!というツッコミもありつつ)、お客さんのリクエストに応えて「ええーっ、それは全然やってへんから無理やわぁ」と言いながらも「道々」を思い出しながら限界まで気合いで演奏してくれたり、とサービス精神旺盛でした。で、最後は「ここまでええ感じに来てるから、この流れを壊したくないなぁ」と延々悩んだ末、「白い雲の下」で締め、ゆるやかに西村さんにバトンタッチしました。

b0061611_23595685.jpg西村さんはすっかりソロ弾き語りだと思い込んでいたのですが、大前チズルさん(Key)と中島かつきさん(Bass)が加わったバンド編成でした、なんだか得した気分。あの狭いスペースで3人ひしめき合いながらの演奏、でも一音鳴っただけでええバンドやなぁと思わせる音の説得力はさすが!身体が自然と揺れます。いきなり初お披露目の新曲から始まったのですが、これがまたメロウで切なくてまたもや超のつく名曲、西村さんのソングライティングの冴えっぷりに早速度肝を抜かれました。続く新曲「ひまわり」なんか特にそうなのですが、ポーク・パイ・ハッツのサウンドを僕なりに表現すると、西村さんの土臭くソウルフルな歌唱と大前さん&中島さんのアーバンで黒っぽい感覚が混ざり合ったグルーヴィーロック、その見た目に反して(笑)意外とオシャレだったりします。この日はとりわけ小粋な演奏で、エル・ラティーノの雰囲気と相俟って、パブロックという言葉がピッタリくる感じでした。それこそブリンズレー・シュワルツみたいで、いやぁカッコ良かったですよ。途中、チョウさんがエレキギタリストとして加わり、西村さんの「夢のランデブー・ドッグ」「幸せな人生」を。「夢のランデブー・ドッグ」なんて相当珍しいのではないかと思いますが、チョウさんの味のあるカントリーギターがバッチリ決まって、個人的にはこの日のハイライトだと言ってもいい愉快な演奏でした。「幸せな人生」でのスティーヴ・クロッパーばりのファンキーなギターソロも痺れたし、まぁラリーパパ時代からそうなんですが、僕はギタリストとしてのチョウさんも大好きなのです。本編ラストのお馴染み「HEY HEY」は、スペース的に西村さんが暴れられなかったのが非常に残念でしたが(笑)、それでも会場は熱く燃えていました。

そして、一旦ステージから引っ込むのも一苦労なので、すぐさまアンコールセッションへ。再びチョウさんを呼び込み、さらにひしめき合ってチョウさんボーカルで「機関車」「狼の好物は迷える子羊」。「機関車」の演奏前、西村さんがマイクをチョウさんに向けるとチョウさん「この曲は西村さんが歌った方がいいんじゃないですか?さっき聴いてて、西村さんの歌声が若き日の(小坂)忠さんに似てるなぁと思ったんです」、おおーそれは僕も感じてたことなんですよ!確かに忠さんに似てるんですよね。それでも(それでもってことはないか・笑)、チョウさんボーカルの「機関車」は今回も感動的に素晴らしかったです。特にこの日はバンドなので『HORO』バージョンにより近づき、西村さんのスライドの枯れた響きがまた切なく、余計に沁みました。ラストの「狼の好物は迷える子羊」は、なんと西村さんとチョウさんのダブルスライド(!)でねっとりブルージーに豪快にキめてくれました、いやぁもう最高です。おかげで西村さんなんだか盛り上がっちゃって「イエー!」とか叫んでたら、大前チズルさんが「イエー!じゃなくて、メンバー紹介してくれないんですかっ!」と冷静かつ鋭いツッコミ、たじたじになりながら西村さんメンバー紹介、グダグダな終わり方でしたが(笑)、まぁそれもポーク・パイ・ハッツらしいですね。

それにしても西村さん(ポーク・パイ・ハッツ)とチョウさんとの相性の良さは僕が想像していた以上で、いい意味でビックリしました。気も合うのか、チョウさんがすごく楽しそうだったのがとりわけ印象に残りました。これで互いに何か新しい展開が生まれてくれるとファンとしても嬉しいんですけどね。

嗚呼、楽しいライヴだった。そして、この日お会いした皆様ありがとうございました!

※西村さん曰く、4月8日(日)@拾得は「レコ発」ライヴ、とのことですぞ!
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by kesuike6 | 2007-02-12 17:59 | LIVE
西村哲也 / チョウ・ヒョンレ
b0061611_0141072.jpg2007/02/11(Sun)@京都エル・ラティーノ
START 19:30 CHARGE 1,500yen

西村さんの2007年1発目のソロライヴは、
チョウさんとの弾き語り対決ですぜ!

