このアルバムを前半・後半、もしくはアナログちっくにA面・B面と分けるならば(『L/L』も同じような造り)、A面の最後を飾るのは号泣必至の超名曲「あの日どこかで」。何度聴いても涙腺が・・・。
超名曲といっても、そんな力が入ったようなものではなくて、あまりにも自然で穏やか。世に溢れかえるバラードは、泣かしてやろうという意図が見え隠れするものが多いが、「あの日どこかで」にはそういう邪念が一切無く、ただ美しいメロディーに身を任せて歌うだけという、直枝さんの言うところの“てらいのない”歌が、聴く人の心の奥底にスーッと滑らかに入り込んでくる。とにかく、この軽やかさが泣ける。やっぱり、こういう穏やかさ・優しさは、人生の酸いも甘いも経験してきた人でないと出せないものだと思う。そんじゃそこらの若造には出せないですよ。 直枝さんの言葉も自然で切ない。この曲の素敵な歌詞について話したいけど、歌詞カードを何度も読んでいると涙が出てきて困る・・・。“悲しいほどの晴れだった”同じ青空でも、その時の気分によって見え方が変わる。今、遠くの透き通った青空を見上げて、爽やかで明るい気分になる人もいれば、やるせない切なさを感じている人もいる。なんかそういうのって素敵やと思います。 いつも同じものを手にとって 驚きや感情をぶつけあって 世界はなんて大きな箱だと 笑いながら海を目指した ※直枝さん曰く、『ある日どこかで(Somewhere In Time)』という映画がモチーフになっているそうです(これを指摘したリスナーは鋭い、スゴイ)。ボクはまだ観たことがないので、いつか観てみたいと思います。詳しくは、こちら。
by kesuike6
| 2004-12-06 12:47
| SUPER ZOO!
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