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キンモクセイ 『音楽は素晴らしいものだ』('02)
そういえば昨日、東京ではキンモクセイvsカーネーションのライブがあったそうで。お花対決、字面はなんだかメルヘンチックですが、キンモクセイはともかく、怖面三人衆カーネーションはどう考えてもメルヘンとは程遠いですな(笑)。キンモクセイのファンが引かなかったことをただただ願うのみです。

キンモクセイ 『音楽は素晴らしいものだ』(\'02)_b0061611_1734316.jpg僕はキンモクセイ、結構好きなんですよ。デビュー曲「僕の行方」をタワレコで試聴したとき。うわぁ~もろ70年代の歌謡曲だなぁ、よく出来てるし面白いと思うけど、こんなの今どき売れるんかい?と思いつつ気に留めていたら、次のシングル「二人のアカボシ」がノンタイアップにも関わらず大ヒット。僕はちょっと嬉しかった、ああ~日本も捨てたもんじゃないかも・・・。それにしても70年代の歌謡曲とは、これは盲点だった。誰かやってそうで意外と誰もやってない領域のような気がする。やっぱり今やるには勇気がいるというか、恥ずかしいというか。でも、キンモクセイはそんなことまったく気にせず、大真面目に真正面から歌謡曲をやっちゃってるからスゴイ。なんか妙に説得力がある。だって歌謡曲素敵やもん、みんなも好きでしょ?僕は彼らのそんな心意気に拍手を送ります。

いや、でもね、このファーストアルバム、ホントよく出来てるんですよ。単なる物真似じゃなく、ちゃんとキンモクセイのサウンドになってるし、メロディーはもちろん親しみやすくていいし、伊藤くんの声も曲によく合ってるし、曲のヴァラエティもあるし、演奏も上手いし、アレンジ力もあるし、極上のポップスアルバムに仕上がっていると思う。そもそも歌謡曲って、大衆的でありながら演奏は実にプロフェッショナルであったりするわけで、彼らもそういうことがよく理解ってるんだろうなぁ。でも、「七色の風」は笑っちゃうよなぁ、思いきり大滝先生の『LONG VACATION』だもんなぁ。フィル・スペクターな音の壁にカスタネット、いくらなんでもやりすぎだけど、これが良いんだから仕方ない。僕はやっぱり歌謡曲、好きだなぁ。
by kesuike6 | 2005-07-27 18:20 | ALBUM(SINGLE)
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