密かに(密かにじゃないか?)二人の共演を夢見ていた僕としては、めちゃ嬉しいのです。京都と大阪を代表する粋な歌うたい対決(セッションもあり!)、そして、息子を持つお父さん対決(チョウさんおめでとうございます!)、こりゃあ楽しみですなぁ。そうそう、お父さんと言えば、西村さんには「オー!ベイビィ」、チョウさんには「ベイビー」という我が子を想い作られた名曲がありますね、ということはベイビー対決でもあります(?)。ともに大好きな曲なので、聴けたら最高ですね。とにかく、キモチよぉ~くええ歌に酔いしれる素敵な一夜になりそうです。ほんでもって、エル・ラティーノのご飯も旨そうです(涎)。

BGM:大寒町 / あがた森魚
(↑チョウさんはラリーパパ時代にカヴァーしてるし、西村さんは鈴木博文さんバージョンですんばらしいエレキギター弾かれてるので、この曲のセッションなんか観てみたいなぁ)
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by kesuike6 | 2007-02-11 00:08 | 勝手に宣伝!
東京ローカル・ホンク 『東京ローカル・ホンク』('05)
あんなに熱かった伊藤銀次ブームはあっけなく終焉を迎え、て大袈裟な、まぁB型なので移り気早いのです。とは言え、ココナツ・バンクを聴いていて、なんだかんだで結局僕は米国南部な土の匂いのするロックがホント好きなんだなぁと再確認、そっからはもう泥まみれ、ユニフォームは真っ黒けです。そう、あれは僕が野球少年だった頃、毎日のように日が暮れるまで必死こいて白球を追いかけていたのでした。嗚呼、汗と涙の我が青春。

b0061611_0154987.jpg土の匂い、ロック、野球、青春・・・それはつまり、東京ローカル・ホンク『東京ローカル・ホンク』。なんだかよう分からん連想ゲームですが、とにかく、この作品は日本語土ロックの名盤だということを声高らかに言いたいだけなのです。

溢れんばかりの歌心と人間味のある豊かな演奏、ゆったりと粘っこいちょいとファンキーなグルーヴに乗せて、ちょいとした日常風景をちょいと熱っぽく歌う。思い出すのは、はっぴいえんど、はちみつぱい、センチメンタル・シティ・ロマンス・・・そして、やっぱりどうしても久保田麻琴と夕焼け楽団。というのも、この作品は久保田麻琴プロデュース。至極アーシーでありながら、よく足元を見てみると2mm程宙に浮いていた、そんな独特な浮遊感だったり、生身のライヴっぽさを大切にしつつスタジオマジックはしっかり試みる野心的で凝りに凝った音作り(制作期間なんと4年!)は実に麻琴さんらしいと言えるし、もちろん東京ローカル・ホンクの音楽世界との相性もバッチリ、ノスタルジックなのに斬新という非常にユニークな作品に仕上がっています。

あと、ハイドパークフェスなどで東京ローカル・ホンクのライヴを観て、5人時代のカーネーションのようだという感想をいくつか見かけたけど、夏三部作あたりのあの気だるくグルーヴィーな感じは確かに近いかもしれないですね。ただ、カーネーションは東京から少しはなれたところに住んでいるけど、東京ローカル・ホンクは東京から結構はなれたところに住んでいるというか、山や田んぼがよく似合うというか。なので、なんだかんだで超がつきそうな田舎もんの僕はどうしてもグッときてしまうのです。中でも、前代未聞の帰省ダブ(?)「ブラック里帰り」なんかは、麻琴さんの言葉を借りると鼻がつ~んときて仕方がないのです。

その可笑しな「ブラック里帰り」(とりあえずフィッシュマンズ・ファン必聴!?)や麻琴さんも豪華メンバー(レボン・ヘルムにガース・ハドソンにジョン・セバスチャン!)でカヴァーしているしんみり切ない「遠い願い」なども好き、というか全曲大好きなのですが、敢えて一曲選ぶとするなら、「カミナリ」ですかね。壮大で物語性に富んだドラマチックなうねりのある曲構成、胸に染み入ってくる郷愁を帯びた和風メロディー、折り重なる美しすぎるハーモニー、泣きながら熱くなれる名曲です。

※試聴など、詳しくは⇒http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/1368/works/honk.html
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by kesuike6 | 2007-02-07 00:20 | ALBUM(SINGLE)
ココナツ・バンク 『ココナツ・バンク』('03)
先日購入した伝説の浪速ファンキーロックバンドSooo Baad Revueの唯一のスタジオ盤LPを聴いていて。大阪人脂コッテコテでむさ苦しいソウルナンバーだらけの中、異様にオシャレでアーバンでメロウな石田長生ボーカルの「真夜中の歌姫」という曲にヤられてしまった僕は、それじゃあこの流れで行くと次はやっぱり「こぬか雨」だろうと、伊藤銀次『Deadly Drive』に針を落としたわけです・・・ふむふむ・・・ふーむ・・・むむむっ・・・嗚呼、銀次ステキ・・・やん・・・それ以来、つまりここ1週間くらいはターンテーブルの上に『Deadly Drive』が乗っかったまま、さぁ伊藤銀次ブーム到来です。とは言ってみたものの、手持ちに伊藤銀次ものってそんなに無かったことに唖然愕然、急遽、買いそびれていた2003年リリースのココナツ・バンク1stアルバムをアマゾンクリックしたのが3日前。そして、なんやかんやで今朝届き聴いてウキウキして今これを書いていると。

b0061611_1212084.jpg2002年に日比谷野外音楽堂で開催された喫茶ロックコンサートで30年ぶりに復活したココナツ・バンク。70’s米国南部臭濃厚なぶっといバンドサウンドの真ん中で、エレキギターを汗だくで弾きまくる銀次さんの表情はあくまでクールでも全身からほとばしるのは眩しく光る楽しくてたまらんオーラ、それは3倍録画ビデオからでもはっきり見えたのですが、そんなヤンチャでゴキゲンなギター小僧・伊藤銀次がそのままパッケージされたかのような瑞々しく勢いのあるこのアルバム。個人的に昨年の青山陽一&The BM’sや西村哲也バンドなどのギター汁満載な熱いライヴを観て以来、やっぱエレキは弾いてナンボやろ!という思いが日に日に強くなってきてるので、余計に盛り上がっちゃいます。とりわけ銀次さんのスライドギターかっちょ良すぎ、燃える!とまぁこの時点で既にかなり嬉しいのですが、さらに嬉しいのは銀次さんのメロディーメイカーとしての冴えっぷり!煌いてます。やっている音楽は今のご時世渋いと言われるようなものなのかもしれないけど、実際聴いてみると全然渋くない、それどころか、すんげえポップやん!それは銀次26歳若かりし頃の『Deadly Drive』よりも印象ははるかに爽やかで若いのです。なんだか胸がキュンとしちゃいましたよ、オトナが青春してるって最高ですネ。

1.東京マルディグラ
・・・タンタンタン、ッタタンタン!盟友ユカリさんの叩き出す痛快なセカンドラインビートに乗って、軽快にライムを踏む銀次さん。嗚呼、愉快愉快!なんかもう細胞からウズウズしちゃう感じ、こりゃもう踊らずにはいられない。もし今度東京に行くことがあれば、ヘッドフォンでこの曲を聴きながら街を闊歩しようとさっき決めました。あと、「東京マルディグラ」は青山陽一ライヴDVD『Broken Words And Music In Concert』での伊藤銀次&The BM’sバージョンがまた良いんですよねぇ、必見。
2.天気予報図
・・・キュイーンとトロけるようなスライドギター炸裂のイントロからあっという間に心奪われ、続く甘くて酸っぱいベリーグッドなメロディーに昇天。嗚呼、なんて素敵なシティポップなんでしょう。僕が真っ先に思い浮かんだのは、トッド・ラングレン「I Saw The Light」でした。
3.航海記
・・・ソプラノサックスが切なく響くイントロに泣き、ザ・バンド風の力強くも哀愁漂うバンドサウンドに泣き、銀次さんの線は細いけど何ともいえない優しい歌声に泣く。泣いて泣いて、まさに男泣きの名曲。
4.憧れの南国鉄道
・・・スウィートなハーモニーを効かせたドリーミーなトロピカルポップスでありながら、どことなくグレイトフル・デッドっぽいユルさ、なんとも不思議な質感の曲ですねぇ。あれ?いつの間にかハマッてた、そんな中毒性の高さはワンバーワンではないでしょうか。
5.MAD冬景色
・・・タイトルといいやたらに暑苦しいギタープレイといい、ダ、ダサい、こんなの今時流行らないだろうと頭では思いつつも、気が付けばしっかり口ずさみエアギターしちゃってた、という(笑)。つまりはサイコー!ってことですね。それにしても、このアルバムでの銀次さんの歌詞がまた抜群ですね。大滝詠一直伝というか、遊び心のある言葉選びは本当ユニークだし言葉とリズムとのハマリ具合も絶妙です。だって、「MAD冬景色」ですよ、めちゃくちゃカッコいいタイトルじゃないですか!(って、どっちやねん)
6.ココナツ・ホリデー2003
・・・ナイアガラーお馴染みのインスト曲の2003年バージョン、ややアダルティな仕上がり。銀次さんと久保田光太郎さんとのユニゾンギター実に息が合っていて見事ですが、それより何よりココナツ・バンク素晴らしいバンドじゃないですか!

これほどの充実作、リリースから3年以上経ってますが、次作は一体いつ?まさか30年後!?
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by kesuike6 | 2007-02-02 01:26